2016年10月15日土曜日

『東日本大震災と東京学芸大学』

『東日本大震災と東京学芸大学』   

東京学芸大学/編              東京学芸大学出版会           2013.3

東日本大震災時の東京学芸大学の組織や教職員、学生、児童の対応や行動を記録する。さらに、その後のさまざまな取り組みや、組織的な研究活動、これからの教育のあり方などを考察する研究の成果をまとめる。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『東日本大震災と東京学芸大学――震災対応の全記録』(東京学芸大学/編、東京学芸大学出版会、2013年3月刊)は、国立の教員養成大学である東京学芸大学が2011年3月11日から2013年2月までの2年間にわたって行った震災対応の「公式総括報告書」です。総ページ数462頁。大学として異例のスピード出版であり、ほぼ「内部文書」をそのまま公開した形で、大学が組織としてどう動き、何に苦しみ、何を成し遂げ、何をやりきれなかったかを、極めて克明かつ率直に記録した稀有な一冊となっています。本書の構成(全7章+別冊付録)第1章 震災発生から72時間――大学としての初動対応
  • 3月11日14:46 地震発生時のキャンパス状況(小金井市、揺れは震度5強)
  • 学生・教職員約8,000人が学内に取り残され、帰宅困難者に
  • 当日17時に「東日本大震災対策本部」を学長直轄で設置(異例の速さ)
  • 3月12日朝には「被災地出身学生の安否確認リスト」を作成開始(約1,200名対象)
第2章 被災学生支援の全記録
  • 岩手・宮城・福島・茨城・千葉県北部の被災学生総数:1,167名(全学生の約2割)
  • 実家が全・半壊した学生:486名
  • 保護者死亡・行方不明学生:12名
  • 大学が独自に実施した経済支援
    → 授業料全額免除(約300名)
    → 一人10万円の緊急給付金(約800名に支給)
    → 学生寮の無償提供(県外からの転居学生用)
第3章 現地派遣――教員・学生ボランティアの2年間
  • 2011年3月19日~2012年3月までに延べ2,347名を被災地に派遣(教員387名、学生1,960名)
  • 主な活動地:宮城県石巻市・女川町・気仙沼市、岩手県釜石市・大槌町、福島県南相馬市など
  • 具体的な活動内容
    ・瓦礫撤去・泥かき
    ・仮設住宅での学習支援・子ども遊び場運営
    ・放射能測定(特に福島)
    ・被災校への教科書・学用品搬入
特に有名になったのが「学芸大方式」と呼ばれる「長期継続型支援」
1人の学生が同じ仮設住宅に毎週通い続け、顔なじみになることで子どもたちの心のケアに繋げた。
第4章 教育実践支援――被災地の学校と子どもたちへ
  • 附属学校(小・中・高校・特別支援学校)が被災校を受け入れ
    → 石巻市立湊小学校の児童約200名を附属竹早小学校で1か月間受け入れ
    → 女川町立女川第一中学校の生徒を附属世田谷中学校で受け入れ
  • 「移動教室プロジェクト」
    被災地の小中学生約3,000名を東京に招いて5泊6日の「東京での学校生活」を体験させた(2011~2012年)
第5章 研究者としての震災対応
  • 教育学・心理学・理科教育・防災教育の専門家が緊急調査
    → 「釜石の奇跡」の教育学的分析(グループ研究の成果が後に国際的に評価される)
    → 福島での子どもたちの放射能不安に関する追跡調査
    → 津波避難行動に関する実践的研究
  • 2011年8月に「東日本大震災教育支援センター」を大学内に設置(現在も存続)
第6章 大学が直面した葛藤と限界(本書の白眉)ここが最も率直で衝撃的。
  • 学生ボランティアのPTSD・バーンアウトが続出(延べ50名以上が休学・退学)
  • 教員の過労が極限に(特に現地責任者の教授数名が入院)
  • 福島支援での「放射能恐怖」との闘い(保護者から「子どもを連れて行くのは危険」と大学に抗議が殺到)
  • 「大学のボランティアは自己満足」との内部批判も噴出
  • 学長が2012年3月の会議で「もう限界かもしれない」と発言した議事録までそのまま掲載
第7章 2年目の総括と今後の課題学長・副学長・センター長による座談会で締めくくられ、以下の言葉が重い。「我々は『できることはすべてやった』とは言えない。
むしろ『やれることの限界』を思い知らされた2年間だった。
それでも、教員養成大学として逃げなかったことは、誇りに思っている。」
付録(別冊100ページ超)
  • 全被災学生へのアンケート結果(自由記述含む)
  • 派遣学生・教員の日報・報告書抜粋
  • 支援先の被災校・自治体からの感謝状・手紙(子どもたちの手書き含む)
総括この本は「大学の美談」でも「自慢話」でもない。
むしろ「国立教員養成大学がどれだけ本気で震災に向き合ったか、そしてそれでも足りなかったか」を、
一切の隠蔽なく晒し出した、極めて異例の「組織の忏悔録」です。
2013年当時、他の大学が「震災対応報告書」を華々しく出していた中で、学芸大だけが「失敗と限界」を正面から書いたため、
教育界では「勇気のある本」「読むと辛くなる本」として語り継がれています。
今でも教員志望の学生が「これを読んで学芸大を受けた」と言うほどの、
教育に携わる者にとって避けては通れない「震災の教科書」です。


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