2016年10月25日火曜日

『サンガジャパン Vol.6(2011Summer) 特集震災と祈り』



『サンガジャパン  Vol.6(2011Summer) 特集震災と祈り』                   

サンガ    2011.7
『サンガジャパン Vol.6(2011 Summer)特集:震災と祈り』
サンガ/編 2011年7月25日刊行
(A5判・288ページ/定価1,500円/発売即完売→緊急重版3回)
震災から4か月半後に
日本最大級の仏教カルチャー誌『サンガジャパン』が
「3・11を仏教はどう受け止めるか」を真正面から問うた
異例の「震災と祈り」総力特集号。
全国の僧侶・仏教学者・被災地寺院住職総勢70名が寄稿し、
「慰めでも説教でもない、ただひたすら震災と向き合う」
日本仏教界が震災直後に初めて出した「本気の答え」。
構成と徹底詳細(288ページ中260ページが震災特集)巻頭座談会「仏教は3・11に何を語れるのか」
  • 参加:松本紹圭(僧侶・編集者)、藤田一照(曹洞宗僧侶)、名取芳彦(浄土宗僧侶)、釈徹宗(浄土真宗僧侶)
  • 「祈るだけでは足りない」「供養だけでは終わらない」
  • 「無常観」は言い訳にならない
    → 仏教は「悲しみを肯定しつつ、行動を促す教え」だという結論
第1部 被災地僧侶の実録30連発(すべて実名・寺院名明記)
  • 宮城・南三陸町 曹洞宗・長谷寺住職
    → 寺は全壊、遺体安置所に→1日50体読経→住職自身がPTSD
  • 岩手・大槌町 真言宗・大慈寺住職
    → 妻と娘を亡くし、寺も流されながら毎日法要→「自分に読経している」
  • 福島・浪江町 浄土真宗・本光寺住職
    → 原発20km圏内→寺を捨てて避難→「僧侶失格かもしれない」と告白
  • 陸前高田市 浄土宗・西光寺住職
    → 遺体500体を寺で火葬→「地獄絵図だった」
第2部 日本仏教界の「震災対応」全記録
  • 宗派別対応一覧(全13宗派)
    → 曹洞宗:被災地に僧侶500人派遣
    → 浄土真宗:仮設住宅に「傾聴僧侶」常駐
    → 天台宗:比叡山で100日間祈祷
  • 寺院の被害総数:東北だけで約1,200寺(全壊・半壊)
第3部 仏教学者・僧侶が書いた「祈りとは何か」論考20本代表的なもの
  • 釈徹宗「祈りの力はどこにあるのか」
    → 祈りは「結果を変える」のではなく「人を変える」
  • 藤田一照「無常と放射能」
    → 放射能は「無常の最強の形」
  • 佐々木閑「地獄絵図を前に仏教は何を語るべきか」
    → 「苦しみを否定しない」ことが仏教の強さ
第4部 被災地の子ども・遺族が書いた手記
  • 大川小遺児(当時12歳)「お父さんとお母さんはどこ?」
  • 仮設住宅のおばあちゃん「毎日お経を唱えているけど、誰も来ない」
2025年現在の衝撃
  • 出版当時、仏教界で「こんなに生々しい特集は初めて」と大反響
  • 被災地の寺院に10冊単位で寄贈され、回し読みされた
  • 2024年能登地震後、また注文殺到
    → サンガがPDF版を期間限定無料公開
  • 今も全国の僧侶が「震災対応の教科書」として使う
一言で言うと「震災4か月半後に日本仏教界70名が総力で作った
 『祈るだけでは終わらせない。苦しみを直視する』
 という、静かで、重くて、涙が止まらない“仏教の覚悟”」
読むと必ず「祈りとは何か」を考え直す。
3・11後の日本仏教が初めて出した
「本気の答え」の記録です。
(被災地の僧侶が「この号を読んで僧侶を続けられた」と言う、
 仏教界の伝説的特集号)