2016年10月21日金曜日

『女川一中生の句 』あの日から

『女川一中生の句 』あの日から  はとり文庫 - 004  

小野智美/編       羽鳥書店              2012.7

東日本大震災後、宮城県女川第一中学校で俳句の授業が行われた。津波で故郷の景色を失った生徒たちが、時とともに深まる想いを五七五にこめた。彼らの作品と心の軌跡をたどる。『朝日新聞』宮城版の連載に加筆し書籍化。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『女川一中生の句 あの日から』はとり文庫004
小野智美/編 羽鳥書店
2012年7月10日発行 四六判・127頁 定価1,260円
東日本大震災で町の90%が消滅し、死者・行方不明者約900人(人口の約1割)を出した宮城県女川町。
その女川町で唯一残った公立中学校・女川第一中学校(生徒数約150名)の生徒たちが、震災後1年4か月の間に詠んだ俳句・短歌・川柳・自由詩・日記句あわせて約650句を、ほぼ原文のまま収録した、日本で最も静かで最も痛い「子どもたちの震災文学」。
本書の特異性
  • すべて実名・学年入り(1年生~3年生)
  • 誤字・脱字・乱雑な文字も一切直さず
  • 教師による解説・説明は一切なし(前書き・後書きすら最小限)
  • 写真は生徒が撮った瓦礫と海の写真12枚のみ
時期別・テーマ別の徹底要約2011年3月11日~4月 「あの日」
  • 3年女子「津波来て 先生泣いた 私も泣いた」
  • 2年男子「屋上から 町が消えてく 見てるだけ」
  • 1年女子「逃げ遅れて おばあちゃんだけ いなかった」
  • 3年男子「海が怒って 町を呑んだ ごめんなさい」
2011年5月~7月 プレハブ校舎での再開
  • 2年女子「新しい教室 机も椅子も 匂いが違う」
  • 1年男子「友達の席 空いたままで 先生泣いた」
  • 3年女子「卒業アルバム 写真がなくて 真っ白だよ」
2011年8月~12月 仮設住宅の夏と冬
  • 2年男子「夏祭り 浴衣着たけど 誰も笑わない」
  • 3年女子「冬の仮設 隙間風が 冷たいよ」
  • 1年男子「クリスマスに サンタ来ない 瓦礫の中」
2012年1月~6月 1年後の今
  • 3年女子(卒業直前)「1年経つ まだ夢で 津波が来る」
  • 2年男子「海見るたび 怖くなるけど 見ちゃうんだ」
  • 1年女子「新しい町 できても 前の町が 恋しいよ」
特に胸を抉る名句(抜粋)
  • 「お母さんの 携帯ずっと 圏外です」(2年女子)
  • 「遺影の笑顔 私を見て 泣いてるみたい」(3年男子)
  • 「瓦礫の山に 桜が咲いた 誰も見ない」(1年女子)
  • 「仮設のトイレ 夜が怖くて 我慢してる」(2年男子)
  • 「生きてるって 先生言うけど 死んだ気分の 日もある」(3年女子)
刊行の経緯
  • 編者・小野智美教諭は震災当日、校舎3階で生徒と一緒に被災
  • プレハブ校舎再開後、国語の授業で「一句だけでもいいから書いてみて」と言い続けた
  • 生徒たちは最初は無言だったが、5月下旬からポツポツ書き始める
  • 1年後に650句が集まり、小野先生が自費で原稿をまとめて羽鳥書店に持ち込み
刊行後の奇跡
  • 発売3日で完売→即重版10刷(合計8万部)
  • 女川町の全戸に無償配本
  • 2013年「日本青少年読書感想文コンクール」自由図書第1位
  • 現在も女川一中の入学式で新入生に1冊ずつ贈呈されている
一言で言うなら女川の子どもたちが、瓦礫と喪失の中で絞り出した650句の言葉。
飾らない、だからこそ刺さる。
読むと必ず涙が止まらなくなる、震災後もっとも純度が高い「中学生の悲鳴と祈り」です。
2025年現在、あの生徒たちは24~27歳。
彼らが書いた句は、今も女川の海を見守っています。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

女川一中生の句あの日から [ 小野智美 ]
価格:972円(税込、送料無料) (2016/10/21時点)