『地球科学の開拓者たち』 幕末から東日本大震災まで

『地球科学の開拓者たち』  幕末から東日本大震災まで 岩波現代全書 - 053        

諏訪兼位／著          岩波書店              2015.1

日本の地球科学は、どのようにしてはじまり、発展してきたのか。幕末から現在まで、その発展に大きく貢献した研究者24名に焦点を当て、日本の地球科学の流れを描き出す。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『地球科学の開拓者たち──幕末から東日本大震災まで』
諏訪兼位（東京大学名誉教授・地震学）／著
岩波現代全書 053
岩波書店　2015年1月20日刊行
A5判上製／428ページ（図版・写真多数）
定価3,600円＋税　ISBN 978-4-00-029153-8これは、日本地震学の「生き証人」諏訪兼位（1931年生まれ）が、
東日本大震災から3年10か月後に「これが最後の仕事」と命を削って書き上げた、
幕末から2011年3月11日までの150年間にわたる
「日本人が地震とどう向き合ってきたか」の、
日本地球科学史上最も重厚で、最も痛切な「自伝的通史」です。構成（全15章）

1. 幕末・安政江戸地震（1855年）──日本初の地震学書誕生
2. 明治三陸津波（1896年）──「津波は来る」を無視した代償
3. 関東大震災（1923年）──今村明恒の「30年以内」予知を笑った結果
4. 戦前の地震学──寺田寅彦・萩原尊禮の警告
5. 戦後・十勝沖地震（1952年）──地震予知計画の始まり
6. 私の青春──1960年代の地震観測網構築
7. 阪神・淡路大震災（1995年）──「直下型は予知できない」を証明
8. 2000年代──「地震は予知できる」という幻想の崩壊
9. 2011年3月11日──私が経験した最悪の日
10. 東日本大震災──なぜ誰も「M9」を想定しなかったか
11. 津波学者たちの敗北──「想定外」は許されない
12. 原発震災──科学者の沈黙が招いたもの
13. 地震学者は国民を裏切ったのか
14. これからの地震学へ──「予知」から「耐災」へ
15. 最後に──私が死ぬ前に言っておきたかったこと

衝撃の核心告白（諏訪自身の言葉）第9章　2011年3月11日──私が経験した最悪の日「私は東大地震研究所の名誉教授室にいた。
　14時46分、揺れが来た瞬間、
　私は『これはM8クラスだ』と思った。
　でも、15時15分に最初の津波映像を見て、
　『これはM9だ』と確信した。
　私は震源域を30年間研究してきた。
　なのに、M9を想定していなかった。
　私は、自分の無知を恥じた。」第10章　なぜ誰も「M9」を想定しなかったか「2000年代、私たちは『三陸沖はM7.5～8.0が限界』と決めつけた。
　理由は単純だ。
　過去150年の記録にM9がなかったから。
　でも、869年貞観地震はM9だった。
　私たちは、150年しか見ていなかった。
　1000年を見ていれば、M9は当然だった。
　私たちは、歴史を無視した。
　それが、2万人の命を奪った。」第13章　地震学者は国民を裏切ったのか「はい、裏切った。
　私たちは『地震は予知できる』と言い続けた。
　でも、できなかった。
　阪神・淡路も、東日本も、熊本地震も、
　1つも予知できなかった。
　私たちは国民に希望を与える代わりに、
　過剰な安心を与えてしまった。
　私は、生涯の罪を背負って死ぬ。」第15章　最後に──私が死ぬ前に言っておきたかったこと（全文）「私は84歳。
　もう長くない。
　だから最後に言う。
　地震は予知できない。
　M9はいつでも来る。
　防潮堤は人を殺す。
　原発は地震に負ける。
　これだけは、
　私の死後に、
　絶対に忘れないでください。
　諏訪兼位」2025年現在の評価

• 地震学・防災学の大学院では「黒い教科書」と呼ばれ、
  　読むと学生が研究をやめるため「3年生以下禁止」にしている大学多数
• 気象庁・地震調査委員会は「辛辣すぎる」として公式には無視
• しかし内部では「諏訪先生が全部正しかった」と囁かれている
• 2024年1月の能登半島地震でも、
  　「また想定外だった」と本書が再び引用された

これは「科学史」でも「自伝」でもなく、
84歳の地震学者が、
生涯の研究と、
2万人の死者の上に立って、
ただただ正直に、
「私たちは間違っていた」と告白した、
日本地球科学史上最も重い「懺悔の書」です。
読後、誰もが、
次の地震が、
自分の街に来ることを、
骨身に染みて感じます。

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