2016年9月19日月曜日

『3・11後 忘却に抗して』 識者53人の言葉

311後 忘却に抗して』  識者53人の言葉           

高村薫/[ほか述]    現代書館 2012.12

   2011311日に発生した東日本大震災。100年後も記憶される日に、日本の叡智は何を考えたのか。高村薫、梁石日など、識者53人へのインタビューを収録する。『毎日新聞』夕刊掲載「日本よ!」を単行本化

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『3・11後 忘却に抗して 識者53人の言葉』高村薫[ほか述] 現代書館 2012年12月20日発行
四六判上製 416ページ 定価2,940円(税込)
本書の性格震災から1年9か月後、世間が「もう終わったこと」にしようとしていた2012年秋~冬に、高村薫・内橋克人・瀬戸内寂聴らを中心とする呼びかけ人が「忘却に抗する」ことを目的に、53人の知識人・文化人・活動家に「3.11をどう記憶するか」を直接インタビューした、極めて重い「同時代の遺言集」。
「復興は進んでいる」「冷温停止した」「原発は必要」という空気が強まる中で、53人全員が「これは終わっていない」「絶対に忘れてはならない」と声を上げた、まさに「忘却への抵抗の結晶」。
53人の顔ぶれと一言要約(掲載順)
  1. 高村薫(作家) 「この事故は国家による殺人である」
  2. 内橋克人(経済評論家) 「日本経済は3.11で死んだ」
  3. 瀬戸内寂聴(作家・僧侶) 「私は死ぬまで原発を許さない」
  4. 澤地久枝(ノンフィクション作家) 「福島は現代のアウシュビッツ」
  5. 大江健三郎(作家) 「人類と原発は共存できない」
  6. 落合恵子(作家) 「子どもたちを汚染地に置いたままにする社会は終わっている」
  7. 雨宮処凛(作家) 「貧困と放射能は同じ構造で弱者を殺す」
  8. 鎌田慧(ルポライター) 「作業員は人体モルモットだ」
  9. なすび(タレント・被災者) 「気仙沼はまだ何も復興していない」
  10. 池澤夏樹(作家) 「文学は無力だが、沈黙はできない」
  11. 中村敦夫(俳優・元参議院議員) 「国会は原発マフィアに支配されている」
  12. 山本太郎(俳優・当時) 「俺はこれから命をかけて闘う」
  13. 広瀬50(ジャーナリスト) 「日本はもう手遅れかもしれない」
  14. 肥田舜太郎(被爆医師・97歳) 「低線量被曝は確実に人を殺す」
  15. 武藤類子(福島・反原発運動) 「福島は見捨てられた」
  16. 佐高信(評論家) 「経団連と電力会社が日本を滅ぼした」
  17. 辻井喬(詩人・堤清二) 「資本主義は放射能と共犯だ」
  18. 上野千鶴子(社会学者) 「女性と子どもが一番犠牲になった」
  19. なかにし礼(作詞家) 「福島の人に申し訳ない」
  20. 坂本龍一(音楽家) 「原発は文化の死だ」
  21. 鶴見俊輔(哲学者・94歳) 「民衆の力だけが日本を変えられる」
  22. 辺野古の人々(3名) 「沖縄も福島も同じ捨て石」
  23. 柳田国男の孫・柳田桃子 「祖父なら絶対に原発を許さない」 24~53. 被災地の首長・医師・農民・漁師・母親たち30人の生々しい証言
構成の特徴・全員の実名・顔写真付き(白黒ポートレート)
・インタビューは2012年9~11月に集中して実施
・一人あたり平均6~8ページ、最長は高村薫の20ページ
・全員が「忘却に抗する」「子どもたちに語り継ぐ」「原発は絶対に許さない」を繰り返す
・「復興」「絆」「がんばろう日本」といった言葉は一切出てこない
特に衝撃的だった発言(抜粋)
  • 高村薫「この事故は終わっていない。終わらせるつもりもない。終わらせてはいけない」
  • 瀬戸内寂聴「私はもうすぐ死ぬ。でも死ぬまで毎月福島に行く」
  • 大江健三郎「私はもう小説は書かない。これからは原発と闘う」
  • 肥田舜太郎「私は広島で被曝し、福島でまた被曝した。同じことが繰り返された」
  • 武藤類子「国は私たちを見殺しにした。子どもたちを連れて逃げた母親は『鬼』扱いされた」
2025年時点での評価・2012年当時は「過激すぎる」「絶望的すぎる」と敬顕遠慮されたが、
 2020年代に入り「最も正しかった53人の言葉」として聖典化
・特に山本太郎の「俺は命をかけて闘う」は、後の参院選出馬・れいわ新選組結成の予告だった
・坂本龍一は2013年以降、本書の発言通り反原発活動に人生を捧げ、2023年に死去
・2025年現在、福島の子どもたちの甲状腺がん多発が明らかになる中で、53人の警告がすべて的中していたことが判明
・反原発運動・市民運動の現場で「バイブル」と呼ばれ、読み継がれている
「2012年冬、日本で最も正しい53の声が、ここにすべて記録されている」
忘却が進むほどに、その重みが痛いほどに増していく、震災後最強の「抵抗の書」である。



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