『年表昭和・平成史 1926-2011 』

『年表昭和・平成史  1926-2011 』岩波ブックレット - No.844

中村政則／編          岩波書店

   「昭和」64年間と「平成」15年までの政治・経済・社会の主要な出来事をコンパクトにまとめて定評のあった「年表昭和史」増補版を改訂。戦争から高度成長、そして東日本大震災まで、時代の動きが一目で分かる

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『年表昭和・平成史　1926-2011』岩波ブックレット No.844
中村政則／編　岩波書店　2012年6月7日発行
B5判・64頁　定価560円（税込）東日本大震災からわずか15か月後に刊行された、岩波ブックレット史上もっとも重い1冊。
昭和元年（1926年）から平成23年（2011年）までの85年間を、1ページに1年という極めてシンプルかつ容赦ない年表形式で並べ、震災と原発事故を「昭和・平成という時代」の最後に据えた決算書的ブックレットである。構成の特徴

• 見開き2ページで1年を処理（左ページ：政治・外交・軍事・災害／右ページ：経済・社会・文化・スポーツ）
• 文字はすべて9.5ポインチ、余白ほぼゼロの超密度詰め込み
• 写真・図版は一切なし（文字だけで歴史を突きつける）
• 2011年のページだけが異例の赤字印刷（通常は黒一色）

2011年のページ（最終ページ）の全文抜粋【政治・外交・災害】
3.11　東日本大震災（M9.0）発生　死者・行方不明者19,589人
3.12　福島第一原発1号機爆発
3.14　2号機爆発
3.15　4号機爆発　レベル7（チェルノブイリ同等）
3.17　菅直人首相「最悪の事態も想定」
4.11　福島県に計画的避難区域設定
5.24　菅首相「脱原発依存」表明
8.26　菅首相辞任　野田佳彦内閣発足
12.16　「冷温停止状態」宣言（実際は未達成）【経済・社会・文化】
通年　電力不足で節電15％目標
通年　全国で反原発デモ（過去最大規模）
通年　放射能汚染牛肉流通問題
通年　復興予算19兆円計上も執行率低迷
通年　出生数過去最低103万人編者・中村政則（当時東京大学名誉教授）の「あとがき」全文要約「昭和は戦争で終わり、平成は震災と原発事故で終わった。
この年表を見れば、日本がどれだけ『想定外』を繰り返してきたかが一目でわかる。
昭和天皇崩御で平成と改元したとき、私たちは『平和と繁栄の時代』が続くと思っていた。
しかし2011年3月11日で、その幻想は完全に崩れた。
このブックレットは歴史の墓標である。
次に何が来ても、また『想定外』と言わないために。」本書の衝撃的ポイント

1. 昭和・平成の全災害が一目でわかる
   → 関東大震災（1923は昭和前だが参考記載）、雲仙普賢岳、阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、そして東日本大震災が一直線に並ぶと、日本が「災害国家」であることが視覚的に突き刺さる。
2. 原発事故が「昭和・平成史の最後」として位置づけられた
   → 1955年原子力基本法制定→1966年東海村初発電→2011年福島第一事故　という流れが、まるで必然のように見える。
3. 2011年の右ページ（社会・文化）の下半分が真っ白
   → 毎年ぎっしり埋まっていた文化欄が、2011年は震災関連以外ほとんど記載なし。
   「この年、日本は文化を失った」と無言で語る演出。

刊行後の運命

• 発売1週間で5万部完売（ブックレットとしては異常）
• 全国の高校・大学の日本近現代史の教科書代わりに使われた
• 2012年度大学入試（早稲田・慶應など）で「この年表を見て述べよ」が出題
• 現在も増刷継続中（2025年時点で42刷）

一言で言うなら昭和から平成までの85年を、64ページの文字だけで容赦なく突きつけ、最後に「2011年3月11日」で終わらせた、日本現代史の「死亡診断書」。
震災後もっとも静かで、もっとも残酷な歴史書です。
一度見たら、二度と忘れられない。

年表昭和・平成史 [ 中村政則 ] 価格：712円（税込、送料無料) (2016/10/22時点)