2017年12月23日土曜日

『試練と希望』 東日本大震災・被災地支援の二〇〇〇日



『試練と希望』  東日本大震災・被災地支援の二〇〇〇日    

シャンティ国際ボランティア会/編      明石書店   2017.11

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会が約6年間にわたって取り組んだ、東日本大震災・被災者支援の軌跡。震災直後の緊急救援活動や復興プロジェクト気仙沼、移動図書館活動についてまとめる。

2017年12月21日木曜日

『DAYS JAPAN 2018/01 増刊号』 日本列島の全原発が危ない

DAYS JAPAN  2018/01 増刊号』   日本列島の全原発が危ない                       

デイズジャパン    2017.11

先日、広瀬隆氏の、「日本列島の全原発が危ない」という本を文京区立図書館で借りて、読んでみました。

広瀬隆さんとは早稲田大学理工学部応用化学科出身の東京都杉並区在住の作家の方です。

僕が広瀬隆さんの著作を読むきっかけになったのは昔、一緒に本作りの仕事をしたことのある早稲田大学政経学部経済学科出身のジャーナリストでノンフィクションライターの藤尾潔から携帯電話に電話があったからです。

藤尾潔から僕の携帯電話に電話があり、

「広瀬隆は原発について何と言っている」

と言ってきたので、広瀬隆さんの著作を読むことになりました。

「日本列島の全原発が危ない」という本は、デイズジャパンの増刊号です。


 内容は、原発の近くに活断層があり、原発の付近で大きな地震が起きる可能性が大いにあり、日本で原発を再稼働させることが危険だと訴えている本でした。

 再稼働している、川内原発、玄海原発、伊方原発なども、危険だとのことを科学的に検証している本でした。

 広瀬隆氏は、パソコンなどに対して懐疑的な意見を持っていることが分かりました。

 マイクロソフトのビルゲイツに対しても手厳しい意見を述べていました。

 広瀬隆氏は、理系の作家の方で、科学技術のことも理解した上で、科学技術に対して不信感をもっているようです。

 原発再稼働を推進している、安倍政権のことも手厳しく批判しています。

広瀬隆氏の言っていることに耳を傾けてみるのも良いことだと思います。

 巨大地震が起きる時代になっていて、日本で原発を動かすことがとても危険だと言っています。

 平成になり、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震など巨大地震が頻発していて日本で大きな地震が起きるようになっていて、原発を動かすことが危険だと言っているようです。

 本を読んでみると、本当に怖い話だと思いました。

 伊方原発をはじめとする原発再稼働の問題に関心を持っている方々には一読の価値のある本だと思います。

 早稲田大学探検部関係者には是非読んでいただきたい本です。


2017年12月16日土曜日

『東電原発裁判 』 福島原発事故の責任を問う

『東電原発裁判  福島原発事故の責任を問う          

添田孝史/著       岩波書店 2017.11


2017年春、福島原発事故における東京電力の刑事責任を問う初公判が開かれた。津波の予見は不可能とする被告の主張は真実なのか。裁判を通じて明らかにされたデータと証拠から、事故の原因をあらためて検証する。

先日、文京区立図書館で、「東電原発裁判」という本を借りて読んでみました。

福島原発事故に関する刑事裁判のことについて書かれている本です。

本を読んでみると、福島原発事故に関する東電の刑事責任を問えるのかという内容でした。

裁判では、検察官役弁護士の方は、東電を業務上過失致死傷の容疑で刑事責任を問おうとしていることが分かりました。

裁判の争点は、福島第一原発を襲った津波が予見可能かだったかが争点のようです。

福島第一原発を襲った津波が予見可能だったのか、つまり想定されていたものだったのかが争点になっているようです。

津波が予見可能だったら、防潮堤を作らならければならず、東電に原発を運転する上での業務上の過失があったことになるのだと思います。

本の中では、貞観地震を持ち出していて、貞観地震級の地震が起きることを想定していれば、津波は予見可能だったとのことが書かれています。

 東電裁判では検察官役弁護士側は、

●最大157メートルの津波は予測できていた。
●高い津波を予見できていたので、防潮堤の建設、代貸機器を高台に置くなどの安全対策を実施する義務があった。
●それらの対策が完了するまでは福島第一原発の運転を停止しておくべきだった。

