2023年8月17日木曜日

『関東大震災「虐殺否定」の真相 』 ハーバード大学教授の論拠を検証する

『関東大震災「虐殺否定」の真相 』 ハーバード大学教授の論拠を検証する          

 

渡辺延志/著        筑摩書房                 2021.8

 

関東大震災直後、新聞紙面に躍ったフェイクニュースが、ハーバード大学ラムザイヤー教授の朝鮮人虐殺否定論を生んだ。フェイクニュースはなぜ、どのように生まれたのか。長年新聞社に勤めた著者が、報道の責任を総括する。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『関東大震災「虐殺否定」の真相 ハーバード大学教授の論拠を検証する』(渡辺延志著、筑摩書房、2021年8月刊、ちくま新書)は、1923年の関東大震災時に発生した朝鮮人虐殺事件を否定する議論、特にハーバード大学教授J・マーク・ラムザイヤーによる論文を批判的に検証するノンフィクション作品です。著者の渡辺延志は、長年朝日新聞記者として歴史認識や災害報道に携わったジャーナリストで、当時の新聞報道が流言と虐殺を助長した背景を詳細に分析。フェイクニュースの生成とその現代的影響を解明し、報道の責任を問い直します。本書は233ページの新書ながら、一次資料の精査と緻密な論考で、歴史の闇と現代の課題を結びつけます。以下、章ごとの詳細な要約と特徴、意義を解説します。 --- ### **本書の背景と目的** 本書は、2019年にラムザイヤー教授が発表した論文「Contracting for Sex in the Pacific War」と関連する関東大震災の朝鮮人虐殺に関する主張に端を発します。彼の論文は、「朝鮮人虐殺はなかった/少なかった」「自警団の行為は正当な自衛だった」と主張し、ケンブリッジ大学出版局の書籍に収録予定でした。この主張は、日本の右翼的な歴史修正主義と類似し、学術界で物議を醸しました。渡辺は、ラムザイヤー論文の根拠が当時の新聞報道に依存している点に着目し、その信憑性を検証。震災時のフェイクニュースがなぜ生まれ、どのように虐殺を助長したかを解明し、報道機関の責任と歴史認識の重要性を訴えます。本書は、単なる論文批判を超え、災害時の情報伝達と社会心理の危険性を現代に警告する作品です。[](https://www.amazon.co.jp/%25E9%2596%25A2%25E6%259D%25B1%25E5%25A4%25A7%25E9%259C%2587%25E7%2581%25BD%25E3%2580%258C%25E8%2599%2590%25E6%25AE%25BA%25E5%2590%25A6%25E5%25AE%259A%25E3%2580%258D%25E3%2581%25AE%25E7%259C%259F%25E7%259B%25B8-%25E2%2594%2580%25E2%2594%2580%25E3%2583%258F%25E3%2583%25BC%25E3%2583%2590%25E3%2583%25BC%25E3%2583%2589%25E5%25A4%25A7%25E5%25AD%25A6%25E6%2595%2599%25E6%258E%2588%25E3%2581%25AE%25E8%25AB%2596%25E6%258B%25A0%25E3%2582%2592%25E6%25A4%259C%25E8%25A8%25BC%25E3%2581%2599%25E3%2582%258B-%25E3%2581%25A1%25E3%2581%258F%25E3%2581%25BE%25E6%2596%25B0%25E6%259B%25B8-%25E6%25B8%25A1%25E8%25BE%25BA%25E5%25BB%25B6%25E5%25BF%2597-ebook/dp/B09BJ7T2ZX) --- ### **章ごとの詳細要約** #### **第1章 ラムザイヤー教授の論文を読む** この章では、ラムザイヤー教授の論文の概要と問題点を紹介。論文は、関東大震災時の朝鮮人虐殺を「治安維持のための自衛行為」と位置づけ、被害者数を「400人以上5100人以下」と推計し、朝鮮人による犯罪が自警団の反応を引き起こしたと主張します。渡辺は、論文の論拠が当時の新聞記事や朝鮮総督府の資料に依拠している点を指摘し、その薄弱さを批判。特に、新聞報道が「朝鮮人が井戸に毒を入れた」「放火した」などの流言を広め、虐殺を正当化した背景を概観。ラムザイヤーの推計は、一次資料の精査が不十分で、扇情的な報道を無批判に採用していると評価します。また、論文が戦後の朝鮮人暴動を強調し、虐殺を矮小化する傾向も問題視します。[](https://www.amazon.co.jp/%25E9%2596%25A2%25E6%259D%25B1%25E5%25A4%25A7%25E9%259C%2587%25E7%2581%25BD%25E3%2580%258C%25E8%2599%2590%25E6%25AE%25BA%25E5%2590%25A6%25E5%25AE%259A%25E3%2580%258D%25E3%2581%25AE%25E7%259C%259F%25E7%259B%25B8-%25E2%2594%2580%25E2%2594%2580%25E3%2583%258F%25E3%2583%25BC%25E3%2583%2590%25E3%2583%25BC%25E3%2583%2589%25E5%25A4%25A7%25E5%25AD%25A6%25E6%2595%2599%25E6%258E%2588%25E3%2581%25AE%25E8%25AB%2596%25E6%258B%25A0%25E3%2582%2592%25E6%25A4%259C%25E8%25A8%25BC%25E3%2581%2599%25E3%2582%258B-%25E3%2581%25A1%25E3%2581%258F%25E3%2581%25BE%25E6%2596%25B0%25E6%259B%25B8-%25E6%25B8%25A1%25E8%25BE%25BA%25E5%25BB%25B6%25E5%25BF%2597-ebook/dp/B09BJ7T2ZX)[](https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-1033777) #### **第2章 