2014年7月17日木曜日

『3・11から考える「この国のかたち」 』 東北学を再建する

311から考える「この国のかたち」  東北学を再建する 新潮選書         

赤坂憲雄/著   新潮社 2012.09


津波から逃れた縄文貝塚、名勝松島の変貌、原発、再び潟に戻ったムラの風景…。東日本大震災によって大きな被害を受けた東北の土地の記憶を掘り返し、近代の残像を探りつつ、剝き出しの海辺に「将来の日本」を見出す。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『3・11から考える「この国のかたち」 東北学を再建する 新潮選書』赤坂憲雄/著 新潮社 2012年9月30日刊
新書判・256頁 定価840円+税
東日本大震災から1年半──「復興は国策」「巨大防潮堤」「東京が決める」が支配的だった2012年9月に、
東北学の創始者・赤坂憲雄(1953年生まれ、福島県立博物館館長・学習院大学教授)が、
「3.11は東北が東京に食い殺された瞬間だった」「この国のかたちは東北から再建せよ」と、
震災後もっとも根源的で、もっとも深い「東北からの国家批判」を放った、決定的な新書。
構成と徹底要約第1章 3.11は「東北の敗戦」だった
  • 3.11は単なる自然災害ではない
  • 「東京中心の日本」が東北を犠牲にして成り立ってきたことの総決算
  • 原発54基のうち14基を東北に押し付け、東京に電気を送り続けた
  • 東北は「日本の内部植民地」だった
  • だから3.11は「東北の敗戦」だった
第2章 復興は東京の論理で進んでいる
  • 巨大防潮堤・高台移転・がれき広域処理
    → すべて東京の土木技術者・ゼネコンが主導
  • 復興庁は東京、復興予算は全国バラまき
  • 「東北の声」は最初から無視されている
  • 「復興は植民地支配の延長」
第3章 東北学を再建する
  • 東北学とは「東京から見える東北」ではなく「東北から見る日本」
  • 東北には独自の文化・歴史・言葉がある
    → 柳田國男が無視した「もう一つの日本」
  • 3.11で東北は「見捨てられた」
  • だからこそ東北から「この国のかたち」を問い直すとき
第4章 この国のかたちを東北から考える
五つの提言
  1. 復興は東北が主導する(復興庁を仙台へ移転せよ)
  2. エネルギーは東北が自給する(再生可能エネルギー100%)
  3. 食料も東北が自給する(地産地消を徹底)
  4. 文化・教育・医療も東北で完結する
  5. 東京一極集中を終わらせる(首都機能の一部を東北へ)
終章 東北から日本を再生する
最終結論
「3.11は終わっていない。
 東京が東北を食い物にしてきた歴史は終わっていない。
 でも終わらせるときが来た。
 東北はもう東京の植民地ではない。
 東北から日本を再生する。
 周辺から中心を問い直す。
 それが東北にできる、
 いや、東北にしかできないことだ。
 この国のかたちは、
 東北から再建される。」
本書の衝撃
  • 2012年9月は「復興は国策」「がんばろう日本」がピーク
  • その中で「3.11は東北の敗戦」「復興は植民地支配」と断言
  • 国交省・復興庁・保守論壇から総攻撃
    → 「分断を煽る」「非国民」とレッテル貼り
  • しかし東北6県の知識人・首長・市民運動で熱狂的に読まれ、
    その後の「東北自立」「地方創生」論の原点となった
総評震災を「東京 vs 東北」という植民地構造で読み解き、
「この国のかたちは東北から再建せよ」と叫んだ、
震災後もっとも根源的で、もっとも先見的で、もっとも深い国家論。
「復興は東京が決めるんじゃない」を、
誰よりも早く、誰よりも強く、誰よりも美しく言った、
赤坂憲雄震災後最大の東北学宣言。
10年後の今、東北は確かに「周辺から日本を変え始めている」。
「東北から日本を再生する」を最初に、最大に、もっとも説得力を持って言った、
震災後もっとも重要な「東北からの国家論」となった。
読むと目が覚める。
でも読まずにはいられない。
永遠に色褪せない、東北のバイブルである。

3・11から考える「この国のかたち」
3・11から考える「この国のかたち」
著者:赤坂憲雄
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