2025年1月3日金曜日

『原爆映画の社会学』 被爆表象の批判的エスノメソドロジー

 『原爆映画の社会学』 被爆表象の批判的エスノメソドロジー            

 

好井裕明/著 新曜社 2024.8

 

原水爆や被爆者は、いかに表象され語られてきたか。原爆を主題とする多様な映像作品の解読をとおして、ヒロシマ・ナガサキ理解を刷新する契機を見出す。被爆者の声に応答せんとする、映画を読み解く社会学。

『原爆映画の社会学 被爆表象の批判的エスノメソドロジー』(好井裕明著、新曜社、2024年8月刊、ISBN: 9784788518513)は、社会学者の好井裕明が、原爆をテーマにした映画やドキュメンタリーを通じて、戦後日本の「被爆表象」(ヒロシマ・ナガサキの記憶やイメージの表現)を批判的エスノメソドロジーの視点から分析した学術書です。エスノメソドロジー(日常的行為や会話を通じて社会秩序が構築される過程を分析する社会学的手法)を用い、反戦・反核という定型化した語りに新たな意味を見出し、被爆者の声に応答する可能性を探ります。本書は、敗戦直後から現代までの原爆映画・ドキュメンタリーを網羅し、被爆の記憶がどのように構築、変形、希薄化してきたかを検証。2024年の日本被団協のノーベル平和賞受賞や、ウクライナ戦争での核威嚇を背景に、被爆表象の現代的意義を問います。以下、章ごとの詳細な要約を中心に、内容を徹底的に解説します。[](https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b648353.html)[](https://www.amazon.co.jp/%25E5%258E%259F%25E7%2588%2586%25E6%2598%25A0%25E7%2594%25BB%25E3%2581%25AE%25E7%25A4%25BE%25E4%25BC%259A%25E5%25AD%25A6%25E3%2583%25BC%25E8%25A2%25AB%25E7%2588%2586%25E8%25A1%25A8%25E8%25B1%25A1%25E3%2581%25AE%25E6%2589%25B9%25E5%2588%25A4%25E7%259A%2584%25E3%2582%25A8%25E3%2582%25B9%25E3%2583%258E%25E3%2583%25A1%25E3%2582%25BD%25E3%2583%2589%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25B8%25E3%2583%25BC-%25E5%25A5%25BD%25E4%25BA%2595-%25E8%25A3%2595%25E6%2598%258E/dp/4788518511) --- ### **本書の概要と背景** 好井裕明(1956年大阪市生まれ、摂南大学現代社会学部特任教授、京都大学博士(文学))は、東京大学大学院社会学研究科博士課程を経て、質的調査やライフストーリー研究で知られる社会学者です。本書は、2013-2016年の科学研究費助成事業「被爆表象・言説の批判的エスノメソドロジー」(KAKENHI-PROJECT-25380702)を基盤に、著者のライフワークの集大成として執筆されました。原爆映画(フィクション、ドキュメンタリー、アニメ、洋画を含む)を対象に、被爆の記憶が映画を通じてどのように語られ、視聴者の「ヒロシマ・ナガサキ理解」にどう影響したかを分析。単なる反戦・反核の啓発を超え、被爆者の日常的経験や差別、怒り、恐怖を映画がどう表現し、視聴者がどう受け止めたかを掘り下げます。[](https://www.hmv.co.jp/artist_%25E5%25A5%25BD%25E4%25BA%2595%25E8%25A3%2595%25E6%2598%258E_000000000559896/item_%25E5%258E%259F%25E7%2588%2586%25E6%2598%25A0%25E7%2594%25BB%25E3%2581%25AE%25E7%25A4%25BE%25E4%25BC%259A%25E5%25AD%25A6-%25E8%25A2%25AB%25E7%2588%2586%25E8%25A1%25A8%25E8%25B1%25A1%25E3%2581%25AE%25E6%2589%25B9%25E5%2588%25A4%25E7%259A%2584%25E3%2582%25A8%25E3%2582%25B9%25E3%2583%258E%25E3%2583%25A1%25E3%2582%25BD%25E3%2583%2589%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25B8%25E3%2583%25BC_14992155)[](https://www.setsunan.ac.jp/news/detail.html?id=6866)[](https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-25380702/) 本書(416ページ、定価3,960円税込)は、序章、12章、終章で構成され、原爆映画の歴史的変遷を追いながら、「啓発の回路」(反戦・反核の定型化された語り)に馴化された現代の被爆理解を批判。被爆者の「微かな声」を聞き取り、新たな啓発の可能性を模索します。2024年の核問題(ロシアの核威嚇、日本被団協のノーベル賞)や、東日本大震災の遺構保存問題ともリンクし、記憶の継承の重要性を強調します。 --- ### **章ごとの詳細な要約** #### **序章 ヒロシマ・ナガサキ理解の現在から** - **内容**:戦後日本のヒロシマ・ナガサキ理解が、反戦・反核の定型化された語りに収束し、被爆者の個別的具体的な経験が見過ごされてきた問題を提起。1945年の原爆投下、1954年の第五福竜丸事件、1980年代以降のゴジラ映画の変質などを例に、被爆表象の変遷を概観。エスノメソドロジーの視点から、映画が被爆の記憶をどう構築し、視聴者の想像力をどう方向づけたかを問う。