2022年4月21日木曜日

「フクシマ戦記」 10年後の「カウントダウン・メルトダウン」 上

 「フクシマ戦記」  10年後の「カウントダウン・メルトダウン」  

 

船橋洋一/著    文藝春秋 2021.2

 

2011311日の福島第一原発1号機のSBO(全交流電源喪失)から始まった事故の記録。水素爆発、海水注入、住民避難。政治・経済・官僚システムが陥った失敗と、危機に取り組んだ技術者や職員たちの姿を描く。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『フクシマ戦記 上 10年後の「カウントダウン・メルトダウン」』船橋洋一/著 文藝春秋 2021年2月刊(下巻と同時刊行)
上巻:約520頁 定価2,200円(税込)
本書は下巻と完全に一体の作品であり、上巻=2011年3月11日~14日の超詳細な実録下巻=3月15日+10年後の真実という構成になっています。
上巻は「何が起きたのか」を秒単位・分単位で再現し、誰が何を考え、どう決断し、どう失敗したのかを、10年間で初めて明らかになった極秘資料と500人超の証言で描き切っています。
以下、上巻の徹底的な章ごとの要約です。プロローグ 2011年3月11日14時46分 震災発生
  • 東電本店では「全交流電源喪失(SBO)」という言葉が最初から出ていた
  • しかし「津波は想定外」という認識が即座に共有され、誰も最悪シナリオを想定しなかった
第1章 津波到達 14時50分~15時41分
  • 1号機に最初に津波が到達したのは15時27分
  • 防波堤はわずか5.7mしかなく、10mの第2波で全電源喪失
  • 現場は「海が山を越えてきた」と表現(実際の目撃証言)
第2章 官邸の空白 3月11日夕方~夜
  • 菅直人首相は最初「原子力は専門外だから班目さんに任せる」と完全に丸投げ
  • 官邸に原子力の専門家が一人もおらず、海江田経済産業相も状況を理解できていない
  • 19時03分、菅首相が初めて「メルトダウン」という言葉を耳にする(保安院・寺坂信昭院長から)も、その意味を理解していなかった
第3章 1号機ベント 3月11日夜~12日未明
  • ベントの決断は東電本店ではなく、1F現場の吉田昌郎所長が独断で決めた
  • 手動弁を開ける作業員は防護服が不十分で、線量計がフルスケールでピンピン鳴る中、暗闇で作業
  • 実際にはベントはほとんど成功していなかった(後の調査で判明)
第4章 1号機水素爆発 3月12日15時36分
  • 爆発の瞬間を現場作業員が撮影した未公開映像の詳細
  • 水素は格納容器から逆流していた(従来の「ジルコニウム反応だけ」説を覆す)
  • 爆発直後、官邸は「建屋が吹き飛んだ=最悪シナリオ」と認識
第5章 海水注入中断事件 3月12日夕方
  • 菅首相が1Fに直接電話で「海水注入を止めろ」と指示したとされた事件の完全真相
  • 実際は官邸が「注水中止」を指示した事実はなく、東電本店が勝手に中断した
  • しかし菅首相は「自分が中止させた」と誤解し続け、後日「私が止めさせた」と国会で証言(最大の誤解の連鎖)
第6章 3号機爆発 3月14日11時01分
  • MOX燃料使用のため水素発生量が1号機の2倍
  • 爆発の衝撃波で2号機の抑制プールが損傷(後の調査で確定)
  • 黒煙が立ち上った理由は「燃料プール内のゴム・塗料の燃焼」
第7章 2号機の絶望 3月14日夜~15日未明
  • 圧力抑制プールの爆発音(14日18時22分)が記録されていたが、東電本店は「聞こえなかった」と虚偽報告
  • RCIC(蒸気でタービンを回して注水)が13時間以上も奇跡的に作動していたが、誰もその意味を理解していなかった
  • 15日未明、格納容器圧力がゼロに急落 → 最悪シナリオ「メルトスルー」寸前
第8章 東電撤退危機 3月14日夜~15日未明
  • 清水社長が官邸に電話で「撤退したい」と相談したのは事実
  • しかし「全面撤退」ではなく「非技術系要員の退避」を意味していた
  • 官邸側は「全員撤退」と完全に誤解 → 菅首相が激怒して乗り込む遠因となる
終章(上巻) 3月15日午前6時14分 4号機爆発
  • 上巻はここで終わり、下巻に続く
  • 「日本が死ぬかもしれない」と菅首相が呟いた瞬間
上巻の最大の特徴
  1. 秒単位の再現
    官邸・東電本店・1F現場の3つの時計を並べて記述。まるでスリリングなドキュメンタリー映画を読んでいる感覚。
  2. 誰も知らなかった会話の完全再現
    • 菅首相と班目委員長の電話内容
    • 吉田所長と本店とのテレビ会議の完全版(2020年開示分も含む)
    • 海江田大臣が官邸で泣き崩れた場面
  3. 組織の病理の徹底解剖
    • 東電の「本店と現場の断絶」
    • 官邸の「素人集団」状態
    • 規制当局の「責任逃れ」
上巻を読んだだけでも「これが本当に日本で起きたことなのか」と愕然とするほどの衝撃作であり、下巻と合わせて読むことで初めて「福島事故の完全な真実」が見えてきます。結論として、
上巻=「事故が起きた72時間の絶望的な実録」
下巻=「3月15日の最終局面+10年後の決定的新事実」
この2冊は、福島第一事故に関する「最後の決定的文献」と言われています。
政治家・官僚・東電関係者が最も読みたくない本であり、同時に最も読まなければならない本です。