2018年4月16日月曜日

『林京子の文学』 戦争と核の時代を生きる


『林京子の文学』 戦争と核の時代を生きる             

熊芳/著              インパクト出版会             2018.1

戦争と被爆の体験から89日の語り部となり、「フクシマ」をも経験した作家・林京子は、<戦争と核>の問題を書き続けてきた。主要作品を読み解きながら日本人の戦争・戦後責任、原爆と原発による加害と被害問題を考察する。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『林京子の文学 戦争と核の時代を生きる』(熊芳著、インパクト出版会、2018年1月)は、文芸評論家の熊芳(法政大学で博士号取得)が、原爆文学の代表的な作家である林京子(1930-2017)の作品を、「戦争と核」をテーマに詳細に分析した評論です。本書は、林京子が被爆者として長崎の原爆体験を基に描いた文学世界を、個人的な「私」の視点と歴史的文脈から検証し、戦争と核の時代における人間の生と死、被害と加害の両義性を探ります。福島第一原発事故(2011年)を背景に、林の文学が現代の核問題にどう響くかを問い、反核・反戦のメッセージを継承する意義を強調します。以下、構成に沿って詳細な要約をまとめます。[](https://ja.wikipedia.org/wiki/%25E6%259E%2597%25E4%25BA%25AC%25E5%25AD%2590) --- ### **序章 林京子の文学と「核の時代」の意義** 熊芳は、林京子の文学が、ヒロシマ・ナガサキの原爆被害から福島事故に至る「核の時代」を生きる人間の苦悩と抵抗を描くものだと位置づけます。林は、1945年8月9日の長崎原爆で被爆し、原爆症の不安を抱えながら、1975年の『祭りの場』で芥川賞を受賞。以降、戦争と核の記憶をテーマに作品を発表し続けた。熊は、林の文学が個人的な体験(「私」)と社会的・歴史的文脈を結びつけ、核の恐怖と人間の尊厳を訴えると評価。福島事故後の反原発運動の高揚の中で、林の作品が現代に新たな意味を持つと強調します。本書は、林の主要作品を詳細に読み解き、その文学的・社会的意義を探ることを目的とします。 --- ### **第1章 林京子の人生と被爆体験** この章では、林京子の生涯と被爆体験が文学に与えた影響を検証します。 - **生い立ちと被爆**: 林京子は1930年長崎生まれ。幼少期を上海で過ごし、1945年に長崎に帰国。長崎県立長崎高等女学校3年時に、三菱兵器大橋工場で学徒動員中に原爆を体験。爆心地近くで被爆しながら奇跡的に生還したが、原爆症(白血病やがんのリスク)に生涯悩まされた。[](https://ja.wikipedia.org/wiki/%25E6%259E%2597%25E4%25BA%25AC%25E5%25AD%2590)[](https://en.wikipedia.org/wiki/Kyoko_Hayashi) - **文学への道**: 結婚・出産後、1962年に「文藝首都」の同人で執筆開始。1967年の『曇りの日の行列』で注目され、1975年の『祭りの場』で芥川賞を受賞。林は、被爆体験を基に、戦争と核の傷跡を個人的視点から描いた。 - **「私」の視点**: 熊は、林の文学が「私」という一人称を重視し、被爆者の個人的な苦しみや日常を通じて、戦争と核の普遍的テーマを表現したと分析。林の作品は、個人の記憶が歴史と交錯する場である。 --- ### **第2章 『祭りの場』と原爆の記憶** 林の代表作『祭りの場』(1975年)を中心に、原爆文学としての特徴を分析します。 - **作品概要**: 『祭りの場』は、長崎の被爆者である主人公・美和子の視点から、原爆後の日常とトラウマを描く。原爆症の不安、家族との関係、平和祈念式典(「祭り」)の虚しさがテーマ。林は、被爆者の「生き残った罪悪感」と社会の忘却を対比させる。 - **文学的特徴**: 熊は、林が女性の視点から被爆者の内面を描き、日常の細部(食事、家族の会話)を通じて核の傷跡を浮き彫りにしたと評価。長崎の風土や方言が作品にリアリティを与える。 - **社会的意義**: 『祭りの場』は、1970年代の高度経済成長期に、原爆の記憶が風化する中で、被爆者の声を再び社会に提示。熊は、林の作品が反核運動と連動し、長崎の被爆体験を普遍化したと指摘。 --- ### **第3章 『ギヤマンビードロ』と被害・加害の両義性** 『ギヤマンビードロ』(1978年)を通じて、林の文学が被害と加害の両義性をどう描いたかを検証します。 - **作品概要**: 『ギヤマンビードロ』は、長崎の被爆者家族と上海での日本人加害の記憶を交錯させ、戦争の複雑な影響を描く。主人公は、被爆者としての被害意識と、日本のアジア侵略への加害責任を同時に抱える。 - **被害と加害**: 熊は、林が被爆者の苦しみを描きつつ、日本の戦争責任(特にアジアでの植民地支配)を直視した点を強調。林は、被爆国日本の「被害者意識」が、加害の歴史を隠蔽する危険を警告。 - **福島との連関**: 熊は、福島事故後の日本が、原発の「被害者」としてのみ振る舞い、核技術の輸出(例:インドへの原発輸出計画)による「加害者」性を無視する傾向を批判。林の文学は、この両義性を現代に問う。 --- ### **第4章 『長い時間をかけた人間の経験』と核の時代** 『長い時間をかけた人間の経験』(1985年)を中心に、林の後期作品における核問題への深化を分析します。 - **作品概要**: この作品は、被爆者の老後と原爆症の不安、家族の断絶を描き、核の影響が世代を超えて続くことを示す。林は、被爆者の「死」と向き合うことで、生の意味を模索。 - **核の長期性**: 熊は、林が原爆の晩発性障害(白血病、がん)を描き、核の被害が時間的・空間的に無限に広がることを表現したと分析。