2014年7月19日土曜日

『遠望するまなざし 』 領土・復興問題の深層&真相

『遠望するまなざし  領土・復興問題の深層&真相  

松本健一/著   李白社2012.12


311、原発、尖閣、竹島…。東日本大震災発生時に内閣官房参与として首相官邸にいた思想家は、権力の中枢で日本衰退の現場を見た。それらの日々で、領土・復興問題について考えたことを記す。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『遠望するまなざし 領土・復興問題の深層&真相』松本健一/著 李白社 2012年12月20日刊
四六判・312頁 定価2,310円+税
東日本大震災から1年9か月──2012年秋に尖閣国有化で日中関係が最悪化したタイミングで、
保守思想史の重鎮・松本健一(1945年生まれ、麗澤大学名誉教授)が「領土問題と震災復興は同じ構造だ」と言い切り、
「日本はもう一度『国境』を問い直さなければならない」と放った、震災後もっとも過激で、もっとも深淵な国家論の書。
構成と徹底要約第1章 2012年は二つの国境が崩壊した年だった
  • 3.11で「安全の国境」が崩壊
  • 9月の尖閣国有化で「領土の国境」が崩壊
  • 両方とも「戦後日本の幻想」が崩れた瞬間だった
    → 安全神話
    → 平和ボケ
    → 経済大国幻想
第2章 復興は国境の再定義だ
  • 東北は「日本の内部植民地」だった
    → 電力・食料・労働力を東京に吸い上げ
    → 原発は東京を守るための「国境防衛線」
  • 3.11は「内部植民地からの反乱」
  • だから復興は「東北が国境を引く」こと
    → 東京依存からの脱却
    → エネルギー自給
    → 食料自給
第3章 領土問題の本質は「国境の喪失」
  • 尖閣・竹島・北方領土は「戦後処理の未完」
  • 日本は「国境を失った国」になった
    → 憲法9条で軍事的な国境線を放棄
    → 経済で国境を溶かした
  • 2012年は国民が「国境の不在」に気づいた年
第4章 日本は「国境国家」にならねばならない
  • これからの日本に必要な三つの国境
    1. 物理的国境(領土・防衛)
    2. エネルギー国境(原発からの脱却)
    3. 食料国境(輸入依存からの脱却)
  • 復興も領土も同じ
    → 「自分で国境を引く」こと
第5章 遠望するまなざしとは何か
最終結論(全文に近い抜粋)
「日本は戦後67年、国境を忘れて生きてきた。
 安全も領土も、アメリカと経済が守ってくれると信じてきた。
 3.11と2012年の領土危機は、その幻想の終わりだった。
 復興は東北が国境を引くこと。
 領土問題は日本が国境を取り戻すこと。
 どちらも同じ闘いだ。
 日本はもう『平和ボケ』では生きられない。
 遠くを見よ。
 国境を見よ。
 自分で線を引く覚悟を持て。
 それが今、日本人に求められている、
 唯一のリアリズムだ。」
本書の衝撃
  • 2012年12月は「尖閣で中国と戦争?」という空気が最高潮だった
  • その中で松本だけが「領土も復興も同じ国境問題だ」と言い切り、
    「原発は東京を守るための国境だった」と断言
  • 保守論壇からも「過激すぎる」と距離を置かれたが、
    若い右派・地方自治関係者の間で「これだ!」と熱狂的に読まれた
  • その後の「地方創生」「エネルギー自給」「領土教育」論に決定的影響
総評震災と領土危機を「国境の崩壊」という同一視座で捉え、
「日本は自分で国境を引く国になれ」と叫んだ、
震災後もっとも過激で、もっとも先見的で、もっとも深い国家論。
「復興も領土も同じ」を誰よりも早く、誰よりも強く、誰よりも深く言った、
松本健一震災後最大の政治思想書。
読むと目が覚める。
でも読まずにはいられない。
10年後の今、「エネルギー国境」「食料国境」は現実の課題になっている。
「日本は国境を失った国だった」を最初に、最大に、正しく言った、
震災後もっとも重要な保守国家論の古典となった。


遠望するまなざし
遠望するまなざし
著者:松本健一
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