論拠の資料を確認する** ラムザイヤー論文の根拠資料を詳細に検証。2008年の中央防災会議報告書では、朝鮮人による犯罪は確認されず、流言が虐殺の主因だったと結論づけられています。対して、ラムザイヤーが依拠する朝鮮総督府の資料は、植民地支配下の偏った視点で作成され、信頼性が低いと渡辺は指摘。たとえば、総督府の報告書は「放火は一件もなかった」と明記しているにもかかわらず、ラムザイヤーはこれを無視し、扇情的な新聞記事を優先。渡辺は、論文が一次資料を恣意的に選択し、虐殺の事実を歪曲していると批判します。この章は、歴史研究における資料の厳密な検証の重要性を強調します。[](https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-1033777) #### **第3章 論拠の新聞記事を読む** 震災直後の新聞報道が流言をどのように拡散したかを分析。たとえば、1923年9月4日の名古屋新聞は、「碓氷峠での爆弾テロ計画」を報じましたが、情報源は鉄道当局の曖昧な情報で、事実確認が不十分でした。渡辺は、軍の電文や警察の発表をそのまま掲載した新聞が、流言を増幅したと指摘。たとえば、「朝鮮人の暴徒」なる報道は、早川東朝社員の特電が発端だが、裏付けがなく、軍の混乱した情報が反映されたものだったと分析。この章は、災害時の報道がパニックと偏見を助長する危険性を具体例で示します。[](https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-1033777) #### **第4章 10月20日前後の新聞記事** 震災から約1か月後の10月20日前後の報道を検証。この時期、政府は朝鮮人関連の報道を一部解禁し、23件の犯罪を列挙しましたが、渡辺はこれらが流言に基づく虚報だったと指摘。たとえば、九州日報の号外は、朴烈事件(朝鮮人活動家による皇太子暗殺未遂事件)を誇張し、外交問題に発展。政府の圧力や自警団擁護団体(関東自警同盟)の主張が報道に影響を与え、虚報が拡散した背景を分析。憲法学者の上杉慎吉や一部新聞の社説がこうした報道に批判的だった点も紹介し、報道機関内部の葛藤を描きます。[](https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-1033777) #### **第5章 東京大学新聞研究所の研究** 戦後の東京大学新聞研究所の研究を参照し、震災時の報道の特徴を分析。河北新報など地方紙が「朝鮮人暴行」を43.9%の記事で強調し、流言を増幅したと指摘。たとえば、避難民の体験談や「不穏記号」とされた目印が報道され、恐怖心を煽った。渡辺は、報道が増えた背景として、軍(第二師団)の動きや社会の低関心、記者の「興奮状態」を挙げます。災害時のマスコミの熱狂がフェイクニュースを生む危険性を、著者自身の記者経験と重ねて自戒として述べます。[](https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-1033777) #### **第6章 虐殺はなぜ起きたのか** 虐殺の原因を社会心理と歴史的背景から考察。自警団の中心だった在郷軍人(大陸や半島での戦争経験者)が、植民地での抑圧体験や戦争トラウマから流言を信じやすかったと推察。たとえば、「朝鮮人が復讐に来る」という恐怖が、植民地支配の意識と結びつき、暴力を正当化した。渡辺は、軍や警察が武器を奪われ、自警団がそれを悪用した事例(例:東京・本所での虐殺)を紹介。虐殺の規模は数千人ともされ、政府も事後的に認めたが、世間の関心は低く、「忘却」されたと批判。現代のヘイトスピーチや災害時のデマに通じる教訓を提示します。[](https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-1033777)[](https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784480074195) --- ### **本書の特徴と意義** - **一次資料の精査**:渡辺は、当時の新聞記事(東京朝日新聞、名古屋新聞、河北新報など)、朝鮮総督府資料、中央防災会議報告書を詳細に分析。ラムザイヤー論文の根拠の薄弱さを論理的に暴き、学術的信頼性の欠如を証明します。 - **報道の責任**:元新聞記者として、災害時の報道が流言を増幅する危険性を自戒を込めて分析。特に、「新聞の興奮状態」がフェイクニュースを生むメカニズムは、現代のマスメディアやSNSにも通じる警鐘です。[](https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-1033777) - **社会心理の分析**:在郷軍人の戦争体験や植民地支配の意識が、流言を信じやすくし、虐殺に至ったと推察。