2019年10月4日金曜日

『東電OL殺人事件』


『東電OL殺人事件』

佐野真一/著 新潮社 2000.5

彼女の手帳には、凄絶な堕落の日々が記されていた…。娼婦として殺されたエリートOLの心の闇と、警察捜査の虚妄を描破。衝撃の事件の真実を語る。『新潮45』の連載記事を大幅に加筆。


旧東電幹部を強制起訴のニュースが出た時に、ニュースを見ていると旧東電幹部を起訴する際に、「東電OL殺人事件」を担当した弁護士さん(神山弁護士という方だそうです)が手続きにあたるとのことです。

 東電OL殺人事件は、僕が一人暮らしをしていた時に起きた事件なので良く覚えています。東電の旧幹部を強制起訴するのに、「東電OL殺人事件」の際の弁護士さんが手続きにあたるとのことで、同じ東電つながりなので、「東電OL殺人事件」について、早速、ネットで調べてみました。

 ウィキペディアに詳しく事件についての記事が出ていました。→東電OL殺人事件

 ウィキペディアには、事件の被害者のOLが渋谷の夜の街に出る際に着替えのために使っていた、渋谷109の建物、OLが夜、客をとっていた、渋谷円山町、OLが良く利用していた、神泉駅、などの写真が掲載されていました。

 実は、先日、渋谷に行ったときに、この周辺は歩きました。

 渋谷109は普通に、渋谷の街にあります。

 僕が、渋谷に行ったときは、鹿児島県の物産展の展示をしていました。

 円山町は、ラブホテル街です。

 僕がこのあたりを歩いた時は、学生風のカップルがうろうろしていました。

 神泉駅は、井の頭線で渋谷から一つ目の駅です。

 駅周辺にはスマホ片手に街を歩いている人がいました。

 東電OL殺人事件の被害者は、東電で勤務する傍ら、夜になると娼婦のような活動をしていたようです。

 なお東電OL殺人事件の被害者女性の当時の直属の上司が、現在東電刑事裁判で強制起訴されている勝俣恒久氏だったようです。

 この事件に関しては、佐野眞一さんの著作が有名です。佐野眞一さんのウィキペディアはこちら→佐野眞一

池袋の大型書店で佐野眞一著の「東電OL殺人事件」を購入して、読んでみました。

 佐野眞一さんらしく、坂口安吾の「堕落論」を持ち出して、東電OLの人生を捉えていました。文学作品を持ち出して、一女性の人生を捉えるあたりはノンフィクション作家らしいなと思いました。また、渋谷の円山町という花街のこともきちんと街を歩いて自分の嗅覚をもとに描いているので、とても読みやすかったです。

 精神的に病んでいると思われるような人間を文章で描く際には、文学作品は欠かせないのかもしれません。

 病んでいるか、健全かは結局、何かしらの基準で決めるものなのでしょう。

 僕は被害者の東電勤務のOLの女性には同情しますが、やはり、東電勤務のエリートでありながら、夜は渋谷円山町で売春を行っていたというのは、病んでいると言われても仕方ないことなのかなと思いました。

勤務していた東電という会社自体が大企業で、被害者くらいの管理職になると年収も1000万以上だそうで、被害者のOLは会社内では原発に反対していたそうです。

もともと、被害者の女性の父親は同じ東電勤務で、会社では原発に反対していたそうです。

佐野さんは、著作の中で、OLについて、腐りきっている世の中で彼女の存在は

「屹立」

していたと描いています。

佐野眞一さんとしては最大限の褒め言葉だと思いました。

先日は「東電OL殺人事件」という本を読んだので本を読んでの感想を書いておきます。

佐野眞一さんと久米宏さんが東電OL殺人事件について対談している動画が見つかったので、載せておきます。

東電OL殺人事件の冤罪性について




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