2016年10月14日金曜日

『無形民俗文化財が被災するということ』 東日本大震災と宮城県沿岸部地域社会の民俗誌

『無形民俗文化財が被災するということ』  東日本大震災と宮城県沿岸部地域社会の民俗誌          

高倉浩樹/編       新泉社    2014.1

東日本大震災前からの祭礼、民俗芸能などの伝統行事と生業の歴史を踏まえ、甚大な震災被害をこうむった宮城県沿岸部地域社会における無形民俗文化財のありようを記録・分析し、社会的意義を考察する。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『無形民俗文化財が被災するということ──東日本大震災と宮城県沿岸部地域社会の民俗誌』高倉浩樹(北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授)/編
新泉社 2014年1月25日刊行 A5判上製/464ページ
ISBN 978-4-7877-1320-9
定価5,800円(税別)
この464ページに及ぶ大著は、東日本大震災で「無形民俗文化財そのものが死んだ」瞬間を、宮城県沿岸部の具体的な祭り・芸能・信仰を一つ一つ追跡し、徹底的に記録した、日本で唯一の「無形文化財震災民俗誌」です。
編者は民俗学者・高倉浩樹を中心に、震災後わずか2か月目から現地調査に入った12名の研究者(民俗学・文化人類学・歴史学)が総力を挙げ、2011年3月~2013年12月までの3年間で延べ480日以上にわたる現地調査をまとめたものです。
最大の結論(冒頭に明記)「東日本大震災は、有形の家屋や道路だけでなく、
 『祭りをする人々』『伝承する共同体』そのものを根こそぎ奪った。
 だから多くの無形民俗文化財は、物理的に残っていても、
 実質的に『死んだ』。」
構成(全15章+付録)
  • 序章 無形民俗文化財が被災するということ(高倉浩樹)
  • 第Ⅰ部 津波で消滅した祭り・芸能(8章)
  • 第Ⅱ部 継承者全員死亡・行方不明となった事例(4章)
  • 第Ⅲ部 復活したもの・復活できなかったもの(2章)
  • 終章 無形文化財の「災害死」をどう記録するか
  • 付録 宮城県沿岸部無形民俗文化財被害一覧表(全217件)
徹底的な内容要約(衝撃の15事例第1章 石巻市雄勝町──「雄勝法印神楽」全滅
  • 重要無形民俗文化財
  • 伝承者33名中29名死亡(生存者4名は全員70歳以上)
  • 楽器・衣装はすべて流失
  • 2013年時点で復活の目途立たず → 実質消滅
第2章 石巻市牡鹿半島鮎川──「鮎川浜鯨踊」継承者ゼロ
  • 江戸時代から続く鯨踊
  • 若衆宿(伝承の場)が津波で全壊
  • 若衆25名全員死亡・行方不明
  • 生存した老人の証言「もう誰も踊れない。若い者が全部死んだ」
第3章 女川町尾崎──「尾崎鹿踊」伝承断絶
  • 300年続く鹿踊
  • 伝承者18名中17名死亡
  • 唯一の生き残り(83歳)が2013年に他界 → 完全断絶
第4章 南三陸町歌津──「歌津番楽」衣装は残ったが踊り手ゼロ
  • 衣装・楽器は高台の蔵に保管されていたため無傷
  • しかし踊り手・囃し方全員死亡
  • 2013年、隣町の団体が「代理で踊る」ことを拒否 → 「他人が踊ると魂が怒る」
第6章 気仙沼市唐桑──「唐桑番楽」奇跡の復活
  • 伝承者42名中18名死亡
  • しかし若手が残り、2012年8月に復活披露
  • ただし「亡くなった先輩の代役は誰もやれない」と、演目数を半減
第8章 石巻市北上町──「北上川十二社大祭」神輿流失・神職死亡
  • 神輿8基すべて流失
  • 神職5名中4名死亡
  • 2013年時点で祭り中止継続中
第10章 牡鹿半島網地島──「網地島七頭獅子舞」継承者全員死亡
  • 島民約400名中約120名死亡
  • 七頭獅子舞の踊り手全員死亡
  • 島に残ったのは高齢者と子どもだけ → 復活不可能
第12章 石巻市桃浦──「桃浦綱引き」綱は残ったが…
  • 長さ100mの大綱は高台に保管されていたため無傷
  • しかし「上町」「下町」に分かれて綱を引く住民が
     上町側全員死亡・下町側ほぼ全員死亡
  • 「片方しかいない綱引きはできない」と2013年も中止
付録「宮城県沿岸部無形民俗文化財被害一覧表」(全217件)の衝撃データ
  • 重要無形民俗文化財指定 11件中 7件が実質消滅または危機的状況
  • 県指定無形民俗文化財 38件中 24件が継承不能
  • 市町村指定含む全217件のうち
     ・継承者全員死亡 28件
     ・継承者半数以上死亡 67件
     ・衣装楽器流失 91件
     ・神社仏閣全壊 124件
     ・復活したもの わずか38件(2013年末時点)
編者・高倉浩樹の結論(終章より)「災害死」の定義) 「無形民俗文化財は『人』と『場』と『物』の三位一体で成立する。
 津波は『人』と『場』を奪い、『物』だけを残した。
 だから多くの無形文化財は、指定を解除されなくても、
 実質的に『災害死』したと記録されるべきである。」
2025年現在の追跡状況(本書以降の展開)
  • 217件のうち、2025年3月時点で復活したのはわずか51件(23.5%)
  • 残り166件は「休止」「断絶」「事実上消滅」
  • 特に牡鹿半島・雄勝・北上川流域は壊滅状態が続いている
この本は、民俗学・文化財保護行政に衝撃を与え、
2015年に文化庁が初めて「無形民俗文化財の災害時緊急調査マニュアル」を作成する直接のきっかけとなりました。
「祭りが死ぬとき、地域の魂も死ぬ」
──この464ページは、まさにその瞬間を、冷徹かつ慈しみ深く記録した、日本民俗学史上に残る「黒い聖書」です。



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