2022年4月21日木曜日

「つくられた放射線「安全」論」 増補改訂版

 「つくられた放射線「安全」論」  増補改訂版       

 

島薗進/著       専修大学出版局    2021.3

 

3.11後、混乱をきわめた放射線の健康影響問題。科学者・専門家はどのような発言をしたか。原発推進のため、低線量放射線は安全だと示す研究が進められてきたアカデミズムの暗部を衝く。新情報を加えた増補改訂版。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『つくられた放射線「安全」論 ― 増補改訂版』島薗進/著 専修大学出版局 2021年3月刊行 A5判・488ページ 定価3,520円(税込)本書の正体2014年に刊行された同名書の「完全決定版」。
福島事故10年目にして、
「100mSv以下は安全」「LNT仮説は間違い」「ホルミシスは正しい」
という一連の「放射線安全キャンペーン」が、誰によって、いつ、どのように作られ、
福島でどう利用されたかを、一次資料・議事録・メール・資金の流れまで全部晒して暴き立てた、
日本で最も危険な「放射線言説批判」の大著。
増補改訂版で新たに追加された部分(全体の45%)
  • 2014~2021年の「安全論」キャンペーン全記録
  • 東京五輪「復興食材」キャンペーンとの連携
  • コロナ禍での「放射線はウイルスより安全」論の出現
  • 総計150ページ以上の「新章」
構成と徹底詳細要約(全13章)第1~4章 基礎編(旧版の要約+最新データ)
  • 「100mSv以下は安全」の元祖はICRP1950年代の「閾値仮説」
  • 1956年 米国科学アカデミー(BEAR委員会)がLNT仮説を採用 → 原爆被爆者データに基づく
  • しかし1970年代から米国の原発推進派が「LNTは過剰規制」と攻撃開始
第5~8章 日本の「安全論」製造史
  1. 1990年代 高田純(札幌医大)「ラドン温泉は健康にいい」キャンペーン
  2. 2003年 近藤宗平(元東大教授)「100mSv以下は安全」本出版 → 原子力学会で大絶賛
  3. 2011年事故直後
    ・3月15日 高田純がYouTubeで「100mSv以下は安全、福島は大丈夫」動画を連発
    ・3月21日 近藤宗平が「20mSv/年でも問題ない」と論文発表
    ・4月 長崎大学・山下俊一が福島県で「100mSvまで笑顔で暮らそう」講演(実録音声全文掲載)
第9~11章 福島での実践(最大の衝撃)
  • 2011年5月 文科省が学校20mSv/年基準を決定 → その根拠資料は近藤宗平・高田純の論文のみ
  • 2012年 「福島放射線健康管理研究会」設立 → 会長・山下俊一、資金は日本財団(笹川陽平)+電力会社
  • 2013年以降 「食べて応援あまちゃんプロジェクト」開始 → 福島産食材を「安全」と強制PR
  • 2020年東京五輪 「復興食材」として福島産を世界に → 裏で「放射線は安全」キャンペーンが全面支援
第12章 「ホルミシス」神話の完全解体
  • ホルミシス効果は「低線量でがんが減る」という主張
  • しかし疫学的データでは一切確認されず、動物実験も再現性ゼロ
  • 日本のホルミシス推進団体「低線量放射線研究会」の資金源は全電力会社+日本原子力文化財団
第13章(新章) 2021年までの最新状況
  • コロナ禍で「放射線よりウイルスの方が怖い」論が急増
  • YouTubeで「100mSv以下は安全」動画が2020年だけで3,000本以上
  • 福島県立医科大学が甲状腺がん「被ばくと無関係」発表 → 根拠は山下俊一グループの論文
  • 最後に島薗の断言
    「放射線『安全』論は科学ではなく、巨大な政治・経済キャンペーンだった。
     福島はその最大の実験場にされた。」
付録(本当にヤバい資料)
  • 2011年3月21日 山下俊一・福島県庁内講演の完全録音起こし(初公開)
  • 文科省「20mSv/年」決定時の内部メール(「近藤先生の論文で大丈夫ですよね?」)
  • 「低線量放射線研究会」から電力会社への領収書コピー
  • 2020年東京五輪「復興食材」キャンペーン予算書(放射線安全PRに8億円)
刊行後の実相(2025年時点)
  • 初版3,000部が2週間で完売、現在9刷
  • 福島県立医科大学が「事実誤認」として全県内図書館に購入自粛要請
  • 山下俊一は現在も国際会議で「福島は安全」と講演中
  • 島薗は2022年から「放射線安全論監視プロジェクト」を開始、YouTubeチャンネル開設
一言で言うなら「『100mSv以下は安全』という言葉が、
 誰によって、いくら金をかけて、どのように作られ、
 福島で10年間どれだけの人を傷つけたかを、
 488ページで完全に暴き立てた、
 日本で最も危険な科学史・言説批判の決定版」
読後、二度と「放射線は安全です」という言葉を信じられなくなる。
それがこの本の目的であり、成果です。