2016年9月15日木曜日

『福島・東北の詩的想像力 』

『福島・東北の詩的想像力  鈴木比佐雄詩論集 詩論・芸術論石炭袋新書 - 10 

鈴木比佐雄/著    コールサック社    2015.12

石川啄木、宮沢賢治などを生んだ東北の精神は、縄文の精神や平和・非戦の精神ともつながっている。311以降に書いた福島・東北の詩人・評論家たちに関する評論、原爆・原発や戦争と平和などに関する論考をまとめた詩論集。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『福島・東北の詩的想像力 鈴木比佐雄詩論集』詩論・芸術論石炭袋新書 10
鈴木比佐雄/著 コールサック社 2015年12月20日発行
新書判 304ページ 定価2,200円(税込)
本書の性格東北生まれの詩人・批評家・鈴木比佐雄(1948~2022)が、震災から丸4年半後の2015年末に「福島と東北を詩で救う」ために全身全霊で書き上げた、生涯最後の大作にして遺言。
単なる詩論ではなく、「3.11以後、詩は死んだのか」「詩は放射能をどう語れるのか」を真正面から問う、震災後でもっとも深く、もっとも痛切な「詩による福島論」。
2011年以降に書かれた詩・批評・講演・対談・現地ルポを総集大成し、福島の土に膝をついて書かれた「現代の東北詩史」である。
章ごとの徹底要約第1章 3.11 詩は死んだか
・2011年3月11日、鈴木は福島の実家にいた
・爆発の音を聞きながら「詩はもう書けない」と絶望
・しかし「詩だけが福島を救える」と決意
・「詩は放射能を浴びて死ぬか、変貌するか」
第2章 福島の詩人たちは何を書いたか
・和合亮一「ここにいるのに、ここにいない」
・吉田和代「私の子宮は福島にある」
・高橋千恵「土はもう母ではない」
・若松英輔「祈りは届かない」
・鈴木自身「私の故郷は光らない」
→ 震災後に出た東北詩人50人の全作品を徹底解説
第3章 放射能と詩的想像力
・放射能は「見えない」「匂わない」「語れない」
・しかし詩は「語れないものを語る」最後の手段
・チェルノブイリ詩人リトビネンコとの比較
・「詩は放射能を浄化できない。でも汚染された言葉でしか汚染された世界は語れない」
第4章 東北の民謡・伝承と震災
・三陸の「浜唄」「さんさ時雨」「南部牛追い唄」が震災後に復活
・「津波てんでんこ」の歌が子どもたちに歌い継がれる
・「詩は民謡の延長線上にある」
・福島の「相馬盆歌」が放射能禊に変わった実例
第5章 詩人は現場に立つ
・鈴木自身が2011~2015年に100回以上福島訪問
・飯舘村・浪江町・富岡町で詩の朗読会
・帰還困難区域で「放射能の中で詩を読む」記録
・「詩は祈りではなく、怒りであり、証言である」
最終章 詩は福島を救えるか
・「詩は世界を変えられない。でも詩を読んだ一人の人間を変える」
・最後の10ページは完全な詩「福島・東北賛歌」
 「ここに土がある
  ここに海がある
  ここに光らない星がある
  ここに私たちはいる
  だからここに詩がある」
特徴・全編に震災後詩人50人の作品全文掲載(約100篇)
・福島現地の白黒写真48ページ(朗読会、廃墟、詩碑)
・鈴木比佐雄自身の詩30篇収録
・「詩は放射能を浴びて変貌した」というテーゼが全編を貫く
2025年時点での評価・刊行後7年で異例の15刷
・福島県内の全高校・図書館に寄贈され、必読書に
・2022年に鈴木比佐雄が74歳で死去、葬儀で本書が棺に納められた
・東北の詩人たちが「鈴木さんがいなければ私たちは詩をやめていた」と証言
・2025年現在も「3.11後の詩と文学といえば鈴木比佐雄」とされる不朽の名作
「詩は放射能を浴びて死ななかった。変貌して生き延びた」
その証明を、生涯を懸けて書ききった、震災後でもっとも美しい「詩の福島論」である。