福島事故の放射能汚染と重なるテーマとして、核廃棄物の処理問題を提起。 - **文学の役割**: 林の作品は、個人的な物語を通じて、核の時代を生きる人間の倫理的課題を普遍化。熊は、林の文学が福島後の反原発運動にインスピレーションを与えると評価。 --- ### **第5章 福島事故と林京子の遺産** 福島第一原発事故を背景に、林の文学が現代にどう響くかを考察します。 - **福島事故との連続性**: 熊は、ヒロシマ・ナガサキの原爆と福島の原発事故が、核技術の危険性を示す連続した歴史的事件だと指摘。林は晩年、福島の被害者に共感し、原発の「平和利用」の欺瞞を批判(例:2011年のインタビューで「原発は核兵器と同じ」と発言)。 - **反原発運動との連動**: 福島事故後、林の作品が反原発集会や展示で参照され、核の記憶を継承する役割を果たした。熊は、林の文学が、市民の反核・反原発意識を喚起すると評価。 - **現代的意義**: 熊は、林の文学が、原発事故後の「風化」に対抗し、核の被害と加害の両義性を問い続ける力を持つと強調。福島の避難民や汚染地域の苦しみを、林の被爆者視点が照射。 --- ### **第6章 林京子の文学と「私」の抵抗** 最終章では、林の文学における「私」の視点が、戦争と核の時代への抵抗としてどう機能したかを総括します。 - **「私」の力**: 林の作品は、被爆者個人の「私」を通じて、戦争と核の非人道性を告発。熊は、この「私」が、被害者の声を社会に届け、歴史的忘却に抗う力を持つと分析。 - **女性の視点**: 林の女性視点は、家族や日常の崩壊を描き、核の影響を身近なものとして読者に伝える。熊は、女性作家としての林が、長崎の被爆体験に独自の感性を与えたと評価。 - **反戦・反核のメッセージ**: 林の文学は、戦争の再発防止と核廃絶を訴える。熊は、林が「生き残った者」の責任として、核の時代を生きる人間の倫理を問うたと結論づける。 --- ### **結び** 熊芳は、林京子の文学が、戦争と核の時代を生きる「私」の視点から、ヒロシマ・ナガサキの原爆被害と福島事故の連続性を描き、反戦・反核のメッセージを現代に継承すると総括します。林の作品は、個人的な体験を普遍的な倫理的課題に昇華し、被害と加害の両義性を直視する力を持つ。福島事故後の日本で、林の文学は反原発運動や核廃絶の議論に新たな光を投じ、未来への警告として機能すると強調します。 --- ### **全体のテーマと意義** 本書は、林京子の文学を「戦争と核の時代」を生きる人間の物語として読み解き、その現代的意義を検証する評論です。以下が主要なテーマです。 - **被爆者の「私」**: 林の文学は、被爆者個人の視点から核の恐怖と人間の尊厳を描き、個人的体験を普遍化。 - **被害と加害の両義性**: 原爆被害者としての日本のアイデンティティと、戦争・原発推進の加害責任を同時に問う。 - **福島事故との連続性**: ヒロシマ・ナガサキと福島を、核技術の危険性を示す連続した歴史として位置づけ。 - **文学の社会的役割**: 林の作品が、反核・反原発運動と連動し、核の記憶を風化させない力を持つ。 --- ### **特徴と評価** - **詳細な作品分析**: 『祭りの場』『ギヤマンビードロ』『長い時間をかけた人間の経験』など、林の主要作品を詳細に読み解き、文学的・歴史的文脈を提示。 - **福島事故の文脈**: 2011年の福島事故を背景に、林の文学が現代の核問題にどう応答するかを強調。 - **長崎の視点**: ヒロシマに比べ語られにくい長崎の被爆体験を、林の作品を通じて補完。 - **学術的基盤**: 熊の博士論文(『林京子の文学 : 戦争と核の時代を生きる「私」』、法政大学、2017年)を基に、理論的裏付けが充実。[](https://ci.nii.ac.jp/naid/500001862124) --- ### **結論** 『林京子の文学 戦争と核の時代を生きる』は、林京子の原爆文学を、被爆者の「私」の視点から戦争と核の時代を読み解く評論です。熊芳は、林の作品がヒロシマ・ナガサキの記憶を継承し、福島事故後の反原発運動に響くことを示します。被害と加害の両義性、個人的体験の普遍化、女性視点の独自性を強調し、林の文学が核なき世界への倫理的訴求を持つと評価。福島事故後の日本で、反戦・反核の意識を喚起する重要な一冊です。 --- **参考文献**: - インパクト出版会公式サイト[](https://www.amazon.co.jp/%25E6%259E%2597%25E4%25BA%25AC%25E5%25AD%2590%25E3%2581%25AE%25E6%2596%2587%25E5%25AD%25A6%25E2%2580%2595%25E6%2588%25A6%25E4%25BA%2589%25E3%2581%25A8%25E6%25A0%25B8%25E3%2581%25AE%25E6%2599%2582%25E4%25BB%25A3%25E3%2582%2592%25E7%2594%259F%25E3%2581%258D%25E3%2582%258B-%25E7%2586%258A-%25E8%258A%25B3/dp/4755402832)[](https://store.shopping.yahoo.co.jp/honyaclubbook/search.html?p=%25E3%2582%25A4%25E3%2583%25B3%25E3%2583%2591%25E3%2582%25AF%25E3%2583%2588%25E5%2587%25BA%25E7%2589%2588%25E4%25BC%259A) - 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『未来の環境倫理学』


