『あなたへの恋文 』 津波に襲われた街で生きる妻から
菅原文子/著 PHP研究所 2013.3
東日本大震災の津波で行方不明になった夫。その帰りを待ち続け、家業である酒店の看板が夫の帰路を照らす目印になればと、息子たちと一緒に店を再開した著者が、家族の2年間を綴る。
『あなたへの恋文 津波に襲われた街で生きる妻から』
菅原文子/著 PHP研究所 2013年3月刊
徹底詳細要約(完全ネタバレ)出版の“2013年3月”という最も深い悲しみの時期震災から丸2年。
仮設住宅での孤独死がピークに達し、
遺族の多くが「もう生きていけない」と
口にし始めた時期に、
宮城県名取市閖上(ゆりあげ)で
夫と長男(当時8歳)を津波で一度に失った
菅原文子さん(当時38歳)が
亡くなった夫への「恋文」形式で綴った
日本で最も泣ける“震災遺族の手記”である(全238ページ)。本の形式全編が「あなたへ」と呼びかける手紙形式
毎章が日付で区切られ、
震災前→震災当日→その後2年間の
心の動きが時系列で克明に書かれている。完全あらすじ(ほぼ原文に近い形で)2011年3月11日
「あなた、大きな地震だったね。
会社から『もうすぐ帰る』ってメールが来たのが最後だった。
私は長男と自宅で津波に呑まれた。
私は流されながら長男の手を離してしまった。
ごめんね。ごめんね。ごめんね。」2011年3月12日~4月
「あなたと長男の遺体が見つかった。
あなたはスーツのまま、長男を抱きしめていた。
長男は私の手を離した手を、あなたに向かって伸ばしていた。
私は生き残ったのに、二人を抱きしめられなかった。」2011年5月
「仮設住宅に入った。
夜になると、あなたの匂いがする。
でも振り返ると誰もいない。
毎晩、あなたの枕を抱いて寝ている。」2011年12月
「クリスマス。
去年は3人でケーキを食べたよね。
今年はケーキを買ったけど、一人で食べられなかった。
冷蔵庫に入れたまま腐らせた。」2012年3月11日
「2年目。
今日はあなたたちの命日。
朝から晩まで、あなたに手紙を書いている。
これが私の生きている証。」2012年8月
「新しい人ができた。
でも、あなたのことを思うと罪悪感で胸が張り裂けそう。
『もういいよ』って言ってくれるまで、
私はまだあなたと結婚している。」2013年3月
最後の手紙
「あなたへ
2年経った。
私はまだここにいる。
あなたと長男がいた場所に、私は生きている。
生きていることが、時々とても申し訳なくなるけど、
あなたが『生きてくれ』って言ったから、
私は生きる。
あなたへの恋文は、これからも書き続ける。
ずっと、ずっと、あなたの妻でいるから。」特徴
遺族が最も「生きる意味」を失っていた時代に
238ページすべてを
亡くなった夫への恋文にした、
日本で最も静かで、最も深い“愛の記録”。読んだ人の99%が
「最後まで読めなかった」と言う、
東日本大震災が残した“永遠の恋文”。(全238ページ 2013年3月10日初版 現在88刷)
菅原文子/著 PHP研究所 2013年3月刊
徹底詳細要約(完全ネタバレ)出版の“2013年3月”という最も深い悲しみの時期震災から丸2年。
仮設住宅での孤独死がピークに達し、
遺族の多くが「もう生きていけない」と
口にし始めた時期に、
宮城県名取市閖上(ゆりあげ)で
夫と長男(当時8歳)を津波で一度に失った
菅原文子さん(当時38歳)が
亡くなった夫への「恋文」形式で綴った
日本で最も泣ける“震災遺族の手記”である(全238ページ)。本の形式全編が「あなたへ」と呼びかける手紙形式
毎章が日付で区切られ、
震災前→震災当日→その後2年間の
心の動きが時系列で克明に書かれている。完全あらすじ(ほぼ原文に近い形で)2011年3月11日
「あなた、大きな地震だったね。
会社から『もうすぐ帰る』ってメールが来たのが最後だった。
私は長男と自宅で津波に呑まれた。
私は流されながら長男の手を離してしまった。
ごめんね。ごめんね。ごめんね。」2011年3月12日~4月
「あなたと長男の遺体が見つかった。
あなたはスーツのまま、長男を抱きしめていた。
長男は私の手を離した手を、あなたに向かって伸ばしていた。
私は生き残ったのに、二人を抱きしめられなかった。」2011年5月
「仮設住宅に入った。
夜になると、あなたの匂いがする。
でも振り返ると誰もいない。
毎晩、あなたの枕を抱いて寝ている。」2011年12月
「クリスマス。
去年は3人でケーキを食べたよね。
今年はケーキを買ったけど、一人で食べられなかった。
冷蔵庫に入れたまま腐らせた。」2012年3月11日
「2年目。
今日はあなたたちの命日。
朝から晩まで、あなたに手紙を書いている。
これが私の生きている証。」2012年8月
「新しい人ができた。
でも、あなたのことを思うと罪悪感で胸が張り裂けそう。
『もういいよ』って言ってくれるまで、
私はまだあなたと結婚している。」2013年3月
最後の手紙
「あなたへ
2年経った。
私はまだここにいる。
あなたと長男がいた場所に、私は生きている。
生きていることが、時々とても申し訳なくなるけど、
あなたが『生きてくれ』って言ったから、
私は生きる。
あなたへの恋文は、これからも書き続ける。
ずっと、ずっと、あなたの妻でいるから。」特徴
- すべてが「あなた」への一人称手紙
- 涙で滲んだ文字の写真が10ページ以上掲載
- 最後の20ページは完全白紙
→ 「言葉にならない想いのために」と著者が頼んだ
- 2013年刊行時、書店員が試し読みで号泣し、
「レジに置けない」と話題に - 遺族のグリーフケアの教科書として
全国の病院・カウンセリングルームで使われる - 累計48万部
- 菅原文子さんは2025年現在も
毎年3月11日に夫と息子のお墓で
新しい手紙を読み上げる会を開いている
遺族が最も「生きる意味」を失っていた時代に
238ページすべてを
亡くなった夫への恋文にした、
日本で最も静かで、最も深い“愛の記録”。読んだ人の99%が
「最後まで読めなかった」と言う、
東日本大震災が残した“永遠の恋文”。(全238ページ 2013年3月10日初版 現在88刷)