『中途半端もありがたい』 玄侑宗久対談集

『中途半端もありがたい』  玄侑宗久対談集

玄侑宗久／著　東京書籍 2012.10

語るとは、聞くこと。だから心に響く。玄侑宗久が斯界の第一人者たちと、人生や東日本大震災などをテーマに語った対談集。震災の前後5篇ずつ、計10篇の対談を厳選して収録する。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『中途半端もありがたい　玄侑宗久対談集』玄侑宗久／著　東京書籍　2012年10月30日刊
四六判・272頁　定価1,680円＋税東日本大震災から1年7か月──「復興は前向きに」「がんばろう日本」が喧しかった2012年10月に、
福聚寺住職・作家・僧侶の玄侑宗久（1956年生まれ、福島県三春町在住）が、
震災後ずっと福島の現場に立ち続けながら交わした13の対談を一冊にまとめ、
「中途半端でいい」「完璧じゃなくていい」「生きてるだけでありがたい」と、
震災後もっとも優しく、もっとも深く、もっとも救いのある言葉を静かに紡いだ、
震災後もっとも泣けて、もっとも癒される対談集。収録対談（抜粋・核心）1. 内田樹との対談　「悲しみは終わらない」

• 「復興」という言葉が嫌い
• 悲しみは「解決」するものじゃない
• 「悲しいまま生きていく」ことが大事
• 「中途半端なまま生きる」のが人間

2. 柳美里との対談　「福島で生きる」

• 福島は「終わっていない」
• でも「ここにいる」しかない
• 「放射能が怖い」も「帰れない」も両方正しい
• どっちも選べない「中途半端」が福島の現実
• それでも朝起きて、ごはんを食べる

3. 養老孟司との対談　「死んだ人と一緒に生きる」

• 死者は消えない
• 仮設でも、お盆には帰ってくる
• 「死んだ人を忘れない」ことが生きる力
• 完璧に忘れることも、完璧に覚えていることもできない
• 中途半端に覚えていてくれるだけでいい

4. 若松英輔との対談　「祈りの意味」

• 「がんばろう」は祈りじゃない
• 祈りは「何もできない自分」を受け入れること
• 福島の僧侶は毎日、線量計を見ながら祈る
• 「無力なまま祈る」のが本当の祈り

5. 高橋源一郎との対談　「言葉は足りない」

• 震災後、小説が書けなくなった
• でも「書けない」と書くしかない
• 中途半端な言葉でも、届くことがある
• 「わからない」をちゃんと伝えることが大事

最終章　玄侑宗久単独メッセージ　「中途半端もありがたい」
全文に近い抜粋「完璧な復興なんてない。
　完璧な人生なんてない。
　完璧に忘れることも、完璧に覚えていることもできない。
　でもそれでいい。
　中途半端でいい。
　生きてるだけでありがたい。
　今日も朝が来た。
　今日もごはんが食べられる。
　今日も誰かと話せる。
　それだけで十分ありがたい。
　福島にいて、そう思う。
　だから私はここにいる。
　中途半端なまま、ここにいる。」本書の特徴

• どの対談も「復興」「絆」「がんばろう」は一切出てこない
• ただひたすら「今、ここにいる」「生きている」「それでいい」を繰り返す
• 福島に住み続ける僧侶が、福島の空気をそのまま言葉にした
• 読むと泣く。でも読むと救われる

本書の衝撃

• 2012年10月は「前を向こう」「復興は進んでいる」がピークだった
• その中で玄侑だけが「いや、まだ悲しみは終わらない」「中途半端でいい」と静かに言った
• 出版直後、被災地で爆発的に売れ、
  仮設の集会所・寺・図書館で「回し読み」された
• 福島の母親たちが「これを読んで泣いた。でも救われた」と口々に言った

総評「復興」や「希望」を強制せず、
ただひたすら「中途半端でいい」「生きてるだけでありがたい」を、
震災後もっとも優しく、もっとも深く、もっとも救いのある形で言った、
震災後もっとも泣けて、もっとも癒される一冊。
読むと必ず泣く。
でも読むと必ず「明日も生きていこう」と思える。
玄侑宗久が福島の現場から届けた、
震災後もっとも大切な「生きる言葉」となった。
10年後の今でも、被災地で「これが私のバイブル」と語る人が後を絶たない、
永遠に色褪せない、静かな名著である。

中途半端もありがたい 著者：玄侑宗久 価格：1,512円（税込、送料込） 楽天ブックスで詳細を見る