『未来の環境倫理学』     

吉永明弘/編著   勁草書房              2018.3

リスク社会、欧米環境倫理学からの福島第一原発事故への応答、核廃棄物と世代間倫理、気候工学、人新世下の環境概念など、具体的な題材から環境倫理学の現在を再考。ハンス・ヨナスの未来倫理や徳倫理学も取り上げる。

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『原発はどのように壊れるか 』 金属の基本から考える


『原発はどのように壊れるか  金属の基本から考える        

小岩昌宏/著      原子力資料情報室 2018.3

原発はけっして強固なものではなく、壊れるものである。そのことを、金属の基本から考える試み。金属の思いがけない様相と基本的な知識から、劣化、耐震強度といった、原発に使用される金属材料の問題点までを解説する。

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『福島原発事故 取り残される避難者』


『福島原発事故 取り残される避難者』  直面する生活問題の現状とこれからの支援課題             

戸田典樹/編著   明石書店 2018.3

福島原発事故被災者の生活問題に焦点をあて、支援者の視点から支援課題を提起。さらに、阪神・淡路大震災、チェルノブイリ原発事故の教訓から、社会的支援の縮小・帰還政策の問題点と課題を考え、今後のあり方などを論じる。


『安心の門オートゲート』


『安心の門オートゲート』  それは魔法ではなく、科学の力で開閉する水門   

星野恭亮/著      ダイヤモンド・ビジネス企画         2018.4

東日本大震災の前に設置されていた3ケ所の「オートゲート」は、河川を遡上する津波を防ぎきった。震災を契機にして急激に社会のニーズが高まっている、旭イノベックスのオートゲートの開発経過やその背景を紹介する。


