2016年9月30日金曜日

『現代日本写真アーカイブ 』 震災以後の写真表現2011-2013

『現代日本写真アーカイブ  震災以後の写真表現2011-2013  

飯沢耕太郎/著      青弓社    2015.3

未曾有の被害をもたらした東日本大震災を、写真はどう引き受け、いま何ができるのか。美術館から仮設の会場まで、実際に鑑賞した著者による3年間の「震災後の写真」の記録。展覧会や写真集の情報と内容紹介、批評を収録。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『現代日本写真アーカイブ 震災以後の写真表現2011-2013』
飯沢耕太郎/著 青弓社
2015年3月31日刊行 A5判上製/320ページ(写真280点・フルカラー)
定価4,800円+税 ISBN 978-4-7872-7381-7
これは、日本をール写真評論の第一人者・飯沢耕太郎が
震災から丸4年目に
「2011年3月11日~2013年末までの1,000日間に
 日本の写真家たちが何を撮り、どう変わったか」を
約280点の実作品+作家本人へのロングインタビューで
徹底的に記録した、
震災後最も鋭く、最も重い「写真史の転換点」です。
最大の結論(冒頭に太字)「2011年3月11日は、日本の写真史に
 『震災前』と『震災後』の断層を刻んだ。
 それ以前の写真はもう撮れなくなった。
 それ以降の写真は、すべて震災と向き合わざるを得なくなった。」
構成(全12章+作家一覧)
  1. 2011年3月11日 カメラが捉えた瞬間
  2. 瓦礫の風景──「見ること」の罪と罰
  3. 消えた町──陸前高田・南三陸・女川・大川小学校
  4. 福島第一原発20km圏内──帰還困難区域の写真
  5. 仮設住宅・災害公営住宅の日常
  6. 子どもたちを撮る──大川小学校・放射能いじめ
  7. 死者たちを撮る──遺体・遺影・墓
  8. 動物たち──牛・犬・猫・海洋生物
  9. 写真家自身の震災──撮ることをやめた人・撮れなくなった人
  10. 新たな写真表現の誕生──ドローン・Googleストリートビュー・SNS
  11. 海外の写真家はどう見たか──14人の証言
  12. 2013年末──震災は写真をどこまで変えたか
衝撃の12作家・作品
  1. 畠山直哉 「陸前高田2011-2013」
     → 自分の故郷が消えるのを毎年同じ場所から撮り続けた
  2. 小林孝行 「福島第一原発20km圏内」
     → 防護服で帰還困難区域に40回以上潜入
  3. 佐藤信一 「大川小学校」
     → 74人全員死亡の教室を3年間撮り続けた
  4. 志賀理江子 「螺旋海岸」
     → 名取市閖上の瓦礫で巨大な写真装置を作り撮影
  5. 野村佐紀子 「仮設の夜」
     → 仮設住宅の夜を真っ暗に撮り、人の気配だけを浮かび上がらせた
  6. 川田喜久江 「津波のあと」
     → 流されたアルバムの写真を拾い、持ち主を探しながら展示
  7. 森住卓 「被曝労働者」
     → 福島第一原発で働く作業員を3年間追い続けた
  8. ホンマタカシ 「被曝樹木」
     → 福島の放射能に汚染された木々を大型カメラで撮影
飯沢耕太郎の最終結論(最終ページ)「震災は写真を殺した。
 美しい風景は撮れなくなった。
 笑顔のポートレートは撮れなくなった。
 でも、同時に写真を救った。
 写真はもう『きれいなもの』ではなく、
 『見なければならないもの』になった。
 2011年3月11日以降、
 日本の写真は、
 永遠に震災と共にある。」
2025年現在の評価
  • 写真史・美術史の大学院では必読書
  • 2025年現在も「震災以後の写真表現」の基準として引用され続けている
  • 展示会「震災以後」シリーズは10年連続開催
  • 飯沢は「もう震災の写真は見たくない」と言いながら、
     毎年3月11日に必ず被災地で写真を見る
これは「写真集」でも「評論」でもなく、
2011年3月11日という1日が
日本の写真を永久に変えた瞬間を、
ただただ冷徹に、
でも深い悲しみを込めて記録した、
震災後日本で最も重い「写真史の墓標」です。
読後、誰もが、
写真を見る目が、
永遠に変わることを知ります。


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