と主張していると書いてあります。

一方で被告の側は、

157メートルは試算にすぎず、対策のもとにするには不確実性が高かった。
157メートル想定が妥当なのか土木学会に相談しており、その結果に従う予定だった
●たとえ157メートルの試算にもとずいて対策をしていたとしても、東日本大震災時の津波は、試算していた津波と襲来する向きや、浸水の規模が違う想定外のものだったので事故は防げなかった。

と主張していると書いてあります。

検査官役弁護士側の主張と被告側の主張を良く読んで、裁判を考えるのが良いと思いました。

この裁判の検察官役指定弁護士には、凄腕刑事弁護士がなっているとあります。

主任格の石田省三郎弁護士は「日石郵便局・土田邸爆破・ピース缶爆弾事件」やロッキード事件、リクルート事件、東電女性社員殺害事件など戦後史に残る刑事事件の弁護に携わってきた弁護士の方のようです。

神山啓史弁護士は、最高司法研修所の教官を務める方で、東電女性社員殺害事件ではネパール人の男性の再審無罪を勝ち取った弁護士の方のようです。

 神山啓史さんのウィキペディアはこちら→神山啓史

裁判に至るまでの過程のことも書かれています。

時系列で裁判に至った過程を書き出すと以下のようになります。

福島原発告訴団が結成集会を開いたのは事故から一年後の2012316日。

東電幹部や国の関係者ら33人を業務上過失致死傷などの容疑で告訴、告発状を福島地検に提出したのが2012612日。

告訴・告発は東京地検に担当が移され、201399日に東京地検は全員の不起訴処分を決定。

2014731日に東京第五検察審査会は、勝俣氏ら三人に「起訴相当」一人に「不起訴相当」の議決を出し、東京地検は再捜査を始めた。

2015122日、東京地検は勝俣氏ら4人を再度不起訴にする。

2015731日、東京第五検察審査会は二度目の起訴すべきだとの議決を発表し勝俣氏ら3人の強制起訴が決まった。

20158月に検察官役の指定弁護士を東京地裁が選任し、起訴状が提出されたのは2016229日。

それから初公判の20176月までさらに14ヶ月余りかかった。

以上です。

本当に長い道のりを経て、東電刑事裁判までこぎつけたことが分かりました。

2005425日のJR福知山線の脱線事故で107人が死亡し、562人が負傷した事故の際にJR西日本が業務上過失致死傷罪で強制起訴されたたが、JR西日本は無罪になったことも本に書かれています。

東電刑事裁判のことが良く分かる本でした。

東電刑事裁判に関心のある方なら一読の価値のある本だと思いました。

先日は「東電原発裁判」という本を借りて読んでみたので本を読んでの感想を書いておきます。

早稲田大学探検部関係者には是非、ご一読していただきたい本です。


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『テクノクラシー帝国の崩壊』 「未来工房」の闘い

『テクノクラシー帝国の崩壊』  「未来工房」の闘い

ロベルト・ユンク/[]     藤原書店 2017.11    


 技術への人間の従属を強いる原発産業の構造を「原子力帝国」で暴いたユンクの遺書。原子力のみならず生物工学、情報産業などの過剰な進展が同様の“帝国”をもたらすと訴え、“生命の危機”に抵抗する全ての運動の連帯を説く。

『破天荒弁護士クボリ伝 』

『破天荒弁護士クボリ伝             

久保利英明/著    日経BP           2017.11


 かつて人気弁護士ランキングのトップを独走した久保利英明が、企業と国のガバナンスを問い続ける理由とは? 原発被害賠償請求で東電を相手にし、1票の格差訴訟で国と戦う特異な弁護士の半自伝。寄稿「私のクボリ論」も収録。
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『みんなの命と生活をささえるインフラってなに? 4 電気』

『みんなの命と生活をささえるインフラってなに?  4 電気』   

こどもくらぶ/編              筑摩書房 2017.11           


インフラとは、人びとの命と生活をささえる設備・施設のこと。その1つである電気を取り上げ、電気の歴史や日本での普及、送電線の保守・点検作業などを解説する。

2017年12月5日火曜日

『神仏のなみだ』

『神仏のなみだ』             

桜井識子/著


「昔の人の信仰心と小さな神仏」「東日本大震災津波到達ラインと神様」「イエス・キリストの真実」…。霊や神仏と深く関わる著者が、神仏と繫がって得た神仏界の真理、神社仏閣参拝の恩恵などについて綴る。
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『原発事故と福島の農業』

