2014年7月3日木曜日

『原発のコスト』

『原発のコスト』  エネルギー転換への視点 岩波新書 新赤版 - 1342

大島堅一/著 岩波書店 2011.12


他と比べて安いと言われてきた原発の発電コスト。立地対策費や使用済燃料の処分費用などを含めた本当のコストはいくらになるのか。再生可能エネルギーを普及させ、脱原発を進めることの合理性をコスト論の視点から訴える。


「原発のコスト」

 先日、文京区立図書館で、大佛次郎論壇賞を受賞している、大島堅一氏の「原発のコスト」という本を借りて読んでみました。

 大島堅一さんのウィキペディアはこちら→大島堅一

 書名の通り、「原発」のコストのことについて書かれている本です。

 福島原発事故を起こしてしまって、損害賠償費用、廃炉費用のことも換算すると「原発」のコストは安いのかと問うている本です。

 本の中では、発電に関してのコストのことも書かれています。

 経済産業省のエネルギー白書を持ち出して、発電に関するコストのことも書かれています。

 経済産業省のエネルギー白書によると発電コストではキロワット時あたりの発電コストは以下の通りだそうです。

 原子力 56
 LNG火力 78
 水力 813
 風力 1014
 太陽光 49

本の中では著書は、ご自分で広告費なども含めた発電のコスト(1キロワット時あたり)を計算しています。

著者によると、発電のコストは以下の通りだそうです。

原子力 8.53
火力 9.87
水力 7.09

これに加えて、政策コスト(研究開発コスト、立地対策コスト)がかかるとすると、

発電のコストは以下のようになるようです。

原子力 10.25
火力 9.91
水力 7.19

著者は本の中で、「原発」は高コストの発電になると言いたいのだと思いました。

著者は、「脱原発」に関わるコストのことについて書いています。

再生可能エネルギー普及のためのコストとして、発電量の20%を再生可能エネルギーでまかなおうとすると、年2兆円程度のコストがかかると書いています。

本書を読んでみると、著者は、東日本大震災とそれに伴う福島原発事故で大きな被害をもたらした「原発」に反対していて、本の中で、いかに「原発」はコストのかかるもので、経済的にも割に合わないものかを説明したいのだと思いました。

あとがきまで読んでみると、入学したての大学一年生が読んでも理解できるように努力しました。とありますが、僕程度の精神障害者にとっては、読むのも一苦労な本でした。

著者はこの本を通じて、「脱原発」を主張したいのだと思いました。


原発のコスト
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