『コロナ貧困』 絶望的格差社会の襲来
藤田孝典/著 毎日新聞出版 2021.8
世帯年収1000万の共働き夫婦が大減収で住宅ローン破綻、所持金300円になった32歳ダブルワーカー…。ごく普通の人が、あっけなく最下層に。ソーシャルワーカーがコロナ貧困の惨状を明らかにし、解決策を提示する。
先日、図書館で借りてこの本を読んでみました。
本ではコロナ禍で職を失った人が多くいて、女性でセックスワークをせざるをえなくなり、24歳でデリヘルで働いていた女性のことも書かれていました。
無店舗型性風俗店(デリバリーヘルス)で月30万~50万円の収入を得ていた女性が自殺未遂をしたことが書かれています。
家族にも頼れずひとり暮らしでキャバクラで働いていたが、コロナ禍で店は休業し、医療費がたくさんかかり、貯金も無く、接待型でない接触型のハードな性風俗店に移行せざるをえなくなり、デリヘルで働くようになったようです。
デリヘルでも仕事が無くなり、路上やSNSで男性に声をかける個人売春に移っていったと書かれてあります。
体調が悪くて病院に行くと、性病であることが判明し、個人売春も出来なくなったと書かれてあります。
人生に絶望し、大量服薬して自殺を図ったと書かれてあります。
こんなことがコロナ禍の日本で起きていると思うと、本当に日本はコロナ禍で大変な世の中になったのだと実感しました。
セックスワークをせざるをえない、若い女性に、何らかの資格取得などの勉強をしてもらい、社会復帰できるようなシステムを作らないと、このような悲劇が起きることは想定内だと思います。
早急に、コロナ禍の生活支援のシステムを考えないといけないと思いました。
先日は、「コロナ貧困」絶望的格差社会の到来という本を読んだので本を読んでの感想を書いておきます。
早稲田大学探検部関係者には是非、ご一読していただきたい本です。