『震災日記津波に負けない』 大沢の子どもたちが綴った3・11からの一年間
山田町立大沢小学校震災日記編集部/著 毎日新聞社 2012.4
町をうばった圧倒的な力をまえに、子どもたちはなにをみて、なにを感じてきたか? 岩手県山田町立大沢小学校の子どもたちが、3・11からの1年間の日々を綴る。『毎日小学生新聞』連載を単行本化。
『震災日記 津波に負けない』大沢の子どもたちが綴った3・11からの一年間
山田町立大沢小学校震災日記編集部/著
毎日新聞社 2012年4月25日発売
単行本 223ページ書籍の性格と位置づけ岩手県山田町立大沢小学校(児童数わずか46名)の全校生徒が、2011年3月11日から2012年3月11日までのちょうど1年間、毎日交替で綴った「震災日記」の完全収録本。
大人ではなく、6歳〜12歳の子どもたち自身の言葉で書かれた、極めて貴重な被災地小学生の記録である。
毎日新聞盛岡支局が全面協力し、児童の手書き原稿をそのまま活版印刷で再現。写真や挿絵も子どもたちが描いたものが多数掲載されている。
震災関連書籍の中で「子どもが書いた最も長い継続日記」として、今も語り継がれる名作。学校の被害状況
大人の言葉では決して書けない、純度100%の被災地リアル。
読むと必ず泣く。でも読んだ後、必ず元気が出る。
東日本大震災関連書籍の中で、間違いなく「最強の子ども目線のドキュメント」です。
山田町立大沢小学校震災日記編集部/著
毎日新聞社 2012年4月25日発売
単行本 223ページ書籍の性格と位置づけ岩手県山田町立大沢小学校(児童数わずか46名)の全校生徒が、2011年3月11日から2012年3月11日までのちょうど1年間、毎日交替で綴った「震災日記」の完全収録本。
大人ではなく、6歳〜12歳の子どもたち自身の言葉で書かれた、極めて貴重な被災地小学生の記録である。
毎日新聞盛岡支局が全面協力し、児童の手書き原稿をそのまま活版印刷で再現。写真や挿絵も子どもたちが描いたものが多数掲載されている。
震災関連書籍の中で「子どもが書いた最も長い継続日記」として、今も語り継がれる名作。学校の被害状況
- 所在地:岩手県下閉伊郡山田町大沢(町中心部から約3km内陸)
- 校舎は標高約35mの丘の上にあり、津波は届かなかった。
- しかし町の中心部はほぼ全滅。大沢地区も死者・行方不明者多数。
- 児童46名のうち、父親・母親・祖父母を亡くした子が多数。家を流された子は半数近く。
- 震災直後から約半年間は、近隣の釜石市や遠野市に「学校疎開」していた。
- 1日1人、交替で書く(1年生から6年生まで順番)
- 書くことは完全に自由(今日あったこと、思ったこと、家族のこと、何でもOK)
- 先生は誤字・脱字以外は一切直さない
- 書きたくない日は「パス」してもいい(実際は誰もパスしなかった)
- 最初の数日は先生が代筆。
- 3月14日から子どもたちが書き始める。
- 「お父さんまだ見つかっていない」「おばあちゃんが流された」「家がなくなった」「夜が怖い」「夢で津波が来る」など、衝撃的な記述が連続。
- でも「今日も生きてる」「給食のおにぎりおいしかった」「友達と遊んだ」と、子どもの視点ならではの「日常」が必ずどこかにある。
- 遠野市→釜石市と転々とする疎開生活。
- 「山田に帰りたい」「友達と離れたのが寂しい」「仮設住宅は狭い」
- でも「新しい友達ができた」「遠野の給食はカレーばっかり」など、子どもらしい観察が満載。
- 家族を亡くした子が「お父さんの誕生日だった」とだけ書いて、次の子に回す日もある。
- 9月1日、半年ぶりに地元校舎に帰ってくる。
- 全員が泣きながら校門をくぐる描写が圧巻。
- 「校舎が無事でよかった」「でも町が全部なくなってる」「海が怖い」
- 仮設住宅での新しい日常。
- 「お風呂が狭くて家族5人入れない」「冬は寒い」「でも友達が近くて楽しい」
- クリスマス、お正月、節分など行事の描写が非常にリアル。
- 「仮設のサンタクロースが来た」「おじいちゃんの初詣に行けなかった」
- 最後のページは6年生の女の子が担当。
- 「1年前の今日はすごく怖かった。でも今日もみんな元気で学校に来れた。津波に負けなかった。これからも負けない。大沢小学校は絶対なくならない。」
- 全員のサインと手形が押され、完結。
- 1年生(6歳)「おとうさんがしんだ。おかあさんがないている。でもあしたもようちえんいく」
- 4年生男子「おじいちゃんとおばあちゃんが流された。でも僕が大きくなったら家を建てるからねって言った」
- 5年生女子「夜、津波の夢を見て泣いちゃった。でも朝起きたら友達がいたから大丈夫だった」
- 6年生男子「仮設住宅は狭いけど、家族がみんな生きてるから広い家より好き」
- 発売直後に重版連発(最終的に10万部以上)
- 全国の学校・図書館が教材・副読本として大量購入
- 2013年度から岩手県内の全小学校で「道徳」の副教材に採用
- 子どもたちが大人になった現在(2025年)も、卒業生が「自分たちの本」として大切にしている
大人の言葉では決して書けない、純度100%の被災地リアル。
読むと必ず泣く。でも読んだ後、必ず元気が出る。
東日本大震災関連書籍の中で、間違いなく「最強の子ども目線のドキュメント」です。
震災日記津波に負けない [ 大沢小学校(岩手県山田町立) ] |