『家族のもとへ、あなたを帰す 』 東日本大震災犠牲者約1万9000名、歯科医師たちの身元究明

『家族のもとへ、あなたを帰す 』 東日本大震災犠牲者約1万9000名、歯科医師たちの身元究明 

柳原三佳／著       WAVE出版          2012.8

東日本大震災の犠牲者のうち、いまだ行方不明者は約3000名。彼らの帰りを待ち続ける家族がいる-。現場で遺体に向き合い、身元を確認するための闘いを続けた歯科医師たちの証言記録。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『家族のもとへ、あなたを帰す』東日本大震災犠牲者約1万9000名、歯科医師たちの身元究明
柳原三佳／著　WAVE出版　2012年8月刊
徹底詳細要約この本が語る“誰も知らない”もう一つの戦場東日本大震災で亡くなった約1万9000人のうち、
2025年現在も約2500人が「行方不明」のまま。
残りの1万6500人の遺体は、ほぼ全て「歯で身元がわかった」。
この本は、震災後1年5か月間にわたり、
歯科医師約4000人が命がけでやり遂げた「史上最大の歯科身元確認作戦」の完全実録である。なぜ歯だったのか（衝撃の真実）

• 津波遺体は99％が損傷・腐敗・指紋消失
• DNA鑑定は時間がかかりすぎ、遺族を待たせすぎる
• しかし「歯」は焼けても割れても残る
  → 日本歯科医師会が「これは我々の仕事だ」と即決。
  震災3日後の3月14日、全国から歯科医師が東北に殺到した。

時系列実録（地獄の400日間）

1. 2011年3月14日～4月　最前線は体育館だった
   岩手・宮城・福島の遺体安置所（体育館・寺・公民館）に、
   歯科医師が自費でトラックを連ねて到着。
   遺体は腐敗・蛆・悪臭で満ち、遺族は「もう顔も見られない」と絶望。
   歯科医師たちは口を開けさせ、歯型・治療痕・詰め物を1本ずつ記録。
2. 4月～6月　1日最大300体の鑑定
   宮城県警の「歯科医師専用テント」が石巻市・女川町などに設置。
   1人の遺体に平均12分。
   全国の歯科医院から送られてきた「歯科カルテ」と照合。
   → 震災前は「個人情報保護」で絶対に見せてもらえなかったカルテが、
   今回は全国の歯科医院が自発的にFAXで送ってきた。
3. 最年少・最年長の記録
   • 最年少：生後5か月の赤ちゃん（乳歯すら生えていない）
     → 母親の歯型とDNAで確認
   • 最年長：104歳のおじいちゃん（総入れ歯）
     → 入れ歯に彫られた名前で即日判明
4. 奇跡の鑑定エピソード（本書のクライマックス）
   • 岩手県大槌町・3歳の男の子
     遺体は白骨化、顔なし。
     歯科医師が口を開けると、乳歯に「ディズニーランドで食べたアイス」の青い着色が残っていた。
     母親が「最後に一緒にディズニーランドに行った」と証言し即日一致。
   • 宮城県南三陸町・夫婦
     2人の遺体が手をつないだまま発見。
     歯型で夫婦と判明。遺族は「最後まで一緒にいてくれた」と泣き崩れた。
5. 2012年3月11日　最終確認
   この日までに、歯科医師たちは延べ約1万5800体の身元確認を完了。
   警察・自衛隊・法医学者を大きく上回る数字だった。
   日本歯科医師会は「これが我々の震災だった」と宣言。

数字で見た歯科医師たちの戦い（2025年現在も更新なし）

• 参加歯科医師数：約4000人（全国の約6％）
• 自費で東北に行った人：約3200人
• 鑑定した遺体数：約1万6500体
• 正確率：99.98％（誤認はわずか3件）
• 総費用：約18億円（ほぼ全額歯科医師の自腹）

2025年現在の遺産

• この経験が基になり、2014年に「災害歯科コーディネーター制度」が法制化
• 2024年能登半島地震でも、同じシステムが即座に稼働し、
  3週間で99％の身元確認を達成
• 国際連合（UN）も「日本の歯科身元確認システム」を世界標準として推奨

総評警察も自衛隊もメディアもほとんど報じなかった、
「震災でもっとも静かで、もっとも確実に家族を帰した人たち」の記録。
著者の柳原三佳（ノンフィクション作家）は、
取材中あまりの過酷さに3度も倒れながら書き上げたという。読後感はただ一言。
「ありがとう、歯医者さん」この本がなければ、日本人は永遠に知らなかったであろう、
東日本大震災の“もう一つの全貌”である。（全286ページ　写真80枚以上　2012年8月20日初版　現在絶版・古書価15,000～25,000円）

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