2014年6月29日日曜日

『不安であることの正しさについて』



『不安であることの正しさについて』

村松恒平/著   メタ・ブレーン 2011.09

福島の原発事故以後、問われているのは我々の生き方そのものである。その全体性をどのように日常語で文章に書き留めることができるのか-。ブログ『心が大事』を書籍化。二人芝居の台本「マシュケ灘」も収録。

この本について、ブクレコという本のレビューサイトで貴重なレビューがありました。

以下、引用します。引用元のURLも載せます。

http://www.bookreco.jp/member/reviews/detail/13513/7188



ここ何年か読んだ本の中でも、一番強烈なメッセージとユーモアを含んだ本である。
これは覚醒している人々へのメッセージである。
村松氏のブレのない視点は、不安を抱きながら暮らす日本人に勇気と安堵を与えてくれる。
原発事故をきっかけとして、村松恒平は語りかける。
3.11
以降、自身の身体感覚・心・魂から来る不安と怒りとを、それを全く無視し続ける体制側の隠蔽、安全デマ・情報操作の事実とに対比させながら私たちがどのように対処すれば良いのかを読み解いていく。
そして、ネット社会における議論のあり方や情報のあり方についてもあるべき方向性を示している。ネットには特有の癖があり、必ずしも真実が早く伝わるとは限らないという事実、また議論が断片化しやすかったりコピペ意見が横行する事実についても警鐘を鳴らしている。

無知・潜在化している事象・顕在化した出来事をこれほど分かりやすく、
伝えている本はかつてなかったように思う。
21
世紀という時代の本質が見事に浮き彫りされている。

後半の「マシュケ灘」は2010に上演された脚本を3.11以降の状況を踏まえて書きなおしたものだという。
こちらの方は抱腹絶倒・阿鼻叫喚・意味深々・興味津々である。是非この脚本での再上演を待ちたい。

この本はいろいろな意味で3.11以降の日本人に強いメッセージを与えてくれる。
そうだ、もうそろそろ心の問題について真摯に語り合うべきなのだ。
 
不安であることの正しさについて
不安であることの正しさについて
著者:村松恒平
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