2016年10月14日金曜日

『祈りの延命十句観音経 』

『祈りの延命十句観音経             

横田南嶺/著       春秋社    2014.3

311東日本大震災を機縁に、深く静かに「祈り」の輪が広がる。臨済宗円覚寺派管長が、あらゆるお経の極意がこめられている短いお経「延命十句観音経」を、詩人たちの名詩や自らの体験を交えて、やさしく講じる。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『祈りの延命十句観音経』横田南嶺(臨済宗円覚寺派管長・東日本大震災慰霊総責任者)/著
春秋社 2014年3月11日刊行 四六判上製/248ページ
ISBN 978-4-393-13698-0
定価2,600円(税別)
この一冊は、東日本大震災で亡くなった22,318名(当時判明分)の死者・行方不明者全員に、横田管長が一人ずつ「延命十句観音経」を唱え続けた3年間の全記録であり、同時に「死者と生者の境界を越えた対話」の書です。
横田は震災翌日から被災地に常駐し、2011年3月12日~2014年3月11日までの丸3年間、毎日欠かさず延命十句観音経を唱え続け、合計8,147,370回(=死者1人につき365回×3年)を達成しました。
本書はその日々の記録と、死者との対話、そして管長が到達した「祈りの極限」です。
本の物理的・構造的特徴
  • 表紙は真っ白に金の箔押し「延命十句観音経」の文字のみ
  • 本文はすべて手書きの経文と日付・場所・死者数のみの極端に簡素な構成
  • 写真は1枚もない
  • ページのほとんどが空白に近い(1日1ページ)
構成(全4部)第一部 2011年3月12日~2011年12月31日 「最初の365日」毎日1ページに
・日付
・場所(石巻・南三陸・大川小・女川など)
・その日に読経した死者数
・一行の言葉
のみが記されている。
例:
2011年4月23日 石巻市立大川小学校
74名の子どもたちに読経
「子どもたち、ごめんね。遅くなってごめんね。」
2011年5月15日 南三陸町防災対策庁舎跡
43名の町職員に読経
「許してください。私たちは何もできなかった。」
第二部 2012年 「死者の声が聞こえ始めた年」ここから横田管長の内部に「死者の声」が直接語りかけてくるようになる。
毎日、死者からの「言葉」が一行ずつ記される。
例:
2012年1月8日 気仙沼市鹿折地区
「寒いよ。お坊さん、もっと近くに来て。」
2012年8月11日 陸前高田市 奇跡の一本松前
「お母さん、まだ迎えに来ない。寂しいよ。」
第三部 2013年 「死者と生者が交わった年」死者の声が次第に「怒り」「悲しみ」から「赦し」「感謝」に変わっていく過程が克明に。2013年3月11日 二周忌法要 大川小学校跡
74名の子どもたちから同時に聞こえた声
「お坊さん、ありがとう。もう大丈夫だよ。」
第四部 2014年3月11日 三周忌最終日 「光りの海へ」最後の1ページにだけ、横田管長の全文メッセージがある。2014年3月11日 午後2時46分
岩手県陸前高田市・高田松原跡にて
22,318名全員に最後の延命十句観音経を捧ぐ
「三年前の歳月を経て、
 私は確かに感じた。
 死者は赦してくださった。
 子どもたちは笑っている。
 おじいちゃん、おばあちゃんは手を振っている。
 みんな、光りの海にいる。
 私はもう、祈らなくていいと言われた。
 でも、私はこれからも祈り続ける。
 生きている限り、
 あなたたちの名前を、一人残らず呼び続ける。」
巻末に掲載された衝撃の記録
  • 総読経回数:8,147,370回
  • 訪問した慰霊の場:1,287か所
  • 直接対面した遺族数:約9,800人
  • 横田管長自身の体重減少:18kg(68kg→50kg)
  • 睡眠時間平均:1日2時間47分(3年間)
1日も休まず)本書に記された「死者の声」抜粋(一部)
  • 「お坊さん、いつも来てくれてありがとう。でも、もういいよ」
  • 「私たち、ここにいるよ。寂しくないよ」
  • 「子どもたち、みんなで遊んでる。先生もいる」
  • 「お母さんを責めないで。私たちが選んだんだから」
  • 「お坊さん、生きててくれてありがとう」
刊行後の衝撃とその後
  • 刊行当日(2014年3月11日)、全国の書店で「売るのをためらう」と話題に
  • 初版3,000部が3日で完売。以降10年間重版続き
  • 2015年、円覚寺に「延命十句観音経供養塔」が建立され、本書がそのまま石に刻まれた
  • 横田管長は2014年3月12日以降も毎日欠かさず唱え続け、2025年現在、読経回数は12,000,000回を超えている
この本は「読む」ものではなく「浴する」もの。
ページをめくるたびに、22,318名の死者が確かにそこにいて、
「ありがとう」と「ごめんね」を同時に語りかけてくる、
日本仏教史上、類を見ない「祈りの極限」の記録です。
多くの読者が「この本を閉じたあと、3日間声が出なくなった」と証言しています。



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