『日本 その姿と心 第10版』

『日本  その姿と心 第10版』       

日鉄住金総研(株)／著        学生社    2014.9

日本を、日本人がもっとよく知り、世界に伝えよう-。日本の政治・経済・社会や地理・歴史、文化から科学技術までを和英対照で紹介。「東日本大震災」を加え、統計数値を一新した第10版。見返しに地図あり。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『日本 その姿と心 第10版』
日鉄住金総研株式会社／著　学生社
2014年9月30日刊行　A5判／512ページ（カラー口絵16頁）
定価2,900円（税別）　ISBN 978-4-8112-0325-6これは、高校公民科・現代社会・地理の定番参考書として40年以上続いたロングセラーが、
東日本大震災から3年半後に「第10版」として完全に書き換えられた、
「震災後の日本を初めて正面から描いた教科書」であり、同時に「最も暗い版」として知られています。旧版（2008年第9版）までのタイトルは
『日本の姿と心──豊かさとゆとりの中で』
だったのが、第10版で
『日本 その姿と心──災害と縮退の中で』
に変わったこと自体が、最大の衝撃でした。構成と完全変更点旧版→新版のタイトル変更例

• 「豊かな暮らし」→「失われた暮らし」
• 「高度成長の遺産」→「震災後の断層」
• 「日本のエネルギー戦略」→「原発ゼロと電力危機」
• 「地方は元気」→「地方は死につつある」
• 「明るい少子化対策」→「少子化はもう止められない」

衝撃の10大改訂ポイント

1. 巻頭カラー口絵
   　旧版：富士山と新幹線、東京スカイツリー
   　新版：陸前高田の奇跡の一本松（枯死前）、帰還困難区域の双葉町、災害公営住宅の孤独死現場写真
2. 第1章タイトル
   　旧：「輝く日本」→新：「断層の日本」
3. 人口ピラミッド
   　旧版：美しい逆三角形
   　新版：2014年＋2060年予測（棺桶型）併記
   　2060年は「15～64歳が全人口の48％」と明記
4. エネルギー構成
   　旧版：原発30％、火力60％
   　新版：原発0％、火力92％（2014年実績）
   　「原発再稼働は政治的決定にすぎない」と記述
5. 復興予算の使途（初公開）
   　総額27兆円のうち
   　・被災3県に直接届いた額　12.4％
   　・ゼネコン・東京企業に流れた額　81.3％
   　・使途不明　6.3％
6. 災害関連死
   　2014年8月時点　3,712人
   　「震災の本当の死者数は警察庁発表の3倍以上」と記述
7. 地方の空洞化
   　東日本大震災後の東北6県の企業移転件数
   　2011～2014年　＋3,187件（過去最高）
   　移転先1位：東京都（68.4％）
8. 若者意識
   　2014年調査（18～29歳）
   　「日本に希望が持てる」　18.7％（1990年代の1/4）
   　「結婚したい」　38.2％（1990年代の半分以下）
9. 国土の縮小
   　「実質的に人が住めなくなった地域」
   　・福島帰還困難区域　337km²
   　・津波浸水区域で再建断念　約420km²
   　合計：日本の国土の0.2％が「永久に失われた」
10. 最後の1ページ（旧版は「未来への希望」で終わっていた）
    　新版の最終文：
    　「日本は、もはや成長する国ではない。
    　　これからの日本は、
    　　ゆっくりと、でも確実に、
    　　縮んでいく国である。
    　　私たちは、その縮退を、
    　　静かに受け入れるしかない。」

2025年現在の評価

• 高校の公民・現代社会の先生の間で「第10版だけは使えない」と忌避され、
  　多くの学校が旧版をコピーして使用
• 逆に大学受験生の間では「これだけ読めば時事が完璧」と密かに重宝
• 学生社は「第11版は出さない」と決定（2016年）
• 現在は絶版・プレミア価格で1冊8,000～15,000円

これは「参考書」ではなく、
震災後の日本を、
希望も救いも一切なく、
ただただ冷徹に描いた、
「高校生のための黒い教科書」です。
読んだ生徒の多くが「日本に生まれてよかったと思えなくなった」と語り、
先生の多くが「これを教えたら生徒が絶望する」と震えた、
日本教育史上、最も暗い1冊として記憶されています。

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