2014年7月29日火曜日

『東海村・村長の「脱原発」論 』

『東海村・村長の「脱原発」論  集英社新書 - 0702             

村上達也/著   集英社 2013.8


日本の原発発祥の地の村長が、脱原発に転じた理由とは? 311で「フクシマ」寸前だった村の状況、地方対中央のあり方、廃炉に向けた未来像などを、東海村村長とジャーナリストが徹底討論する。


 先日、文京区立図書館で、「東海村村長の脱原発論」という本を借りて読んでみました。

 日本で初めて原発が出来た東海村の村長の脱原発に関する意見が書かれていました。

 東日本大震災時の東海原発の様子も分かりました。

 東海村に到達した津波は約5,4メートルの高さの津波が来たとのことらしいです。

 海水ポンプ室に設置されていた防潮壁は6,11メートルだったとのことです。

 津波の高さと防潮壁の高さの差はわずか70センチの差だったことが分かりました。

 2007年に茨城県が出した津波想定で東海村は最高5,72メートルという数字が出されていたようで、その想定をもとに2009年に防潮壁の高さが見直され震災の半年ほど前に6,11メートルまで嵩上げされたばかりだったようです。

 もし、震源がもう少し南であれば、10メートル以上の津波がきてもおかしくなかったので幸運というほかないと慄然としましたねと村上東海村村長は本の中で言っています。

 その他にもJCO臨界事故のこと、原発が、「疫病神」で一時は金で潤うが、何ももたらさないことなどを訴えていて。脱原発を本で訴えていました。

 東海村村長の立場から、原発が「疫病神」であることを盛んに訴えています。

 僕も本を読んでいて、もし東日本大震災時に、6,11メートルより高い津波が来ていたら、東海原発も福島第1原発のような惨事になってしたかもしれないと思い、本当に原発は危ないなと思いました。

先日は、東海村村長の脱原発論という本を読んでみたので本を読んでの感想を書いておきます。

早稲田大学探検部関係者には是非、ご一読していただきたい本です。

 
東海村・村長の「脱原発」論
東海村・村長の「脱原発」論
著者:村上達也
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