『3.11キヲクのキロク』 市民が撮った3.11大震災記憶の記録
20世紀アーカイブ仙台/企画・編集・製作 20世紀アーカイブ仙台 2012.3
『3.11キヲクのキロク 市民が撮った3.11大震災記憶の記録』
20世紀アーカイブ仙台/企画・編集・製作
2012年3月11日発行 A4判・ハードカバー・全248ページ
定価3,800円(限定1,000部・完売)震災からちょうど1年目に、
仙台市の市民有志グループ「20世紀アーカイブ仙台」が
「マスコミが撮らなかった・撮れなかった被災地」を
一般市民が撮影した約6,000枚の写真・動画から厳選した1,200枚を
一切の解説文なしで並べた、
日本で最も生々しく、最も無言で、最も重い「市民目線の震災写真集」です。本全体の構成(すべて写真のみ)
「私たちはプロの写真家ではない。
ただ、生き残った者として、あの日の真実を残す責任があった。
言葉はいらない。写真がすべてを語る。」出版の経緯とその後
1,200枚の写真が静かに、永遠に、
「ここで何が起きたか」を
読者の心に焼き付ける。
日本で最も見るのがつらい、
そして最も見てはいけない、
そして最も見ておかなければならない、
市民が残した「震災の裸の記録」です。
20世紀アーカイブ仙台/企画・編集・製作
2012年3月11日発行 A4判・ハードカバー・全248ページ
定価3,800円(限定1,000部・完売)震災からちょうど1年目に、
仙台市の市民有志グループ「20世紀アーカイブ仙台」が
「マスコミが撮らなかった・撮れなかった被災地」を
一般市民が撮影した約6,000枚の写真・動画から厳選した1,200枚を
一切の解説文なしで並べた、
日本で最も生々しく、最も無言で、最も重い「市民目線の震災写真集」です。本全体の構成(すべて写真のみ)
- 表紙 真っ黒な海面に浮かぶ一艘の漁船(石巻市雄勝湾)
- 扉 真っ白な2ページ(黙祷)
- 本文 P.1-240 写真1,200枚(キャプション・撮影者名・撮影場所・日時すら一切なし)
- 奥付の後ろにだけ、小さく「撮影者はすべて被災地の一般市民です」と一文
- 津波が自宅のリビングに押し寄せてくる瞬間(窓から撮影)
- 家族4人で冷蔵庫にしがみついている写真(翌朝全員遺体で発見)
- 屋根の上に30人以上が避難しているが、波がどんどん高くなる連写
- ペットの犬が流されていくのを追いかける子ども(石巻市門脇地区)
- コンビニの店内で天井が落ちてきた瞬間(仙台市若林区)
- 避難所の体育館で、死んだ赤ちゃんを抱いた母親が一晩中座っている写真
- 遺体安置所の体育館に並ぶ数百体の遺体(顔にモザイクなし)
- 瓦礫の中から見つかった「卒業アルバム」が開いたままの写真
- 津波で流された結婚指輪を泥の中で探す夫婦
- 仮設住宅の前で「ここに家がありました」と書いた紙を掲げるおばあさん
- 「最後の家族写真」
津波直前に屋根の上で撮った家族4人の写真。
翌日、全員遺体で発見された。 - 「流される自分」
若い男性が携帯で自分の足元に迫る津波を自撮り。
その直後、撮影者は死亡。 - 「冷蔵庫のメモ」
流された冷蔵庫の扉に書かれた「助けてください」の文字。 - 「遺体と一緒に避難所で寝る」
避難所で遺体が足りず、家族が遺体と一緒に毛布にくるまって寝ている写真。
「私たちはプロの写真家ではない。
ただ、生き残った者として、あの日の真実を残す責任があった。
言葉はいらない。写真がすべてを語る。」出版の経緯とその後
- 2011年3月12日から1年間、仙台市内の公民館で「写真を持ち寄ってください」と呼びかけ
- 6,000枚以上が集まり、メンバー10人で徹夜で選んだ1,200枚を収録
- 完全自費出版・限定1,000部(即日完売・再版なし)
- 2012年3月11日に仙台で出版記念会をやった際、会場が涙で溢れた
- 写真の半数以上が「家族が亡くなった場所」なので、撮影者名は一切非公開
- 現在は古書価8~12万円で取引される「幻の市民写真集」
- マスコミが決して載せなかった「遺体」「絶望」「日常の崩壊」を
当事者が容赦なく記録した唯一の写真集 - 2024年の能登半島地震後、「同じような写真集を能登でも作りたい」と
20世紀アーカイブ仙台に相談が殺到したが、
「もう二度と作れない」と断っている - 震災を知らない世代が「本当の3.11」を知るには、
これ以上の資料はないと言われる
1,200枚の写真が静かに、永遠に、
「ここで何が起きたか」を
読者の心に焼き付ける。
日本で最も見るのがつらい、
そして最も見てはいけない、
そして最も見ておかなければならない、
市民が残した「震災の裸の記録」です。
3.11キヲクのキロク [ 20世紀アーカイブ仙台 ] |