2016年10月23日日曜日

『道しるべ 』15歳の寺子屋

『道しるべ 15歳の寺子屋           

瀬戸内寂聴/著    講談社    2012.6

一回限りの人生、どんなことでも自分で物事を考え、借り物ではない答えを見つけ出すことが大事。「疑う」ことと「挑戦する」ことの大切さについて、戦争体験や東日本大震災、日本の古典や、著者の生きかたを変えた戦後の名エッセイなどに触れながらお話しします。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『道しるべ 15歳の寺子屋』瀬戸内寂聴/著 講談社 2012年6月25日発売
四六判・223ページ
本書の性格東日本大震災から1年3か月後の2012年6月、90歳の瀬戸内寂聴が「15歳の君たちに伝えたいこと」として書き下ろした、震災後初めての純粋な若者向けメッセージ本。
形式は「15歳の寺子屋」と銘打ち、寂聴が毎月1回、東京・中目黒の寺子屋(実際の読者参加型法話会)を開催し、震災後の若者たちと直接対話した記録を土台に、完全書き下ろしでまとめたもの。
対象は中学生・高校生だが、大人が読んでも胸を突かれる内容で、発売当時、被災地の学校への寄贈が相次ぎ、累計発行部数は25万部を超えた。
構成と徹底的な内容まえがき なぜ今、15歳なのか
90歳の自分が「あと10年しか生きられない」と思ったとき、一番伝えたくなったのが15歳だったと告白。
「君たちは震災を知っている最初の世代だ。だからこそ、悲しみを希望に変える役目を負っている」と直球で語る。
第1章 あの日のこと(3・11を忘れない)
  • 2011年3月11日、寂聴は京都・寂庵で法話中だった。
  • 地震の瞬間、尼僧たちが泣き叫ぶ中、寂聴は「これで日本が終わるかもしれない」と直感したと告白。
  • その夜、テレビで見た津波の映像に「これは地獄だ」とつぶやいた。
  • 「でも地獄のあとには必ず極楽がある」と子どもたちに約束する。
第2章 死ぬこと、生きること
  • 自分は92歳まで生きるつもりだと宣言(実際に99歳まで生きた)。
  • 「死ぬのが怖いのは当たり前。でも死を恐れるより、今日を生きるほうが大事」
  • 被災地で出会った中学生の言葉「家族を亡くしたけど、生きてる私たちが幸せにならないと、死んだ人たちが可哀想」を引用し、涙ながらに紹介。
第3章 恋をしよう
15歳向けで一番人気の章。
  • 「15歳で恋をしないで、いつするの?」
  • 自分は14歳で初恋し、97歳の今も恋をしていると告白。
  • 「震災で失ったものを、恋が埋めてくれる」と真顔で言う。
  • 東日本大震災で恋人を亡くした高校生からの手紙を全文掲載し、「新しい恋をしてもいいんだよ」と答える。
第4章 怒りを捨てよう
  • 原発事故への怒り、政府への怒り、自分への怒りを率直に語る。
  • しかし「怒りは自分を腐らせるだけ」と説く。
  • 福島の子どもたちに直接言った言葉「怒るより、勉強して、未来を変えて」を繰り返す。
第5章 ありがとうを言おう
  • 震災後、ボランティアで出会った若者たちに「ありがとう」と言い続けた話。
  • 「生きているだけで、誰かにありがとうと言える。それが人間の特権」
  • 被災地の仮設住宅で、小学生が「寂聴さん、来てくれてありがとう」と言ったエピソードで号泣(本文でも「ここで私も泣いた」と書いている)。
第6章 未来は君たちのもの
最後の章は、15歳の子どもたちに直接語りかける形で終わる。
  • 「君たちは震災を知っている。だからこそ、戦争を絶対に起こさない大人になってほしい」
  • 「日本を、もう一度、優しい国にしよう」
  • 最後の1行:「私は92歳まで生きる。そして君たちが30歳になる頃、また会おう」
特別収録
  • 巻末に、実際に寺子屋に来た中高生からの質問100連発と、それに対する寂聴の即答を掲載。
    例:
    Q「死んだらどこへ行くんですか?」
    A「極楽か、地獄か、どっちかだよ(笑)。でも心配しないで、どっちに行っても私は迎えに行くから」
    Q「原発はどう思いますか?」
    A「人間の欲が作ったもの。もうやめよう。太陽と風と水で十分だよ」
刊行後の反響
  • 岩手・宮城・福島の被災3県の教育委員会が全中学校に寄贈
  • 2012年の「青少年読書感想文全国コンクール」自由図書に最多指定
  • 発売後1か月で10万部突破、異例のスピード重版
  • 寂聴自身が「これが私の遺言になるかもしれない」と語った、最も真剣に書いた若者向けの一冊
一言で言うなら90歳の尼僧が、震災で傷ついた15歳の子どもたちに、恋も死も怒りもありがとうも、すべてを包み隠さずぶつけた、魂の直球メッセージ。
読んだ中学生が「初めて泣いた」「生きててよかったと思った」と次々に感想を寄せた、2012年だからこそ生まれた奇跡の一冊です。
今読んでも、まったく色褪せない。むしろ、2025年の今だからこそ、胸に突き刺さる。


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