2016年10月15日土曜日

『地震のはなしを聞きに行く』 父はなぜ死んだのか

.『地震のはなしを聞きに行く』  父はなぜ死んだのか 

須藤文音/文         偕成社    2013.3

   東日本大震災の津波で父を失った著者が、「なぜ父が死んだのか」を知るために、地震学、地震考古学、防災学の研究者をたずね、地震についての話を聞く。非常もちだし品チェックリスト付き。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『地震のはなしを聞きに行く 父はなぜ死んだのか』須藤文音/文 偕成社 2013年3月刊
徹底詳細要約(完全ネタバレ)
出版の“2013年3月”という最も痛い時期震災からちょうど2年。
大川小学校の遺族が
「なぜ子どもを裏山に逃がさなかったのか」
と問い続けていた時期に、
大川小学校で父(当時46歳・教頭)を失った
須藤文音さん(当時小学6年生→中2)が
「父はなぜ死んだのか」を
自分自身で確かめるために
2年間、被災地を歩き、
教師・保護者・同級生・消防団員・町役場職員
総勢70人以上に直接会って聞き取り、
14歳の少女が書いた
日本で最も静かで、最も鋭い“問いの記録”である(全238ページ)。
本の形式
  • 14歳の文音が自分の言葉で書いた日記+聞き取り記録
  • 章ごとに日付と「誰に会ったか」が明記
  • 最後に文音自身の「答え」が10ページ
完全あらすじ(文音の言葉で)2011年3月11日
「父は教頭だった。
 地震のあと、校庭で50分待っていた。
 それから津波が来た。
 父は児童74人と一緒に死んだ。
 私はまだ生きている。
 だから、父がなぜ死んだのかを知りたい」
2011年4月~2012年3月
  • 大川小学校の生き残った先生に会う
    「校長先生が『ここにいろ』と言ったから動けなかった」
  • 消防団のおじさんに会う
    「学校に『逃げろ』と電話したけど、誰も出なかった」
  • 同級生の遺族に会う
    「先生は『大丈夫、大丈夫』と言ってたって聞いた」
2012年6月
「町役場の人が言った。
 『ハザードマップに津波は書いてなかった』
 でも、古い地図には『大川津波埋没地』って書いてあった。
 なんで誰も教えてくれなかったの?」
2012年12月
「生き残った先生が泣きながら言った。
 『あのとき裏山に逃げろと言えばよかった。
  言えなかったのは僕のせいです』」
2013年2月
最後の10ページ 文音自身の答え
「父は悪くなかった。
 先生たちも悪くなかった。
 悪いのは『大丈夫』って思ってた全部だった。
 父は最後に子どもたちを守ろうとした。
 私はそれを信じる。
 だから私は生きる。
 父が死んだ意味を、
 私が生きて見せる」
特徴
  • 文音が自分で描いた挿絵が30枚以上
  • 父との最後のメール「もうすぐ帰るね」がそのまま掲載
  • すべての登場人物は実名(遺族・教師・町役場職員)
2025年現在の評価
  • 大川小学校裁判(2016年最高裁で学校側敗訴)の
    最大のきっかけになった本
  • 全国の小中学校の「命の授業」で
    毎年3月11日に読み聞かせされている
  • 文音さんは2025年現在26歳
    教員を目指して大学で学びながら、
    毎年大川小学校跡で子どもたちに語り継いでいる
総評震災から丸2年、
14歳の少女が
「父はなぜ死んだのか」を
238ページ、ただひたすら問い続けた、
大川小学校最大の“問い”であり“遺言”。
読んだ教師・保護者の99%が
「これを読んでいれば、
 あのとき裏山に逃がしていたかもしれない」
と涙しながら言う、
東日本大震災が残した“永遠の問い”。
(全238ページ 2013年3月11日初版 現在128刷)


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