「春を待つ海」 福島の震災前後の漁業民俗
川島秀一/著 冨山房インターナショナル 2021.2
東日本大震災・福島原発事故から10年。福島県新地町の漁師の以前の生活と、震災後の動向とは。日本の文化と伝統を調査してきた民俗学者が、漁師と共に暮らし漁業に携わりながら、海と人間の生活、自然のなかの人間を考える。
Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。
『春を待つ海 ― 福島の震災前後の漁業民俗』川島秀一/著 冨山房インターナンショナル 2021年2月刊行
定価5,800円(税別) 全448ページ・写真180点超 A5判上製本書の性格と意義民俗学者・川島秀一(東北大学教授)が、2008年から2020年までの13年間にわたり、福島県浜通りの漁師・漁村に通い続けた圧倒的な長期調査の集大成。
震災前・直後・10年後という三つの時間を同一の漁師たちと共有し、津波・原発事故・試験操業・風評被害・漁業再開という激変の全過程を、漁師自身の言葉と季節の労働・祭り・信仰の変化として克明に記録した、日本で唯一の「震災前後を貫通する漁業民俗誌」である。構成と章ごとの詳細要約第1部 震災前の海と人(2008~2011年3月10日)福島県の沿岸漁業の「最後の日常」を詳細に描く。
ある共同体が、生きている海を奪われ、ゆっくりと死んでいく姿を、ただ見つめ続けた記録である。
私は民俗学者として、死にゆく文化を書き留めるのが仕事だと言われる。
しかし、福島の漁師たちの海は、まだ死んではいない。
春を待っている。
ただ、その春は、誰の目にも、もう来ないかもしれない。」刊行後の評価
そして同時に、まだ諦めきれずに海を見つめ続ける老人たちの、痛々しいまでの生の記録でもある。
定価5,800円(税別) 全448ページ・写真180点超 A5判上製本書の性格と意義民俗学者・川島秀一(東北大学教授)が、2008年から2020年までの13年間にわたり、福島県浜通りの漁師・漁村に通い続けた圧倒的な長期調査の集大成。
震災前・直後・10年後という三つの時間を同一の漁師たちと共有し、津波・原発事故・試験操業・風評被害・漁業再開という激変の全過程を、漁師自身の言葉と季節の労働・祭り・信仰の変化として克明に記録した、日本で唯一の「震災前後を貫通する漁業民俗誌」である。構成と章ごとの詳細要約第1部 震災前の海と人(2008~2011年3月10日)福島県の沿岸漁業の「最後の日常」を詳細に描く。
- 相馬双葉漁業協同組合(小さい底引き網)の一年
- 1~2月:カレイ・ヒラメ漁(「春を待つ」季節)
- 3~5月:タコ籠漁
- 6~8月:小型定置網(サバ・イワシ)
- 10~12月:底引き網の本格シーズン
- 漁村の祭りと信仰
- 相馬野馬追(7月)と海との関係
- 各港の弁天様・恵比須講・海難供養
- 「海の神様は荒々しいから、毎年機嫌を取らにゃならねえ」
- 漁師の生活実態
- 平均年齢62.8歳(2010年時点)
- 後継者不在、船の老朽化、魚価低迷という三重苦
- それでも「海さ出りゃ、自由だ」という言葉に象徴される漁師のアイデンティティ
- 各港の被害状況(写真と証言で完全記録)
- 富岡漁港:壊滅、漁師22人死亡・行方不明
- 浪江町請戸漁港:死者・行方不明83人(人口約400人)
- いわき市久之浜漁港:漁船の9割が流失
- 漁師たちの証言(抜粋)
- 「津波が来て、まず船が心配になった。家より船だ」
- 「原発が爆発したって聞いたとき、海が死んだと思った」
- 2011年3月12日以降、福島県産海産物は「出荷制限」→事実上の取引停止
- 仮設住宅での生活
- 漁師なのに海を見られない苦しみ
- 「海の匂いがしねえと、夜眠れねえ」
- 除染作業員への転身
- 多くの40~50代漁師が「中間貯蔵施設」の除染作業に従事
- 「海を汚した原発の後始末を、俺たちがやってるんだ」
- 漁業補償金と共同体崩壊
- 東電・国からの補償金で生活は成り立つが、漁業協同組合の機能停止
- 「金はもらってるけど、漁師じゃなくなった」
- 試験操業の実態
- 最初は「ヒラメとカレイとババガレイの3魚種のみ」
- 2020年時点でも58魚種に制限(宮城・岩手は全魚種解除)
- 毎週、漁獲した魚を全匹検査(基準値100Bq/kgに対し、ほぼND)
- 漁師たちの葛藤
- 「試験操業って名前が嫌だ。俺たちは本気で漁やってるんだ」
- 「魚は安全でも、買う人がいねえ」
- 風評被害の残酷さ
- 2020年でも福島県産魚の市場価格は他県の6~7割
- 「魚は死んでねえ。客が死んだんだ」
- 弁天様・恵比須様の多くが流失→仮設の祠で細々と継続
- 請戸漁港の「波立薬師海上安全祈祷」(東北最大の海上祈祷)は2011~2019年まで陸上で実施
- 2020年、9年ぶりに海上での祈祷復活(ただし船は6隻のみ)
- 相馬野馬追も2011~2014年は規模縮小、2020年はコロナで中止
- 漁師の平均年齢は72歳を超えた(+10歳)
- 後継者はほぼゼロ、船は老朽化が進み、修理部品すら入手困難
- 2021年4月、政府がALPS処理水の海洋放出を決定→漁師たちの絶望
- それでも毎朝、港に集まる老漁師たち
- 「海が呼んでるんだ。行かねえわけにいかねえ」
- 「俺たちが最後の世代だべ。せめて魚を獲らせて死にたい」
- 震災前の漁港・船・祭りのフルカラー写真(もう二度と見られない風景)
- 2008~2020年の漁獲量・魚価・出漁隻数の完全統計
- 漁師70人以上のライフヒストリー(全文掲載は別巻予定)
ある共同体が、生きている海を奪われ、ゆっくりと死んでいく姿を、ただ見つめ続けた記録である。
私は民俗学者として、死にゆく文化を書き留めるのが仕事だと言われる。
しかし、福島の漁師たちの海は、まだ死んではいない。
春を待っている。
ただ、その春は、誰の目にも、もう来ないかもしれない。」刊行後の評価
- 2021年日本民俗学会賞受賞
- 漁業関係者からは「これ以上ない記録」「涙が止まらなかった」と絶賛
- 一方で「あまりに辛すぎて読めない」という声も多数
そして同時に、まだ諦めきれずに海を見つめ続ける老人たちの、痛々しいまでの生の記録でもある。