『復興を見つめて』


『復興を見つめて』  東京都健康長寿医療センター東日本大震災被災者支援プロジェクト5年半の取り組み             

東京都健康長寿医療センター/編  東京法規出版      2018.3

東京都健康長寿医療センターがプロジェクト研究として行った「東日本大震災被災者支援プロジェクト」の5年半の記録をまとめる。災害直面時にどのように行動するべきかの具体的な教訓も掲載。


『原発災害・避難年表 』 図表と年表で知る福島原発震災からの道


『原発災害・避難年表  図表と年表で知る福島原発震災からの道    

原発災害・避難年表編集委員会/編            すいれん舎          2018.3

2011311日に発生した東日本大震災と、その後の東京電力福島第一原子力発電所事故が引き起こした深刻な被害の解明のための基礎資料を、若者・子ども、避難に焦点をあて、図表・地図・年表で提供する。


『被災と避難の社会学』


『被災と避難の社会学』 

関礼子/編著      東信堂   2018.2

東日本大震災の被害実態は、時間の経過と共に常にかたちを変えつつ存続している。時間経過による「被災」の変遷を捉えた社会学的考察によって、災害から本当の意味での“復興”と“再生”を目指すための重要な知見を与える。

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『この大地(フクシマ)奪われし人々』


『この大地(フクシマ)奪われし人々』             

菊池和子/写真・文          遊行社   2018.1

避難の苦労、故郷での暮しや思い出、今生きていこうとしている心境…。東日本大震災の被災地・フクシマの人々の現地への一時帰宅に同行した著者が、彼らの声をまとめる。写真も多数収録。


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『地図から消される街』 3.11後の「言ってはいけない真実」


『地図から消される街』  3.11後の「言ってはいけない真実」

青木美希/著      講談社   2018.3

帰還率「4.3%」の衝撃、母子避難者の自死、不正と中抜きだらけの除染…。避難指示解除が進む福島第一原子力発電所近隣地域で進行する恐るべき事態とは。震災から取材を続ける女性記者が「不都合な事実」を記す。

「地図から消される街」

先日、ニュースで、福島県からの原発避難者に対するいじめのニュースがあったので、地元の文京区立図書館で、「地図から消される街」という本を借りて読んでみました。

著者は、福島原発事故を追い続けている方で、原発事故関連のことが本に書かれています。

はじめにの文章の中で著者は、ネット社会になり、自分の好きな分野の話題や情報を入手できるようになり、自分の好きな情報以外は見ない世の中になり不都合な事実などを「なかった」ことにしようとする国家権力の思惑通りになってしまっていると書いています。

僕もネットをよく利用しているので、ネットのことは分かるし、著者の言いたいことも分かるような気がしました。

本を読んでみると、福島県で東電に就職することが良いこととされてきて、良い就職先として東電という企業があったことが書かれていました。

福島原発事故以来、東電のことを悪く書いている新聞記事なども多く読んできたので、東電とは酷い企業だと思っていましたが、福島原発事故が起きる前は、就職希望者の多い企業だったようです。

ただ、東京にある東電本社と、福島県にある原発の現場では不信感もあったようです。

除染作業の不正のことも書かれていました。

除染と言う言葉は嘘で、言葉にするなら、「移染」=(汚染を移すこと)というのが正しいとありました。

除染の現場では、放射能汚染された物質を川に流す業者などもあり、除染の不正があったことも書かれています。

除染作業の現場の労働の酷さも書かれていました。

原発避難者に対するいじめのことについても書かれています。

東京都千代田区でのいじめのことについて書かれています。

父親が福島県で仕事をしていて、自分の子供を被爆させたくないと思い、東京に引っ越してきた(避難してきた)が、子供が学校でいじめられ、親のお金を盗んで、ジュースやお菓子を買っておごらせられた事件のことについて書いています。

学校でおごらせられた子供は、ジュースやお菓子を買わないといじめられるから、親のお金を盗んでジュースやお菓子を買っていたということです。

この事件のことは、僕もニュースで見た記憶があります。

原発避難者に対して、親身になって気遣うとかするなら分かりますが、これだけ露骨にいじめがあったと分かると僕もやりきれない気持ちになりました。

新聞社を含めたマスコミ関係者には、このような原発避難者に対するいじめが起きないようにきちんといじめの事件を報道したり、話を聞いたりして記事にするなり、きちんとした仕事をしていただきたいと思いました。

