2016年10月15日土曜日

『つながれ心、つながれ力 』 3・11東日本大震災に立ち向かった音楽家たち

『つながれ心、つながれ力  311東日本大震災に立ち向かった音楽家たち    

工藤一郎/著       芸術現代社           2013.3

東日本大震災は、コンサートホールをも襲った。演奏の場を失った仙台フィルハーモニー管弦楽団が辿った試練の道のりと、そこに手を差し伸べた仲間たちの記録。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『つながれ心、つながれ力――3・11東日本大震災に立ち向かった音楽家たち』(工藤一郎/著、芸術現代社、2013年3月刊)は、震災後2年間にわたって被災地で演奏し続けた音楽家たち約70組への徹底取材をまとめた、国内唯一の「音楽家による震災復興実録」です。著者の工藤一郎(音楽ジャーナリスト)は2011年3月21日(震災10日後)にはすでに宮城県入りし、2013年2月までほぼ毎週のように東北を往復しながら、プロ・アマ問わず現地で活動したすべての音楽家を追い続けました。総ページ416頁の大作で、ほぼ全編が本人たちの肉声と現地写真で構成されています。構成と時系列ごとの流れ第1部 2011年3月~5月 「こんなときに音楽を鳴らしていいのか?」震災直後の自問自答と葛藤、そして「それでも行く」という決断。
  • 坂本龍一:3月21日、石巻専修大学避難所で瓦礫の中の壊れたピアノを調律し、即興演奏。避難所の人が「初めて笑った」と涙。
  • 古楽器奏者・平尾雅子:3月末から気仙沼の仮設集会室で毎週リュート演奏。お年寄りが「故郷を思い出した」と民謡を歌い始める。
  • 東京交響楽団:4月16日、停電中の仙台で日本初の本格オーケストラ復興公演。照明なし、マイクなし、プログラム短縮でモーツァルトとベートーヴェンだけ。終演後、聴衆が総立ちで号泣。
  • 指揮者・飯守泰次郎:避難所体育館で「第九」を歌わせる。「歓喜の歌」を300人で歌い、みんなが抱き合って泣いた。
第2部 2011年6月~12月 「仮設住宅の小さな音楽会」が爆発的に増える仮設住宅が完成し始めると、集会室での演奏会が毎日のように各地で開催された。
  • 仙台フィルハーモニー管弦楽団:楽団員全員が被災者だったが、6月には活動再開。楽員の自宅も全壊したままの状態で、毎週末仮設住宅を回る。
  • 奥州ジャズソサエティ(岩手):ジャズミュージシャンが軽トラに楽器を積んで仮設住宅を巡回。「スイングが仮設の壁を越える」と話題に。
  • ピアニスト・仲道郁代:女川町の仮設で毎月演奏。「子どもたちが初めてピアノに触った」と感激。
  • ヴァイオリニスト・川畠成(全盲):石巻の避難所で演奏し、聴衆が「目が見えなくてもこんなに美しい音が出せるなら、私たちも生きていける」と励まされた。
第3部 2012年 「復興コンサートホール」建設へ、そして常設活動へ仮設住宅生活が長期化する中で、「一過性の慰問ではなく、継続的な音楽環境を」という動きが強まる。
  • 気仙沼「海の市」復興ホール建設に音楽家が寄付と演奏で協力。
  • 石巻「石巻まちなか音楽祭」の立ち上げ(現在も続く)。
  • 陸前高田「奇跡の一本松コンサート」――被災したピアノを修復し、奇跡の一本松の前で演奏。
  • 岩手・大槌町で「大槌音楽村」設立(音楽家が移住し、子どもたちに無料レッスン)。
第4部 2013年2月 「これから先も、ずっと」著者が最後に訪れた南三陸町でのコンサートで、被災した中学生が「私たちも大きくなったら音楽で返したい」と語るシーンで終わる。特に印象に残るエピソード(抜粋)
  • 女川町の仮設住宅で、80歳のおばあちゃんが「もう死にたいと思ってたけど、今日の歌でまた生きてみようかと思った」とヴァイオリニストに言った。
  • 陸前高田で全壊した公民館から掘り出されたグランドピアノを、調律師が泥まみれのまま直し、奇跡的に音が出た瞬間、みんなが拍手と号泣。
  • ある避難所で「第九」を歌った後、聴衆の70代男性が「戦争で全部失ったときもこうやって歌った。あのときも生きられた。だから今回も生きられる」と語った。
本書の最大の価値
  • 音楽家側と被災者側の両方の声が同列に記録されている(演奏した側だけの一方的な美談ではない)
  • プロの著名人から地元の無名のアマチュアまで完全にフラットに扱っている
  • 「音楽が人を救う」という甘い話ではなく、「音楽がなくても人は生きる。でも音楽があると、生きる力が少し増す」という極めて現実的な視点
著者はあとがきでこう書いています。「音楽は瓦礫を片付けられない。家も建てられない。
でも、仮設住宅の狭い集会室で、たった30分でも『生きていてよかった』と思わせることはできる。
それが、音楽家たちが被災地に通い続けた、ただ一つの理由だった。」
震災から14年経った今でも、東北の被災地で続いている音楽活動のほとんどが、この本に記録された人々・団体に遡ることができます。
「音楽が震災とどう向き合ったか」を知るための、決定的な一冊です。

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