2014年7月12日土曜日

『刑事告発東京電力』 ルポ福島原発事故

『刑事告発東京電力』  ルポ福島原発事故       

明石昇二郎/著 金曜日 2012.04


20113月の福島原発事故直後から、強い危機感を持って活動を開始し、情報を発信し続けた著者の活動の記録。現場取材を拒否されるなか、福島原発事故の被害者の一人として、東京電力を刑事告発するに至る経緯を綴る。




 先日、ルポライター明石昇二郎さんの「刑事告発 東京電力」という本を読みました。

明石昇二郎さんのウィキペディアはこちら→明石昇二郎

 明石昇二郎さんは東日本大震災以前に、「原発震災」のことをシュミレーションしていた方のようです。

 「原発震災」とは大きな地震や津波で被災した住民を原発から漏れた放射能が襲う、そうした破局的な災害のことだそうです。

 本を読んでみると、東日本大震災とそれに伴い起きた福島原発事故の際は東京でも322日に葛飾区にある金町浄水場の水道水が、規制値(1キロあたり100ベクレル)を上回る210ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたと書いてあり。僕も怖ろしくなりました。

 福島原発事故に関しては、福島第一原発は海抜約1013メートルの地点に建てられている。東日本大震災が発生するまでの間、東電が想定していた原発立地点での津波の最大高は、55メートル。それを踏まえて設置されていた57メートルの防波堤を、大津波は易々と乗り越えていた。と書いてありました。(P50

 本の中では、貞観の津波についても書かれています。

 平安時代に編纂された「日本三代実録」という書物の中で、「貞観の大津波」に関する記録があり、仙台平野が水浸しになって1000人以上が亡くなったと書かれていて、著者が、貞観地震を頭に入れていた方であることが分かりました。

 著者は福島第一原発を襲った津波は「想定外」とは言えないと本の中で訴えています。

 「原発震災」で被害にあった方々のことを思って刑事告発するにあたっては、業務上過失致死傷罪で東電の勝俣恒久らを東京地方検察庁特捜部に刑事告発したとあります。

 あとがきには、本書が福島原発事故の被害者救済の一助になることを祈念してやまないとあり、著者が、福島原発事故の被害者のことを真摯に考えていることが分かりました。

 東電刑事裁判のことに関心を持っている方なら読んだ方が良い本だと思いました。

 先日は、ルポライター明石昇二郎さんの著作、「刑事告発 東京電力」という本を読んだので本を読んでの感想を書いておきます。


刑事告発 東京電力
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