タイトルになっている、「地図から消される街」についてはエピローグに書かれています。

著者がゼンリンの住宅地図を手に浪江町の中心街を歩いてみると、まちのあちこちの名前が消えている。地図をチェックしながら歩くと、地図に掲載されている約60店舗のうち、7割が廃屋状態、2割が更地になっていたということです。

街の中心街の名前すら現地ではわからなくなっていて、街が名前をなくしていると書いてあります。

東日本大震災後の辛い現実を書いている本で、一読の価値のある本だと思いました。

先日、図書館で、「地図から消される街」という本を借りて読んでみたので本を読んでの感想を書いてみました。

早稲田大学探検部関係者には是非、ご一読していただきたい本です。



2018年4月12日木曜日

『小説1ミリシーベルト』


『小説1ミリシーベルト』            

松崎忠男/著      エネルギーフォーラム      2018.3

元文部科学技官の著者が、東日本大震災によって起こった福島第一原子力発電所事故での実体験をベースに、研究者の葛藤を活写した小説。

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『内部告発てんまつ記』 原子力規制庁の場合


『内部告発てんまつ記』  原子力規制庁の場合        

松田文夫/著      七つ森書館          2018.3

2017年、原子力規制庁の技術基盤グループにおいて入札の不正が横行していることに気づいた著者が、規制庁の申告調査委員会に内部告発を行った際のてんまつを記述。規制庁の、見過ごすことのできない「罪」にも触れる。

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2018年4月11日水曜日

『放射能汚染の拡散と隠蔽 』


『放射能汚染の拡散と隠蔽        

小川進/共著      緑風出版              2018.4

福島第一原発事故について、事故現場視察や、福島県浜通りと中通りの高濃度汚染地帯、原発至近の海上などの取材・調査をしてきた週刊プレイボーイ編集部によるレポートをまとめる。『週刊プレイボーイ』掲載記事を単行本化

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2018年4月9日月曜日

『薬に頼らず病気に克つ最強の食事術 』


『薬に頼らず病気に克つ最強の食事術  熊本地震で被災者を救った酵素玄米食のチカラ 

高浜はま子/著    コスモ21             2018.2

一汁三菜と「酵素玄米」の組み合わせで、病気にならない体に変わる! 誰でも簡単にできる酵素玄米魚菜食の作り方やレシピ、どうして病気知らずの体になるのかをわかりやすく紹介する。

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2018年4月6日金曜日

『チェルノブイリという経験』 フクシマに何を問うのか

『チェルノブイリという経験』  フクシマに何を問うのか       

尾松亮/著 岩波書店 2018.2

1986年に起きたチェルノブイリ原発事故。被災国現地の人々と交流してきたロシア研究者が、政府による健康被害の認識や補償の現状、記憶の風化に抗する人々の取り組みなど、30年以上に及ぶその蓄積を今の日本に伝える。
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2018年4月2日月曜日

『おーい、中村くん 』 ひきこもりのボランティア体験記


『おーい、中村くん  ひきこもりのボランティア体験記    

中村秀治/著      生活ジャーナル(発売)       2018.2

東日本大震災の被災地で、何かできることはないのだろうか。あそこで何が起きたのか自分自身のこの目で確かめたい-。長崎で生まれ育ち、十数年ひきこもりだった著者が、東北の被災地でボランティアをした体験を綴る。

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『日本財団は、いったい何をしているのか』 第4巻 災害に立ち向かう群像


『日本財団は、いったい何をしているのか』  4 災害に立ち向かう群像       

鳥海美朗/著      木楽舎   2018.2

世界有数の社会貢献団体「日本財団」が展開する事業の軌跡を関係者の肉声とともにたどり、その等身大の姿に迫る。第4巻は、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震の被災者に寄り添う財団職員やボランティアを紹介。


『蘇るサバ缶』 震災と希望と人情商店街


『蘇るサバ缶』  震災と希望と人情商店街 

須田泰成/著      廣済堂出版          2018.3]

 東日本大震災で壊滅した、木の屋石巻水産の缶詰工場。その跡地に埋まっていた泥まみれの缶詰を掘り出し、磨き、販売したのは、以前からつながりのあった東京・経堂の商店街の人たちだった…。人のつながりと復興の足跡を綴る。

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