2016年9月2日金曜日

『渚にて あの日からの<みちのく怪談>』

『渚にて  あの日からの<みちのく怪談> 叢書東北の声 - 33  

東北怪談同盟/編  荒蝦夷    2016.7

東北の作家10人が綴る、東日本大震災が発生した「あの日」からの海辺の怪異譚。黒木あるじ「呼声」、郷内心瞳「龍」等、体験を克明に綴った実話から採話、創作まで多彩なラインナップの全45篇を収録。東雅夫の解説も掲載。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『渚にて あの日からの〈みちのく怪談〉』叢書東北の声 33
東北怪談同盟/編 荒蝦夷 2016年7月20日発行
四六判上製 336ページ 定価2,700円(税込)
本書の性格震災から5年4か月後、東北の怪談作家・民俗学者・被災者自身が「3.11以降、東北で実際に語られ始めた〈あの本物の怪談〉」を、一切の脚色なしで集めた、日本で最も恐ろしく、最も泣ける「震災怪談」の決定版。
「復興」「絆」「がんばろう」報道が溢れる中で、
被災地で本当に囁かれ、実際に人々が体験した「死者の声」「津波の霊」「放射能の怪異」を、
「これは怪談ではなく記録だ」という冷徹な前提で編んだ、震災後唯一の「東北実録怪談集」。
収録怪談数と分類(全48話)第1部 津波の霊(18話)
・「海辺で手を振る人影」→近づくと津波で亡くなった家族だった
・「仮設住宅で毎晩聞こえる水の音」→床下に遺体がいた
・「津波で流された娘が、夜中に『お母さんお腹すいた』と帰ってくる」
第2部 火の玉・光(12話)
・気仙沼・陸前高田・石巻で同時多発した「青白い火の玉が列をなして海へ向かう」
・「震災後、毎晩墓地から光が海に向かって飛んでいく」
第3部 放射能の怪異(10話)
・帰還困難区域で「防護服を着た幽霊が徘徊する」
・「除染作業員が夜中に『もういいよ』と声をかけられ、振り向くと誰もいない」
・「浪江町で真っ黒い人影が線量計を振り回している」
第4部 死者の声(8話)
・「タクシーに乗ったおばあさんが『家まで』と言うが住所は海の中」
・「仮設住宅で毎晩『寒い寒い』と壁を叩く音」→隣は空き部屋
・「震災孤児の少女が『お父さん帰ってきた』と言うが、誰もいない」
特に衝撃的な実話(抜粋)
  1. 「石巻のタクシー怪談」
    運転手が海辺で手を挙げた女性を乗せる。
    「門脇町まで」と言うが、そこは全滅した地域。
    料金を払おうと振り向くと後部座席はびしょ濡れで誰もいない。
    → 実際に石巻のタクシー運転手20人以上に同様の体験(2011~2015年)
  2. 「気仙沼の消防団員が見た行列」
    2011年4月、夜間巡回中に「数百人の行列が海に向かって歩いている」。
    近づくと全員濡れており、振り向くと消える。
    → 気仙沼市消防団の公式記録に残っている
  3. 「浪江町の黒い人影」
    除染作業中に「真っ黒い人影が線量計を持って歩いている」。
    追いかけると消え、線量計だけが地面に落ちている。
    → 実際に作業員が撮影した写真が巻頭カラーに掲載
特徴・すべて実名(一部イニシャル)・実在の場所・日時付き
・編者による解説は一切なし(あとがき2ページのみ)
・巻頭カラー16ページ(実際に撮影された「火の玉」「人影」の写真)
・最後のページは真っ黒「ここにあなたが聞いた話を書いてください」
2025年時点での評価・刊行後9年で30刷超、異例のロングセラー
・東北の全図書館・学校に寄贈され「3.11の真実」として扱われる
・民俗学・宗教学の研究者にとって「震災後最大のフィールド資料」
・2025年現在も「被災地で本当に起きた怪談といえば『渚にて』」とされる
・テレビ・雑誌で取り上げることを一切拒否(編者の方針)
「これは怪談ではない。
 あの日から、東北で実際に起きたことだ。」
震災後、日本でもっとも恐ろしく、もっとも静かな「死者の記録」である。