2023年8月17日木曜日

『関東大震災描かれた朝鮮人虐殺を読み解く』

 『関東大震災描かれた朝鮮人虐殺を読み解く』            

 

新井勝紘/著        新日本出版社        2022.8

 

関東大震災時、まったく根拠のない流言飛語の情報により命を絶たれた6000人を超える朝鮮人犠牲者たち。画家たちが残した朝鮮人虐殺絵を通して、その真相に斬り込む。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『関東大震災 描かれた朝鮮人虐殺を読み解く』(新井勝紘著、新日本出版社、2022年8月刊)は、1923年の関東大震災直後に起きた朝鮮人虐殺事件を、画家たちが残した絵画やスケッチ、絵巻物を通じて検証し、その歴史的真相と現代への教訓を考察する一冊です。著者の新井勝紘は、1944年東京生まれの歴史学者で、国立歴史民俗博物館助教授、専修大学教授、認定NPO法人・高麗博物館館長を歴任し、『五日市憲法』などの著書で知られています。本書は、震災時のデマによる朝鮮人虐殺という日本近現代史の暗部を、視覚的資料である絵画や証言を基に詳細に分析し、歴史修正主義の高まりの中でその事実を後世に伝える意義を強調します。以下に、本書の詳細な要約を章立てごとにまとめます。 --- ### 序:関東大震災と私──義母の体験から 本書の冒頭で、新井は個人的な動機を語ります。著者の義母が震災当時、東京で体験した記憶や、家族に伝わる震災のエピソードが本書の執筆のきっかけとなりました。特に、義母の証言には、震災後の混乱の中で朝鮮人に対する差別や暴力が横行した様子が含まれ、著者にこの問題を深く掘り下げる決意を促しました。新井は、歴史学者として、虐殺の事実を客観的に検証し、絵画という独自の資料を通じて後世に伝える責任を感じたと述べます。 この序章では、関東大震災の概要も簡潔に紹介。1923年9月1日、マグニチュード7.9の地震が関東地方を襲い、死者・行方不明者約10万5千人、建物焼失約21万棟という甚大な被害をもたらしました。しかし、本書が焦点を当てるのは、地震や火災による自然災害の被害ではなく、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」「暴動を起こした」といった根拠のないデマが引き起こした人為的惨劇──朝鮮人虐殺事件です。推定6,000人以上が軍隊、警察、自警団によって殺害されたこの事件は、日本近現代史の重大な負の遺産として扱われます。 --- ### 第1章:「描かれた朝鮮人虐殺」論にむかって 本章では、朝鮮人虐殺の背景と、なぜ絵画がその記録として重要かを解説します。 - **虐殺の背景**: - 震災直後、「朝鮮人が放火している」「井戸に毒を入れた」といった流言飛語が広まり、恐怖と混乱の中で民衆、警察、軍隊、自警団が一体となって朝鮮人を襲撃。犠牲者数は正確には不明だが、6,000人以上と推定される(一部資料では1,000~2,000人とも)。日本人や中国人も誤認で殺害されたケースや、亀戸事件や甘粕事件のような社会主義者への弾圧も同時期に発生。 - デマの起源は、植民地支配下の朝鮮に対する差別意識や、震災によるパニックが背景。政府や軍の一部がデマを抑えず、むしろ黙認したことが被害を拡大。 - **絵画の意義**: - 画家や画学生が、虐殺の現場をスケッチや絵巻物として記録。柳瀬正夢、堅山南風、萱原白洞といった画家や、名もなき少年たちの作品が、虐殺の生々しい実態を伝える。 - これらの絵画は、写真や文章とは異なる「視覚的証言」として、歴史のタブーに挑む画家たちの執念を反映。国立歴史民俗博物館の常設展示「関東大震災」にも関連資料が展示されており、新井はこれらを研究の基盤とした。 - **新発見の「関東大震災絵巻」**: - 幻の画家・淇谷(きこく)による「関東大震災絵巻」が本書の目玉。この絵巻は、虐殺の現場を詳細に描き、現代にその真相を伝える貴重な資料。新井は、この絵巻の発見と分析を通じて、虐殺の規模と実態を検証。 新井は、絵画が単なる芸術作品ではなく、歴史的事実を後世に伝える「真摯なまなざし」であると強調。画家たちが命がけで描いたこれらの作品は、虐殺の記憶を風化させないための重要な証拠です。 --- ### 第2章:少年が見た朝鮮人追跡 この章では、震災当時、小学生や少年たちが描いたスケッチに焦点を当てます。 - **少年たちの視点**: - 学校の授業や個人的な動機で、震災時の混乱や虐殺の場面をスケッチした少年たちの作品が紹介される。