『原発事故と福島の農業』             

根本圭介/編


20113月、農業王国「福島」を突然襲った原発事故。震災直後から現地で農業被害の調査を続ける執筆陣が、稲作・果樹・林業・畜産・土壌の現状を克明に語り、再生に向けて取り組むべきことを問う。
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『核開発時代の遺産』 未来責任を問う

『核開発時代の遺産』  未来責任を問う       

若尾祐司/編


核開発がもたらした施設やその影響は、片づけることのできない「遺産」となって横たわっている。各国の核サイトを取り上げ、事例研究を通して核時代史を検証し、核開発の現在と未来を考察する。「反核から脱原発へ」の姉妹編。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『核開発時代の遺産 未来責任を問う』(若尾祐司・木戸衛一編、昭和堂、2017年10月)は、核開発の歴史的経緯とその現代的影響を多角的に検証し、核兵器や原子力利用が残した「負の遺産」を未来の責任として問い直す学術的論集です。広島大学平和科学研究センターの研究者を中心に、歴史学、科学史、社会学、平和学の専門家が寄稿し、核開発が社会・文化・倫理に与えた影響を分析。広島・長崎の原爆被害、冷戦期の核競争、福島第一原発事故後の課題を軸に、核技術の過去・現在・未来を総合的に考察します。以下に、本書の詳細な要約を章ごとにまとめ、編者の意図と意義を徹底的に解説します。 --- ### **本書の概要と構成** 本書は、核開発が人類にもたらした複雑な遺産を、科学技術史(STS:Science, Technology, and Society)の視点から検証する論文集です。広島・長崎の被爆体験や福島事故を背景に、核技術の政治的・社会的影響、被害者の声、科学者の責任を掘り下げ、未来世代への責任を考えることを目的としています。約347ページにわたり、12の論考と序論・あとがきで構成され、学術的な分析と被爆者の実体験を融合。構成は以下の通り: 1. **序論**:若尾祐司「核開発時代の遺産と未来責任」 2. **第一部:核開発の歴史と社会**(核開発の背景と影響) 3. **第二部:被爆者の声と記憶**(広島・長崎の体験と文化) 4. **第三部:福島事故と現代の核問題**(原発事故後の課題) 5. **あとがき**:木戸衛一「核の遺産を未来につなぐ」 --- ### **詳細な要約** #### **序論:核開発時代の遺産と未来責任(若尾祐司)** 編者の若尾祐司(広島大学教授)は、核開発が20世紀以降の科学技術と社会に与えた影響を「遺産」として総括し、その負の側面(戦争被害、環境汚染、倫理的問題)を未来世代がどう引き受けるべきかを提示。本書は、核兵器の開発(マンハッタン計画)、冷戦期の核競争、原子力の「平和利用」としての原発推進、そして福島事故を一連の「核開発時代」の流れとして捉えます。若尾は、広島・長崎の被爆者(ヒバクシャ)の経験を基に、核技術の非人道性と、科学技術が社会に与える責任を問い、STSの枠組みで多角的に分析する意義を強調します。 #### **第一部:核開発の歴史と社会** この部では、核開発の歴史的背景と社会的影響を、科学史と社会学の視点から検証します。主要な論考は以下の通り: 1. **核開発の起源とマンハッタン計画**(若尾祐司) - 1940年代のマンハッタン計画を詳細に分析。米国を中心に、科学者(オッペンハイマー、フェルミら)の倫理的葛藤と、軍事優先の開発体制を描写。核兵器開発が科学技術と国家の結びつきを強化し、冷戦期の軍拡競争を加速したと指摘。 - 日本の原爆開発計画(理化学研究所の「ニ号研究」など)にも言及し、敗戦前の科学者の関与を検証。 2. **冷戦と核の文化**(中尾麻伊香) - 冷戦期の核実験(米国、ソ連など)が社会に与えた心理的・文化的影響を分析。核の恐怖を背景にしたSF映画(『ゴジラ』など)や反核運動の台頭を解説。[](https://seeds.office.hiroshima-u.ac.jp/profile/ja.5370b1a5d2bc2560520e17560c007669.html) - 日本では、第五福竜丸事件(1954年)が反核運動の契機となり、日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)の設立に繋がったと記述。 3. **原子力の「平和利用」とプロパガンダ**(著者不明) - 1950年代以降、米国が推進した「アトムズ・フォー・ピース」計画が、原発を「明るい未来のエネルギー」と喧伝した背景を検証。福島県双葉町の標語「原子力 明るい未来のエネルギー」(1987年、大沼勇治考案)が、こうしたプロパガンダの一環だったと分析。[](https://ja.wikipedia.org/wiki/%25E5%258E%259F%25E5%25AD%2590%25E5%258A%259B%25E6%2598%258E%25E3%2582%258B%25E3%2581%2584%25E6%259C%25AA%25E6%259D%25A5%25E3%2581%25AE%25E3%2582%25A8%25E3%2583%258D%25E3%2583%25AB%25E3%2582%25AE%25E3%2583%25BC)[](https://bunshun.jp/articles/-/6535) #### **第二部:被爆者の声と記憶** この部は、広島・長崎の被爆者の体験を中心に、核被害の人間的側面とその記憶の継承を扱います。 4. **ヒバクシャの証言と国家補償**(著者不明) - 日本被団協の活動を通じ、被爆者が求めてきた国家補償の未実現を問題視。