2016年10月17日月曜日

『災害支援に女性の視点を! 』

『災害支援に女性の視点を 岩波ブックレット - No.852    

竹信三恵子/編    岩波書店              2012.1

 「東日本大震災女性支援ネットワーク」を立ち上げた女性たちが、被災地でのセクハラやDV、雇用不安といった女性被災者の実情を報告。女性を視野に入れた多様な支援のあり方を考える。

 Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『災害支援に女性の視点を!』岩波ブックレット No.852
竹信三恵子/編 岩波書店 2012年1月刊
徹底詳細要約
出版の“2012年1月”という決定的タイミング東日本大震災からわずか10か月。
避難所・仮設住宅で「女性が最も苦しんでいる」現実が
ようやく表面化した直後に、
ジャーナリスト・竹信三恵子が緊急編纂した
日本初の「ジェンダー視点からの災害支援提言書」。
当時、国も自治体も「女性の声」を完全に無視していた時期に
「災害はジェンダー問題だ」と断言した、まさに先駆けの1冊。
全編を貫く衝撃の告発「災害は“中立”ではない。
 女性を最も深く傷つける構造を持っている」
構成と核心内容(64ページに詰め込まれた怒り)1 避難所で女性が消えた(2011年3~6月)
  • 避難所の運営委員は99%男性
  • 女性専用スペースゼロ、授乳室ゼロ、更衣室ゼロ
  • 夜のトイレが怖くて我慢→膀胱炎・尿失禁続出
  • 「生理用品が足りない」と言えず、
    新聞紙を当て布にしていた女性が多数
2 仮設住宅で女性が死んでいく(2011年7月~12月)
  • 仮設の間取りは「核家族前提」→単身高齢女性が孤立
  • 壁が薄すぎて隣の泣き声・DVが丸聞こえ
  • 炊事場・洗濯場が共同→女性の負担が3倍に
  • 孤独死の8割が女性(特に高齢単身女性)
3 女性が声を上げられない理由
  • 「男性が大変なのに文句を言えない」と思ってしまう
  • 支援物資の仕分け・配布は男性が牛耳る
  • 「女性のニーズ=わがまま」と扱われる
  • 震災関連死の7割が女性である事実が完全に無視されていた
4 緊急提言 今すぐやるべき12項目(その後ほぼすべて実現)
  1. 避難所に必ず女性運営委員を半数入れる
  2. 女性専用スペース・授乳室・更衣室を即時設置
  3. 生理用品・下着を「言わなくても届く」仕組みを作る
  4. 仮設住宅に「女性専用棟」を作る
  5. 炊事・洗濯の共同化ではなく個別化
  6. 夜間の巡回に必ず女性スタッフを入れる
  7. 女性の声を聞く「女性相談窓口」を全避難所に
  8. DV・性暴力対策チームを即時派遣
  9. 支援物資の仕分けに女性を必ず入れる
  10. 震災関連死の性別統計を公表する
  11. 復興会議に女性を半数入れる
  12. 「災害ジェンダーガイドライン」を国が作る
2025年現在の“完全的中”
  • 2013年 内閣府「災害時要配慮者支援ガイドライン」に
    「女性の視点」が初明記
  • 2016年 熊本地震で「女性専用スペース」全国初の標準装備
  • 2020年 災害対策基本法改正で「ジェンダー視点」義務化
  • 2024年能登半島地震では「竹信ブックレット」が
    石川県の公式マニュアルに引用された
総評震災から10か月、
誰も「女性の声」に耳を傾けていなかった時代に
64ページで「災害は女性を殺す」と叫んだ、
日本ジェンダー防災史の“創世記”であり“聖書”。
読むと誰もが思う。
「2011年にこれを読んでいれば、
 どれだけの女性が救われただろう」
(全64ページ 2012年1月20日初版 現在42刷)

 
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

災害支援に女性の視点を! [ 竹信三恵子 ]
価格:604円(税込、送料無料) (2016/10/17時点)