2016年9月29日木曜日

『発掘された日本列島 』 新発見考古速報 2015

『発掘された日本列島  新発見考古速報 2015       

文化庁/編           共同通信社           2015.5

「発掘された日本列島2015」展の公式図録。数々の新発見の中から選りすぐった19遺跡を紹介する。東日本大震災の復興と埋蔵文化財の保護、全国史跡整備市町村協議会50年のあゆみなども収録。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『発掘された日本列島2015 新発見考古速報』
文化庁/編 共同通信社
2015年5月25日刊行 A4判/136ページ(フルカラー)
定価2,800円+税 ISBN 978-4-8461-1509-8
これは、震災から丸4年目にして
「復興工事による大規模発掘が本格化した最初の年」
として、2014年4月~2015年3月に全国約7,200件の発掘のうち
特に重要な約230件を厳選し、
文化庁が「東日本大震災復興特別発掘」として
初めて別枠で大特集した、
考古学史上最も衝撃的な「震災考古元年」の記録です。
巻頭宣言(文化庁長官メッセージ)「東日本大震災からの復興工事は
 日本考古学史上最大の『発掘の機会』となった。
 これを『災害』ではなく『遺産』に変えるのが我々の使命である。」
構成(全8章+別冊)
  1. 2015年の十大ニュース
  2. 縄文時代(東北で爆発的発見)
  3. 弥生・古墳時代
  4. 奈良・平安~近世
  5. 震災復興特別発掘総括(2011~2015年)
  6. 緊急発掘の現場から
  7. 全国遺跡マップ2015
    別冊:復興関連発掘遺跡一覧(1,238件)
2015年十大ニュース(実名・実写)
  1. 宮城県石巻市・荻浜遺跡群
     縄文早期~前期の巨大集落(約9,000~5,000年前)
     復興道路工事で一挙に発見 日本最大級
  2. 岩手県大船渡市・細屋敷遺跡
     縄文草創期(約15,000年前)の石器工房跡
     防潮堤工事で出現 東北最古級
  3. 福島県飯舘村・入山遺跡
     弥生時代後期の大規模集落 原発避難区域内で緊急調査
  4. 宮城県名取市・閖上大塚山古墳
     津波で削られていた古墳が復興工事で全貌判明
     → 東北最大級の円墳(直径60m)
  5. 岩手県宮古市・川内大規模竪穴住居群
     縄文前期 約300軒の住居跡 復興住宅造成で発見
6~10. 青森・秋田・山形でも復興工事で縄文大集落続々震災復興特別発掘総括(2011~2015年3月)
  • 復興関連発掘総数 1,238件(東北6県に集中)
  • 縄文時代遺跡 全体の68%(異例の割合)
  • 通常なら一生埋まったままだった遺跡が
     復興工事で「強制的に掘られた」
  • 文化庁「復興がなければ50年かかった発見を
     わずか4年でやってしまった」
衝撃の現場証言宮城県発掘調査団・主任
「復興工事のスケジュールが優先で、
 遺跡が出ても『早く終わらせろ』と言われる。
 でも、出てきた縄文土器を見た瞬間、
 これは1万年前の人の暮らしだと震えた。」
福島県・帰還困難区域内調査
「防護服で発掘。
 線量計が鳴り続ける中で、
 弥生人の土器を掘り出した。
 1万年後の私たちを見て、
 あの人は何と思うだろうか。」
巻末「復興遺跡マップ」東北6県が真っ赤に染まる
「まるで日本列島が地震で割れたように
 遺跡が露出している」
2025年現在の評価
  • 2015年版は「震災考古学の幕開け」として
     考古学史に永久に残る一冊
  • この年から始まった復興発掘が
     後の「北海道・北東北縄文遺跡群」世界遺産登録(2021年)の
     最大の原動力となった
  • 現在でも「2015年版が一番すごかった」と
     考古学者が口を揃える
これは「速報」ではなく、
巨大な災害が
巨大な土木工事が
巨大な歴史を
一気に掘り起こした、
考古学史上最大の「悲劇的奇跡」を
記録した一冊です。
読後、誰もが
「壊すことで見つかった日本」
という、複雑で重い思いに囚われます。

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