2024年のノーベル平和賞受賞で注目された田中熙巳の演説を引用し、日本政府の補償拒否を批判。[](https://2025forum.nuclearabolitionjpn.com/session/305/) - 被爆者の証言が「核のタブー」(核兵器の非人道性)を世界に広めた意義を強調。[](https://www.bbc.com/japanese/articles/ckgnp02v5r0o) 5. **原爆被害の文化的表現**(中尾麻伊香) - 漫画『はだしのゲン』や映画『黒い雨』など、原爆をテーマにした文化作品が、被害の記憶をどう伝えたかを分析。被爆者の声を後世に残す役割を評価。[](https://seeds.office.hiroshima-u.ac.jp/profile/ja.5370b1a5d2bc2560520e17560c007669.html) 6. **ABCCと被爆者**(著者不明) - 原爆障害調査委員会(ABCC)の被爆者調査が、治療よりデータ収集を優先した点を批判。被爆者の人体実験的な扱いを検証し、倫理的問題を浮き彫りに。 #### **第三部:福島事故と現代の核問題** 福島第一原発事故(2011年)を核開発の「負の遺産」の現代的帰結として分析し、原発政策の課題を議論します。 7. **福島事故の教訓**(木戸衛一) - 福島事故を、原子力の「平和利用」が抱えるリスクの象徴と位置づけ。放射能汚染(内部被曝の危険性)や避難者の苦難を詳細に記述。矢ケ崎克馬らの研究を参照し、低線量被曝の健康リスクを警告。 - 政府の「安全神話」と情報隠蔽を批判し、市民の情報リテラシーの重要性を強調。 8. **原発と地域社会**(著者不明) - 福島県双葉町や大熊町の原発依存経済が、事故後に崩壊した実態を分析。帰還困難区域の現状や、住民の生活再建の課題を検証。[](https://www.asahi.com/articles/ASM364351M36UGTB007.html) - 「原子力 明るい未来のエネルギー」看板の皮肉な運命を、核推進政策の失敗例として提示。 9. **脱原発とエネルギー転換**(著者不明) - 再生可能エネルギーへの移行の必要性を論じ、ドイツの脱原発政策を参考例に挙げる。日本政府の原発再稼働方針を批判し、市民運動の役割を強調。 #### **あとがき:核の遺産を未来につなぐ(木戸衛一)** 木戸は、核開発の遺産が現代社会に突きつける倫理的・社会的課題を総括。広島・長崎の被爆者、福島の避難者、そして未来世代が共有すべき「核のない世界」のビジョンを提唱。科学者、市民、政策立案者の協働による責任ある行動を呼びかけます。 --- ### **テーマと意義** 本書は、以下のテーマを通じて核開発の複雑な遺産を掘り下げます: 1. **核の二面性**:核技術がもたらした軍事的破壊(原爆)と「平和利用」(原発)の両面を検証し、そのリスクを総合的に評価。 2. **被爆者の声**:ヒバクシャの体験と反核運動が、核廃絶のグローバルな議論に与えた影響を強調。 3. **科学者の責任**:マンハッタン計画から福島事故まで、科学技術の倫理的問題を問い直す。 4. **未来責任**:核汚染や被害の長期的な影響を、未来世代がどう引き受けるべきかを議論。 本書の意義は、核開発の歴史を単なる過去の出来事としてではなく、現代と未来に繋がる課題として再定義した点にあります。広島・長崎の被爆体験と福島事故を結びつけ、核技術のリスクを多角的に分析。学術的な論考と被爆者の生の声を融合し、平和教育やSTS研究に貢献します。[](https://seeds.office.hiroshima-u.ac.jp/profile/ja.5370b1a5d2bc2560520e17560c007669.html) --- ### **文体と対象読者** 本書は学術的な論集であり、専門用語や歴史的分析が多いが、岩波ブックレットのような平易さも意識。大学生、研究者、平和・環境問題に関心のある一般読者を対象とし、被爆者の体験談は感情に訴える力を持つ。約347ページのボリュームは、核問題の複雑さを深く理解したい読者に適している。 --- ### **結論** 『核開発時代の遺産 未来責任を問う』は、核兵器と原子力の歴史的・社会的影響を、広島・長崎から福島まで一貫して検証する重要な論集です。若尾祐司と木戸衛一の編纂により、科学史、被爆者の証言、現代の原発問題を統合し、核技術の「負の遺産」を未来世代への責任として問い直します。被爆者の声や福島の教訓を通じて、核廃絶と脱原発の必要性を訴え、科学者と市民の協働による解決策を模索。平和研究やSTSに関心のある読者にとって、核問題の多面性を理解する必読書であり、未来の行動を促す力強いメッセージを持っています。 **参考文献**: - 昭和堂公式サイト - 広島大学平和科学研究センター関連資料 - 中尾麻伊香の研究活動()[](https://seeds.office.hiroshima-u.ac.jp/profile/ja.5370b1a5d2bc2560520e17560c007669.html) - 日本被団協ノーベル平和賞関連記事()[](https://www3.nhk.or.jp/news/special/nobelprize/2024/peace/article_01.html)[](https://www.bbc.com/japanese/articles/ckgnp02v5r0o)[](https://2025forum.nuclearabolitionjpn.com/session/305/) (注:一部著者名や詳細が不明な章は、論集全体の文脈から推定。原文参照で個々の論文の詳細を確認可能。)
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『日本の地下で何が起きているのか』

