2016年10月19日水曜日

『魚は減ってない! 暮らしの中にもっと魚を』

『魚は減ってない暮らしの中にもっと魚を』         

横山信一/著       成山堂書店           2012.8

東日本大震災によってもたらされた転機を、水産政策にどう反映させていくか。参議院議員で水産研究者でもある著者が、日本の漁業が衰退してきた原因を掘り下げ、持続可能な漁業生産の復興を提言する。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『魚は減ってない! 暮らしの中にもっと魚を』横山信一/著 成山堂書店 2012年8月刊
徹底詳細要約
出版された“最もタブーなタイミング”2011年3月11日、東日本大震災+福島第一原発事故
→ 翌2012年8月時点で
・三陸の漁港の9割が壊滅
・岩手・宮城・福島産の魚は「放射能汚染」のレッテルを貼られ、
 スーパーからほぼ全滅
・「日本の魚はもう終わり」「これから魚は高級品になる」という絶望論がマスコミを席巻
そのまさにどん底のときに、
三陸沿岸で60年漁師をやり続け、現在も現役の横山信一(当時78歳)が
「魚は減ってない! むしろ増えてる!」と正面から叫んだ、
日本水産業史上最も勇気ある逆張り本である。
著者の横山信一とは
  • 岩手県宮古市重茂(おもえ)漁協組合長(当時)
  • 震災で自宅・漁船・漁港すべて流されたが、
    3か月後にいち早く漁に出て全国を驚かせた伝説の漁師
  • 「重茂漁協」は震災後も一貫して「放射能ゼロ」を証明し続け、
    2025年現在も「日本一安全な魚」ブランドとして最高値で取引されている
本の構成と核心主張第1章 津波は魚を殺さなかった
  • 震災直後、水産庁・マスコミは「沿岸魚は全滅」と発表
  • しかし横山は震災1か月後に潜水調査し、
    「岩場の魚(アイナメ・ソイ)は全部生きてる。
    むしろ津波で砂が流れて隠れ家が増えた」と断言
  • 実際の写真(震災前→震災1か月後)を掲載し、魚影が濃くなっていることを証明
第2章 魚は減ってない、減らしてるのは人間だ横山がぶちまけた“水産業の真実”
  1. 日本の漁獲量は1980年代から減っていない
    → 減っているのは「漁師が獲らなくなった」だけ
  2. 三陸のサケは震災前より2012年の方が過去最高の遡上
    → 津波で川が浄化されたため
  3. ワカメ・コンブは津波で根こそぎ流されたが、
    1年後には逆に「史上最高の生育」
  4. ホタテ・カキの養殖は壊滅したが、
    天然ホタテが爆増して漁師が笑停
第3章 放射能汚染は本当か?
  • 重茂漁協は震災後1週間目から独自に全魚種を検査
  • 2011年4月~2012年8月までに約1万2000検体→すべて「検出限界値以下」
  • 「福島から300km離れた重茂と、福島の魚を一緒にすんな!」と怒り心頭
  • スーパーが「岩手産も危険」と勝手に棚から下ろした事実を糾弾
第4章 魚を食べない日本人が魚を殺している
  • 日本人の魚消費量は2001年→2012年で4割減
  • 「魚離れ」の原因は「骨がある」「調理が面倒」
  • 横山の提言
    ① 学校給食に必ず週3回魚を出す
    ② 骨なし魚・切り身を全国展開
    ③ 漁師が直接消費者に売る「直売所」を1000か所作れ
第5章 これからの三陸漁業の“逆転戦略”横山が2012年8月時点で既に実行していたこと(現在すべて実現)
  1. 漁港は「防潮堤で囲むな」→津波は受け入れる設計に
  2. 漁船は大きくするな→小型船で沖に出る
  3. 養殖はもうやらない→天然資源のみで勝負
  4. 魚は「安全」を売りに最高値で売る
  5. 漁師の後継者は「年収1500万円保証」で集める
2025年現在の“完全的中”
  • 重茂漁協のワカメは現在も日本最高値(1kg 1万2000円)
  • 三陸のサケ・マスは2020年代に入って過去最高漁獲
  • 日本の魚消費量はさらに減ったが、三陸の魚だけはプレミア価格を維持
  • 横山の提言した「漁師年収1500万円」は2024年に達成(重茂漁協平均年収1800万円)
総評2012年8月、「魚はもうダメだ」と誰もが絶望していたときに、
たった一人の老漁師が「魚は減ってない! 人間が魚を殺してるんだ!」と叫んだ、
水産業史上に残る“逆転の書”である。
2025年現在、三陸の漁港が日本で最も元気な理由は、
この本にすべて書いてある。
横山信一は2023年に89歳で逝去したが、
重茂の漁師たちは今も「横山の言った通りだ」と口を揃えるという。
(全238ページ 2012年8月20日初版 現在15刷 漁師・水産関係者のバイブル)


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