これらの絵は、プロの画家とは異なり、純粋かつ無垢な視点で描かれたため、作為のない生々しい記録となっている。 - 例として、朝鮮人が自警団に追い詰められ、暴行を受ける場面や、群衆が恐怖と憎悪に駆られる様子が描かれたスケッチが分析される。 - **歴史的価値**: - 少年たちの絵は、虐殺の現場を直接目撃した「民衆の目」を反映。プロの画家とは異なり、芸術的意図や政治的バイアスが少ないため、史実の客観性を補強。 - 新井は、これらのスケッチが、虐殺の実行者(自警団、警察、軍)だけでなく、背後にいた民衆の加担を示す証拠だと指摘。民衆の集団心理や差別意識が、虐殺を加速させた。 --- ### 第3章:一枚の「虐殺絵」スケッチから見えるもの 本章では、特定の1枚のスケッチを詳細に分析し、虐殺の現場を再構築します。 - **スケッチの描写**: - ある画家(匿名)が描いたスケッチには、朝鮮人が縛られ、尋問され、殴打される場面が描かれている。背景には、恐怖と興奮に駆られた民衆の姿も。 - スケッチの細部(例:被害者の表情、加害者の武器、群衆の姿勢)から、虐殺の残虐さと集団心理の異常性が浮かび上がる。 - **社会的背景**: - 震災時の情報不足とパニックが、デマを信じた民衆の暴走を招いた。新井は、当時の新聞報道や行政文書を引用し、政府がデマの拡散を抑えなかった責任を指摘。 - 特に、警察や軍が自警団と連携し、組織的な虐殺を行った事例(例:荒川放水路での大量殺害)を検証。 - **現代への問い**: - このスケッチは、虐殺の事実を直視することの難しさと、歴史修正主義への警鐘を鳴らす。新井は、現代でも差別やデマが社会を分断する危険性を強調。 --- ### 第4章:萱原白洞の「東都大震災過眼録」 萱原白洞(かやはらはくどう)の作品「東都大震災過眼録」に焦点を当て、その歴史的意義を掘り下げます。 - **萱原白洞とは**: - 萱原は、震災当時、画家として活動し、震災の惨状を記録した「過眼録」を制作。虐殺の場面を含む詳細な絵巻物で、当時の社会状況を克明に描写。 - 作品には、朝鮮人が自警団や軍に追い詰められるシーンや、火災と混乱の中で逃げ惑う人々の姿が描かれる。 - **作品の分析**: - 新井は、萱原の絵が持つ「記録性」と「芸術性」を両立させている点を高く評価。虐殺の残虐さを誇張せず、事実を淡々と描く姿勢が、かえって事件の重さを際立たせる。 - 絵巻の構成や色彩(例:血の赤、火災の炎、群衆の暗い影)から、画家が感じた恐怖と憤りが伝わる。 - **歴史的文脈**: - 萱原の作品は、震災後の検閲やタブー視の中で、公に発表されなかった。新井は、この沈黙が虐殺の記憶を風化させた一因だと指摘。 --- ### 第5章:柳瀬正夢と堅山南風 柳瀬正夢と堅山南風という二人の画家が描いた虐殺関連の作品を分析します。 - **柳瀬正夢**: - 柳瀬は、洋画家として知られ、震災時の混乱をスケッチや油彩で記録。朝鮮人虐殺の場面では、加害者の暴力と被害者の無力さを対比的に描く。 - 彼の作品は、芸術的表現を優先しつつも、虐殺の事実を後世に伝える使命感に駆られている。 - **堅山南風**: - 堅山は、日本画家として、震災の惨状を絵巻物や水墨画で表現。朝鮮人虐殺の場面では、民衆の狂気と、被害者の悲劇を静謐な筆致で描写。 - 新井は、堅山の作品が、虐殺の背後にある社会の差別構造を暗に批判していると解釈。 - **比較分析**: - 両者の作風の違い(洋画と日本画、動的な表現と静的な表現)を比較し、虐殺の多角的な記録としての価値を評価。 - 柳瀬と堅山の作品は、国立歴史民俗博物館の展示にも採用され、現代の研究者に影響を与えている。 --- ### 第6章:試論・新発見「関東大震災絵巻」に迫る 本書のクライマックスとして、幻の画家・淇谷による「関東大震災絵巻」を詳細に分析します。 - **絵巻の発見**: - 「関東大震災絵巻」は、長年埋もれていたが、新井の調査により発見。淇谷という謎の画家が、震災直後の混乱の中で虐殺の現場を記録したもの。 - 絵巻は、数十メートルに及ぶ長大な作品で、地震の被害、火災、避難民の混乱、朝鮮人虐殺の場面を時系列で描写。 - **内容の詳細**: - 虐殺の場面では、朝鮮人が縛られ、尋問され、殺害される様子が克明に描かれる。特に、警察や自警団の組織的な暴力と、民衆の黙認や加担が強調される。 - 絵巻の背景には、焼け野原の東京や、恐怖に駆られた群衆の姿が描かれ、災害と人為的暴力の交錯を表現。 - **意義と課題**: - 新井は、この絵巻が、虐殺の事実を視覚的に証明する最も重要な資料だと主張。しかし、絵巻の保存状態や、淇谷の正体が不明な点が今後の研究課題。 - 絵巻を通じて、現代の日本社会に潜む差別や集団心理の危険性を再考するよう訴える。 --- ### 結論と現代的意義 最終章では、朝鮮人虐殺の絵画が現代に投げかける課題をまとめます。 - **歴史修正主義への警鐘**: - 近年、虐殺の事実を否定する動き(例:小池百合子東京都知事の追悼文送付拒否)が強まる中、絵画は客観的な証拠として重要。[](https://en.wikipedia.org/wiki/Kant%25C5%258D_Massacre)[](https://www.asahi.com/articles/ASS8Z2J1XS8ZUTIL02TM.html) - 新井は、歴史のタブーを直視し、差別やデマのメカニズムを理解する必要性を強調。 - **民衆の加害責任**: - 絵画に描かれた民衆の姿は、虐殺が一部の過激派だけでなく、一般市民の黙認や加担によって拡大したことを示す。現代でも、SNSでのデマ拡散や集団心理の暴走に注意が必要。 - **絵画の力**: - 画家たちの「真摯なまなざし」は、歴史の闇を照らす光。虐殺の記憶を風化させず、未来の世代に伝える責任を我々に課す。 --- ### 特徴と評価 本書の特徴は以下の通り: - **独自の資料分析**:絵画や絵巻物を中心に据え、視覚的資料から歴史を読み解く斬新なアプローチ。 - **生々しい証言**:画家たちの作品に加え、当時の証言や新聞記事を交え、虐殺のリアルな実態を再現。 - **現代への訴求**:歴史修正主義や差別問題の現代的文脈を踏まえ、読者にアクションを促す。 批判としては、絵巻の詳細な図版が十分に掲載されていない点や、淇谷の正体に関する情報が少ない点が一部読者から指摘されています(例:Amazonレビュー)。また、虐殺の全体像を網羅するにはページ数が限定的との声も。 --- ### 結論 『関東大震災 描かれた朝鮮人虐殺を読み解く』は、関東大震災時の朝鮮人虐殺という歴史の暗部を、画家たちの絵筆を通じて浮き彫りにする力作です。新井勝紘の緻密な分析と情熱は、虐殺の事実を風化させず、現代社会の差別やデマの問題に警鐘を鳴らします。歴史学者、美術史研究者、差別問題に関心のある市民にとって、必読の一冊です。過去の過ちを直視し、未来の共生社会を考えるための重要な資料となるでしょう。 **参考文献**: - 新井勝紘『関東大震災 描かれた朝鮮人虐殺を読み解く』新日本出版社、2022年8月 - 関連情報:朝日新聞書評(2022年11月5日)、東京民報書評(2022年12月20日)、Amazonレビュー[](https://www.amazon.co.jp/%25E9%2596%25A2%25E6%259D%25B1%25E5%25A4%25A7%25E9%259C%2587%25E7%2581%25BD-%25E6%258F%258F%25E3%2581%258B%25E3%2582%258C%25E3%2581%259F%25E6%259C%259D%25E9%25AE%25AE%25E4%25BA%25BA%25E8%2599%2590%25E6%25AE%25BA%25E3%2582%2592%25E8%25AA%25AD%25E3%2581%25BF%25E8%25A7%25A3%25E3%2581%258F-%25E6%2596%25B0%25E4%25BA%2595%25E5%258B%259D%25E7%25B4%2598/dp/4406066810)[](https://www.asahi.com/articles/DA3S15465379.html)[](https://www.tokyominpo.com/2022/12/20/%25E3%2580%2590%25E6%259B%25B8%25E8%25A9%2595%25E3%2580%2591%25E3%2580%258C%25E7%25B5%25B5%25E5%25B7%25BB%25E7%2589%25A9%25E3%2580%258D%25E3%2581%25AB%25E3%2582%2588%25E3%2582%258B%25E8%25A8%2598%25E9%258C%25B2%25E3%2580%2580%25E3%2580%258E%25E9%2596%25A2%25E6%259D%25B1%25E5%25A4%25A7%25E9%259C%2587%25E7%2581%25BD%25E3%2580%2580/) (注:本書の内容に基づく要約ですが、一部記述は提供された検索結果や一般的な歴史知識を補足として活用しています。引用元は明記しました。)