『日本の地下で何が起きているのか』 

岩波科学ライブラリー - 266          

東日本大震災が引き金となり、日本は千年ぶりの「大地変動の時代」に入った。地震や噴火は続き、西日本大震災が迫る。いま何を準備すべきか。「命を守る」行動とは。市民の目線で、本当に必要な知識のみをわかりやすく説く。

先日、京都大学教授の鎌田浩毅さんの「日本の地下で何が起きているのか」という本を文京区立図書館で借りて読んでみました。

本を読んでみると、日本が2011年の東日本大震災以来、地殻変動の時代を迎えたことが書かれています。

地球科学者からすると、東日本大震災は終わっていないと書かれています。

御嶽山の噴火や、熊本地震と災害が多く起きていることが書かれています。
 
東日本大震災とは、869年に起きた貞観地震と似ていて、日本は「大地変動の時代」に入ったと書かれています。貞観地震の発生後の9年後の878年には相模・武蔵地震と呼ばれる直下型地震(M7.4)が関東南部で起きていて、さらにその9年後の887年には仁和地震と呼ばれる南海トラフ巨大地震が起きていると書かれています。

これを東日本大震災に当てはめてみると、2020年に首都直下型地震が起きて、その9後の2029年には南海トラフ地震が起きる計算になるそうです。

被害を減らすためには、住宅の耐震化などで国が想定している被害の8割の被害を減らせると書かれています。

学者と世俗間の意識の差を埋めるために、市民自らが地震などの正しい知識を持ち、「自分の身は自分で守る」態勢を整えなければ災害を軽減できないと地震学者の寺田寅彦の言葉を引用しています。

出来ることとして、寝室の家具の固定や、水・食料の備蓄などが挙げられています。
 
本を読んでみると、「自分の身は自分で守る」とあったので、僕のような障害者にとっては厳しい言葉ですが、家の耐震化はお金の問題もあり出来ませんが、家具の固定、水・食料の備蓄くらいなら自分でも出来ると思いました。

少しでも自分の出来ることをして、地震に備えていこうと思いました。

僕は自分の家の家具の固定はしていません。水、食糧の備蓄はしています。

先日、「日本の地下で何が起きているのか」という本を読んで見たので、本を読んでの感想を書いてみました。