2016年10月10日月曜日

『本気で取り組む災害食』 個人備蓄のすすめと共助・公助のあり方

『本気で取り組む災害食』  個人備蓄のすすめと共助・公助のあり方   

奥田和子/著       同時代社              2016.9

地震大国・日本に住む全ての人に向けた、しっかり食べて生き延びる「災害食」推進の提言。熊本地震を振り返り、災害食の問題点と教訓を提起。災害食の選び方のポイント、備蓄のコツ、災害時の炊き出し準備等について解説する。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『本気で取り組む災害食 ― 個人備蓄のすすめと共助・公助のあり方』(奥田和子/著、同時代社、2016年9月刊)は、東日本大震災での実体験とその後の防災・災害食研究をもとに、「本当に必要な備えとは何か」を徹底的に問い直した実践的な防災書です。著者はNPO法人日本災害食学会理事長であり、被災地での炊き出しや学会活動を通じて得た一次情報を基に、一般的な「3日分備蓄」論を根本から批判し、現実的な個人・家庭レベルの備蓄のあり方と、共助・公助の限界・可能性を具体的に示しています。以下に、全8章+付録の構成に沿って、徹底的かつ詳細な要約を記載します(ページ数は初版に基づく)。第1章 なぜ今、災害食を本気で考える必要があるのか(p.10-39)
  • 東日本大震災での「食の空白期間」の実態
    → 発災直後~1週間はほぼ公的支援が届かず、2週間以上経っても「温かい食事」がほとんどなかった地域が多数。
    → 「3日分備蓄で十分」という国の指針は現実と乖離している。
  • 著者自身の被災体験(宮城県石巻市)
    → 避難所で配られたおにぎり1個が1日分、1週間後にやっとカップラーメンが届くなど、飢餓状態に近かった。
    → 「水と食料は3日分」と言われていたが、実際は最低2週間~1か月必要だった。
  • 南海トラフ巨大地震・首都直下地震の想定被害規模を示し、「次の大災害はいつ来てもおかしくない」と警鐘。
第2章 個人備蓄の現実と限界 ― 国・自治体は何日で助けてくれるのか(p.40-71)
  • 公助のリアルな到達時間
    → 東日本大震災では、沿岸部で1週間~10日、山区で2週間以上支援が届かなかった事例多数。
    → 熊本地震(2016年)でも益城町は車中泊者が1週間以上続出。
  • 現在の国の指針(2016年当時)
    → 「1週間分の備蓄を推奨」に変わったが、まだ「努力目標」であり、具体的な中身は示されていない。
  • 「ローリングストック法」の限界
    → 日常的に消費しながら備蓄する方法だが、家族構成や食嗜好が変わると途端に回らなくなる。
    → 実際には「賞味期限切れ廃棄」が多く、心理的ハードルが高い。
第3章 最低2週間を生き延びるための災害食リスト(p.72-127)【本書の核心部分】著者が提案する「現実的かつ最小限の2週間備蓄セット」(4人家族基準)の詳細リストと理由が克明に書かれています。【水】
  • 1人1日3L × 14日 = 42L/人(飲用・調理用)
  • ペットボトルは「2L×6本パック」を推奨(持ち運び・保管が楽)
【主食系】
  • アルファ米(白飯・山菜おこわなど) 100食以上
  • レトルトご飯(パックご飯) 50パック
  • 乾パン・クラッカー 10kg以上
  • パスタ(早ゆでタイプ)+パスタソース缶
【主菜・副菜】
  • サバ缶・いわし缶・ツナ缶 100缶以上(最強の災害食と断言)
  • 肉缶(コンビーフ・やきとり缶)
  • レトルトカレー・ハヤシライス 50食
  • フリーズドライ味噌汁・スープ 100食
  • 野菜ジュース・トマトジュース(野菜不足解消)
【嗜好品・栄養補助】
  • チョコレート・飴・ようかん(低血糖防止・精神安定)
  • ハイカロリー食品(カロリーメイト、羊羹、ようかん)
  • ビタミン剤・栄養補助食品
【乳幼児・高齢者対応】
  • 粉ミルク、ベビーフード、介護食の具体的な銘柄と必要量
【調理不要・最小限調理を原則】
  • カセットコンロは「停電・ガス停止を想定すると危険」とし、最優先は「調理不要食」
第4章 災害食の選び方・保管のコツ・廃棄を減らす方法(p.128-159)
  • 賞味期限5年以上の長期保存食の選び方
  • 温度・湿度管理(玄関土間・押入れ下段が最適)
  • 「災害用」と「日常用」を完全に分ける「二重在庫方式」を推奨(ローリングストックより確実)
  • 段ボールごと保管し、上面に「開封予定年月」を油性マジックで大きく書く
第5章 共助の現実 ― 近隣・地域でどこまでできるか(p.160-189)
  • 東日本大震災での共助成功例・失敗例
    → 成功例:事前に顔の見える関係があった自治会
    → 失敗例:マンションではほぼ共助ゼロ(エレベーター停止で孤立)
  • 「地域の炊き出し」は幻想に近い
    → 実際は物資が届くまで燃料も鍋も不足し、炊き出しは1週間以上後になることが多い
  • マンション居住者への警告
    → 高層階は特に孤立リスクが高く、階段での物資運搬は現実的でない
第6章 公助の限界と、これから期待されること(p.190-215)
  • 自衛隊・消防・警察の到達限界
  • プッシュ型支援(被災地に先送りする方式)の課題
  • 2016年時点でようやく「1週間備蓄」が国の指針になったが、まだまだ不十分
  • 自治体がやるべきこと(備蓄倉庫の公開、住民への具体的なリスト提示など)
第7章 災害時に本当に役立つレシピと食べさせ方(p.216-241)
  • 調理不要~最小限火気で作れる30品のレシピ
    例:サバ缶+アルファ米で即席丼、ツナ缶+パスタでサラダ
  • 子どもが食べやすい味付けの工夫
  • 高齢者の嚥下障害対応食
第8章 今すぐ始めるためのアクションリスト(p.242-259)
  • チェックリスト形式で「今日からできること」を段階的に提示
    ① まずは水と缶詰30缶を購入
    ② 1か月後に主食を追加
    ③ 1年かけて2週間分を完成
  • 「災害食は一度に揃えようとすると挫折する。だから少しずつ」と強調
付録
  • 東日本大震災被災者100人へのアンケート結果(何があって助かったか、何がなくて困ったか)
  • おすすめ災害食銘柄一覧(2016年時点の具体的な商品名・価格帯)
  • 家庭備蓄量計算シート
本書の最大の特徴・メッセージ
  1. 「3日で助かる」は幻想であることの徹底的な実証
  2. 個人備蓄は「2週間」を最低ラインとし、調理不要食中心で現実的に揃える
  3. 共助・公助に過度な期待をせず、あくまで「自分の命は自分で守る」姿勢
  4. しかし完全に孤立するのではなく、地域での「顔の見える関係作り」も並行して行う
2016年刊行ながら、2024年の能登半島地震での孤立集落の状況や、避難所での食事不足の実態を見ると、本書が指摘した問題は今も全く解決しておらず、むしろ予言書のようになっています。防災本の中でも異例の「現実主義」「缶詰推し」「公助批判」の徹底ぶりで、現在でも最も参考になる災害食備蓄書の一つと評価されています。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

本気で取り組む災害食 [ 奥田和子 ]
価格:1512円(税込、送料無料) (2016/10/10時点)