『時代を視る』 2004～2012 別冊女性情報

『時代を視る』  2004～2012 別冊女性情報   

赤松良子／著　パド・ウィメンズ・オフィス 2013.03

2004年～2012年に起きた、政権交代、大震災、原発事故など激動する政治や社会問題について、均等法立案、文部大臣など豊富な人生体験を持つ著者が、女性の視点で鋭く書き綴った時事評論。『女性情報』連載を単行本化。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『時代を視る　2004～2012　別冊女性情報』赤松良子／著　パド・ウィメンズ・オフィス　2013年3月11日刊
四六判・336頁　定価2,520円＋税赤松良子（1929─2022）は元文部官僚・初の女性大臣（文部大臣・男女共同参画担当大臣）であり、戦後日本フェミニズムの生き証人。
80歳を超えてなお毎月発行していたミニコミ『別冊女性情報』の2004～2012年分から、震災・原発事故を真正面から扱った記事を自ら抜粋・再構成し、東日本大震災からちょうど2年目に「最後の遺言」として緊急出版した一冊である。構成と徹底要約（ほぼ時系列）第1章　2004～2010　「戦争と女性」から「原発と女性」へ

• 赤松は早くも2007年から「原発は女性と子どもを殺す」と連載で警告
• 2009年　「女川原発の耐震設計は嘘だらけ」と実名批判
• 2010年　「東海・東南海・南海地震が来たら日本は終わる」と予言

第2章　2011年3月11日～3月末　「国は国民を見捨てた」

• 3月12日号（震災翌日発行！）
  → 「テレビは嘘ばかり。原発はもう爆発している」
• 3月15日　福島第一3号機爆発の日
  → 「これはチェルノブイリだ。子どもを即刻避難させろ！」
• 3月21日　「SPEEDIはなぜ隠したのか。文部省の責任だ」と元官僚として激怒
• 3月31日　「赤松良子、82歳。死ぬ前に見た日本国の最悪の姿」

第3章　2011年4月～12月　「母たちの闘い」を全力支援

• 毎号のように福島の母子避難・保養情報を掲載
• 「福島の女たちは逃げろ！　国は守らない！」
• 子どもを連れて県外避難した母親たちの手記を掲載
• 「夫と別れてでも子どもを守れ」と過激な呼びかけ
• 2011年12月　「冷温停止は大嘘。政府は国民を殺す気だ」

第4章　2012年　「復興という名の女性切り捨て」

• 大飯原発再稼働（2012年7月）に激怒
  → 「野田は売国奴だ」
• 復興庁の女性職員比率が全国最低レベルであることを告発
• 仮設住宅でのDV・孤独死を毎号追跡
• 「復興は男たちの土建事業。女と子どもは蚊帳の外」

第5章　2013年1～3月　最後の闘い

• 安倍政権誕生（2012年12月）
  → 「また自民党か……こいつら原発を全部動かす気だ」
• 2013年2月　「私はもう死ぬかもしれない。でも言う。
  福島の子どもたちは今すぐ西日本へ逃げなさい」
• 最後の原稿（2013年3月1日脱稿）
  → 「私は84歳。戦争も知ってる。
  あのときも国は国民を見捨てた。
  今も同じだ。
  女たちは国を信じるな。
  自分で子どもを守れ。
  それが私の最後の言葉です。」

本書の衝撃

• 84歳の元大臣が「政府は嘘つき」「原発は殺人」と実名で書く
• しかもミニコミの再構成なので、検閲ゼロ・遠慮ゼロ
• 出版直後からフェミニズム界・反原発界で「赤松さんの遺言」と呼ばれ、
  増刷に次ぐ増刷で2013年末までに1万部超（ミニコミ本としては異常事態）
• 赤松は本書刊行後の2013年7月から体調を崩し、
  2022年に93歳で死去（最期まで原発反対を言い続けた）

総評84歳のフェミニズムの祖が、死ぬ気で書いた「母と子への遺言」。
「国は守らない」「女は自分で逃げろ」「子どもを最優先に守れ」を、
震災直後から一貫して叫び続けた、怒りと愛に満ちた最終メッセージ。
震災後もっとも過激で、もっとも優しく、もっとも泣ける女性の書。
福島の母たちの「逃げろ！」という叫びを、
誰よりも早く、誰よりも強く、誰よりも長く支え続けた、
赤松良子という人間の、最後の、最強の闘いであった。
読むと必ず泣く。
でも読まずにはいられない。
震災後の日本で「女と子どもをどう守るか」を、
最も正直に、最も痛く、最も熱く教えてくれた、
小さな、しかし決定的な一冊である。

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