単なる陰謀論ではなく、歴史的・心理的背景を丁寧に解明します。[](https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-1033777)[](https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784480074195) - **現代への警告**:2025年現在、首都圏直下型地震のリスクやSNSでのデマ拡散を背景に、災害時の情報管理と差別防止の重要性を訴えます。ラムザイヤー論文が右翼的な歴史修正主義に利用される危険性も指摘。 - **関連書籍との補完性**:『証言集 関東大震災の直後 朝鮮人と日本人』(西崎雅夫編)と比較すると、本書は虐殺の被害者視点や多様な証言よりも、報道と学術的否定論の検証に焦点を当て、両書は補完的な視点を提供します。 --- ### **著者について** 渡辺延志(1955年福島県生まれ)は、朝日新聞社で記者として活躍(2018年まで)。三内丸山遺跡や遣唐使の墓誌発見、加曽利貝塚の再評価など、歴史・文化関連の報道で知られます。著書に『歴史認識 日韓の溝』(ちくま新書、2021年、第27回平和・協同ジャーナリスト基金賞受賞)、『虚妄の三国同盟』(岩波書店、2013年)など。歴史認識と報道の責任をテーマに、緻密な資料分析とジャーナリスティックな視点で執筆します。[](https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480074195/) --- ### **評価と反響** 本書は、出版当時(2021年)に学術界や一般読者から注目されました。CiNii Researchによると、全国139館の図書館で所蔵され、歴史研究や報道倫理の資料として活用されています。 読者レビューでは、「ラムザイヤー論文の雑さを明らかにした」「フェイクニュースの分析が現代にも通じる」と高評価(例:読書メーター、紀伊國屋)。一方、専門性の高さから「難解」との声もあり、読み手を選ぶ側面も。 右翼的な歴史修正主義への反論として、国内外の研究者からも支持されていますが、ラムザイヤー論文の取り下げ後も議論が続いている点は注目されます。[](https://ci.nii.ac.jp/ncid/BC09204766)[](https://honto.jp/ebook/pd-series_B-MBJ-20008-123818864-001-001.html)[](https://bookmeter.com/books/18276299) --- ### **関連書籍との比較** - **『証言集 関東大震災の直後 朝鮮人と日本人』(西崎雅夫編)**:被害者の声や文化人の証言を中心に、虐殺の人間的・社会的な側面を描く。渡辺の本書は、報道と学術的否定論に焦点を当て、資料検証に重点。 - **『関東大震災と鉄道』(内田宗治著)**:鉄道インフラと鉄道員の奮闘に焦点を当て、虐殺には軽く触れる。本書は鉄道関連の虐殺エピソード(例:巣鴨駅での襲撃)を詳細に扱わず、報道の構造的問題を強調。 --- ### **総括** 『関東大震災「虐殺否定」の真相』は、ラムザイヤー教授の論文を検証し、関東大震災時の朝鮮人虐殺をめぐるフェイクニュースの生成と影響を解明する重要な作品です。渡辺延志のジャーナリストとしての経験と資料分析力を活かし、当時の新聞報道が流言を増幅し、虐殺を助長した実態を明らかにします。在郷軍人の心理や植民地支配の背景を踏まえた考察は、単なる論文批判を超え、災害時の社会心理と報道の責任を問う普遍的なテーマを提供。2025年現在、SNSでのデマやヘイトスピーチのリスクを背景に、歴史から学ぶ重要性を訴える本書は、歴史研究者、ジャーナリスト、一般読者に強く推薦されます。[](https://www.amazon.co.jp/%25E9%2596%25A2%25E6%259D%25B1%25E5%25A4%25A7%25E9%259C%2587%25E7%2581%25BD%25E3%2580%258C%25E8%2599%2590%25E6%25AE%25BA%25E5%2590%25A6%25E5%25AE%259A%25E3%2580%258D%25E3%2581%25AE%25E7%259C%259F%25E7%259B%25B8-%25E2%2594%2580%25E2%2594%2580%25E3%2583%258F%25E3%2583%25BC%25E3%2583%2590%25E3%2583%25BC%25E3%2583%2589%25E5%25A4%25A7%25E5%25AD%25A6%25E6%2595%2599%25E6%258E%2588%25E3%2581%25AE%25E8%25AB%2596%25E6%258B%25A0%25E3%2582%2592%25E6%25A4%259C%25E8%25A8%25BC%25E3%2581%2599%25E3%2582%258B-%25E3%2581%25A1%25E3%2581%258F%25E3%2581%25BE%25E6%2596%25B0%25E6%259B%25B8-%25E6%25B8%25A1%25E8%25BE%25BA%25E5%25BB%25B6%25E5%25BF%2597-ebook/dp/B09BJ7T2ZX)[](https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-1033777)[](https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784480074195)