2015年9月3日木曜日

『釜石の夢』 被災地でワールドカップを



『釜石の夢』 被災地でワールドカップを

講談社文庫 お122-1 大友信彦/[] 講談社 2015.8

 東日本大震災の被災地・釜石が、2019年ラグビーワールドカップの開催地のひとつとなった。ワールドカップ招致に向かって立ち上がったラガーマンと、地元開催に町の未来を見る市民を赤裸々に描くノンフィクション。

 
 以前、近所の書店に本を見に行ったら、ラグビーワールドカップ日本大会の釜石開催についての本がありました。

 タイトルは「釜石の夢」被災地でワールドカップを です。

 「スクラム釜石」のTwitterアカウントも紹介させていただきました。

 この本を書いている著者の方が関係している、NPOスクラム釜石のTwitterアカウントの方が、僕のツイートをお気に入りにしていただいたので、早速、購入して読んでみました。

 以前、「負けねっすよ釜石」という本を読んで感銘を受けて以来、釜石シーウェーブスのことは気になっていました。

 この本の著者はスポーツライターの大友信彦さんという方です。

 東日本大震災被災地、釜石でラグビーワールドカップ2019年大会を開催するために、
「スクラム釜石」の言葉を作った方だそうです。

 本の中では、新日鉄釜石の黄金時代の選手の桜庭選手の話とかも出てきます。

 本の中に出てくる全日本のロックだった桜庭選手の奮闘には感じ入るところがありました。

 釜石にスタジアムを作るのに、全人口3万6千人の街に収容人員1万5千人のスタジアムを建設することさえ、反対の声が上がり、釜石でのラグビーワールドカップの開催が如何に困難なものだったかが分かります。

 野田釜石市長の行政側からの意見もきちんと本に載せていて、著者は、ただ単に釜石でのラグビーワールドカップの開催のことだけではなく、ラグビーワールドカップに反対している住民もいることもきちんと本に書いています。

 本の中で、著者は、全日本選手権を七連覇した新日鉄釜石について、市民からすると長い間、雲の上の存在で、きちんと、釜石市民の中に降りて来なかったと指摘しています。

 ラグビーフィールドでは、栄光の選手たちも、釜石市の住民の中には降りて来なかったと指摘しています。

 きちんとそのことを本に書いていて好感が持てました。

 僕の地元の文京区にも読売巨人軍の本拠地東京ドームがありますが、読売巨人軍の選手たちも、東京ドームのある文京区の住民にとっては雲の上の存在で、地元の住民の中に降りてくることはないのかもしれません。

 スポーツ選手は、僕は嫌いではありませんが、フィールドやスタジアムで活躍する姿はお金を払って見られますが、地元の街に降りてきて貢献する選手はあまり見られないのは少し残念です。

 特にプロ野球の盟主、巨人軍は全国区の球団なので、特に東京ドームのある文京区と密着しているわけではないようです。

 もしかして、読売巨人軍の選手が、東京ドームのある地元の文京区で、何か活動すれば、東京ドームの地元の住民の方々は身近に感じて喜ぶだろうなと思いました。


釜石の夢 被災地でワールドカップを
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著者:大友信彦
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