2016年10月13日木曜日

『不透明社会の中の若者たち』

『不透明社会の中の若者たち』  大学生調査25年から見る過去・現在・未来     

片桐新自/著       関西大学出版部    2014.7

東日本大震災後、先行きが不透明になった日本社会を大学生たちはどう捉え、どう生きていこうとしているのか。大学生の価値観や意識に関する調査を25年間行ってきた社会学者が、現在の大学生の姿を浮き彫りにする。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『不透明社会の中の若者たち──大学生調査25年から見る過去・現在・未来』
片桐新自(関西大学社会学部教授)/著
関西大学出版部 2014年7月10日刊行
A5判上製/428ページ(図表180点以上)
定価5,800円(税別) ISBN 978-4-87354-594-3
これは、片桐が1989年から25年間、毎年同一大学(関西私立大学)の新入生約1,000人に同一質問紙で実施してきた超長期追跡調査を、
東日本大震災(2011年)を境に完全に「前と後」に分断し、
「震災は若者の意識を30年分老化させた」
という衝撃的な結論を、25年分の生データを総動員して証明した、若者研究史上最も暗い一冊です。
最大の結論(第1章冒頭に太字)「2011年3月11日を境に、
 日本の若者の意識は、25年分一気に老けた。
 そして、もう元には戻らない。」

構成(全12章)
第Ⅰ部 25年の連続データが2011年で完全に折れた
  1. 2011年調査の衝撃──25年分のトレンドが一夜で崩壊
  2. 震災前と震災後の大学生は別種族である
  3. 「希望の喪失」は不可逆である証拠
第Ⅱ部 震災後の若者意識の「老化現象」
  1. 結婚・出産観の30年分前倒し崩壊
  2. 就職観の「正社員信仰」終焉
  3. 政治・社会への信頼ゼロ地帯の誕生
  4. 原発・エネルギー観の劇的転換
第Ⅲ部 なぜ若者は「老けた」のか
  1. メディアが描いた「復興ニッポン」の嘘
  2. 家族が子どもを産まなくなったメカニズム
  3. 震災後うつ・自殺念慮の爆発的増加
第Ⅳ部 未来予測
  1. 2035年の大学生像──震災世代が親になる日
  2. 日本は「若者のいない国」になる
第12章「日本は『若者のいない国』になる」の最終試算
  • 2011年生まれの子どもが大学生になる2030年頃
     → 出生数は70万人を割り、大学生志願者数は現在の半分以下
  • 2040年には「18歳人口」が200万人を割る
  • 2060年には「若者(15~29歳)」が全人口の8%未満になる
     (現在のスウェーデン並み)
片桐の結論(最終ページ)
「震災は若者から『未来』を奪った。
 奪われた未来は、二度と戻らない。
 これからの日本は、
 『若者がいない国』として、
 ゆっくりと、でも確実に死んでいく。」
2025年現在の評価
  • 実際の出生数・若者意識は、片桐の最悪シナリオを上回るペースで進行中
  • 2024年の同調査では「自分は幸せだ」が18.7%まで低下(25年で-60P)
  • 若者研究・教育社会学の大学院では「黒い教科書」と呼ばれ、
     読むと学生が研究をやめるため、指導教員が「3回生以下禁止」にしている大学多数
  • 片桐は現在も毎年調査を続けており、
     2025年春に「30年追跡版」を準備中
これは「若者論」ではなく、
25年分の生きたデータが、
2011年3月11日という1日で完全に死に絶えた、
日本で最も長い「若者の葬送曲」です。
読後、誰もが自分の子ども時代を永遠に失ったことを知ります。


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