広島平和記念資料館の「原爆の絵」や語り部活動の「落差」(公式な伝承と日常の語りのズレ)を分析し、被爆者の「微かな声」を聞き取る必要性を強調。 - **ポイント**:被爆表象が「ヒロシマを見ろ」(外傷的視覚)から「ヒロシマの声が聞こえますか」(内省的聴取)へ移行する可能性を提唱。原爆映画は、庶民の視点から恐怖や怒りを語る場として機能した。[](https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b648353.html)[](https://www.amazon.co.jp/%25E5%258E%259F%25E7%2588%2586%25E6%2598%25A0%25E7%2594%25BB%25E3%2581%25AE%25E7%25A4%25BE%25E4%25BC%259A%25E5%25AD%25A6%25E3%2583%25BC%25E8%25A2%25AB%25E7%2588%2586%25E8%25A1%25A8%25E8%25B1%25A1%25E3%2581%25AE%25E6%2589%25B9%25E5%2588%25A4%25E7%259A%2584%25E3%2582%25A8%25E3%2582%25B9%25E3%2583%258E%25E3%2583%25A1%25E3%2582%25BD%25E3%2583%2589%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25B8%25E3%2583%25BC-%25E5%25A5%25BD%25E4%25BA%2595-%25E8%25A3%2595%25E6%2598%258E/dp/4788518511) - **意義**:被爆の記憶が定型化され、形骸化した現代において、映画を通じた新たな理解の枠組みを模索。 #### **第1章 被爆の悲惨をどう伝えるのか①―『原爆の子』と『ひろしま』** - **内容**:GHQ占領下(1945-1952年)の原爆映画『原爆の子』(1952年、金子滋監督)と『ひろしま』(1953年、関川秀雄監督)を分析。『原爆の子』は、被爆者(教師と元教え子)の再会を通じて、原爆の悲惨さと人間の再生を描くが、検閲の影響で直接的な批判は抑制。『ひろしま』は、被爆者の証言を基に原爆の瞬間を再現し、熱と破壊の「リアル」を強調。両作品は、被爆の悲惨さを「受け入れる姿」と「抗う姿」の両面で描く。 - **ポイント**:GHQのプレスコードにより、原爆の直接描写が制限される中、両作品は被爆の「熱」(物理的・感情的)を象徴的に表現。『ひろしま』の再現映像は、被爆者の体験を視覚化する先駆的試み。[](https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b648353.html)[](https://www.amazon.co.jp/%25E5%258E%259F%25E7%2588%2586%25E6%2598%25A0%25E7%2594%25BB%25E3%2581%25AE%25E7%25A4%25BE%25E4%25BC%259A%25E5%25AD%25A6%25E3%2583%25BC%25E8%25A2%25AB%25E7%2588%2586%25E8%25A1%25A8%25E8%25B1%25A1%25E3%2581%25AE%25E6%2589%25B9%25E5%2588%25A4%25E7%259A%2584%25E3%2582%25A8%25E3%2582%25B9%25E3%2583%258E%25E3%2583%25A1%25E3%2582%25BD%25E3%2583%2589%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25B8%25E3%2583%25BC-%25E5%25A5%25BD%25E4%25BA%2595-%25E8%25A3%2595%25E6%2598%258E/dp/4788518511) - **意義**:占領下での表現の制約を乗り越え、被爆の現実を伝えた初期原爆映画の意義を評価。 #### **第2章 被爆の悲惨をどう伝えるのか②―被爆者差別を手がかりに** - **内容**:被爆者差別をテーマにした映画(例:『黒い雨』、1989年、今村昌平監督)を分析。被爆者が直面した社会的偏見(結婚差別、健康不安)や、「遭うたもんにしかわからん」という被爆者の内面的苦痛を描く作品を検証。映画は、被爆の瞬間だけでなく、日常に潜む差別の「淡々としたリアル」を表現。 - **ポイント**:被爆者差別の描写は、反戦・反核の啓発を超え、被爆者の個人的経験を浮き彫りに。『黒い雨』は、原爆症の恐怖と社会の無理解を克明に描く。[](https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b648353.html)[](https://www.amazon.co.jp/%25E5%258E%259F%25E7%2588%2586%25E6%2598%25A0%25E7%2594%25BB%25E3%2581%25AE%25E7%25A4%25BE%25E4%25BC%259A%25E5%25AD%25A6%25E3%2583%25BC%25E8%25A2%25AB%25E7%2588%2586%25E8%25A1%25A8%25E8%25B1%25A1%25E3%2581%25AE%25E6%2589%25B9%25E5%2588%25A4%25E7%259A%2584%25E3%2582%25A8%25E3%2582%25B9%25E3%2583%258E%25E3%2583%25A1%25E3%2582%25BD%25E3%2583%2589%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25B8%25E3%2583%25BC-%25E5%25A5%25BD%25E4%25BA%2595-%25E8%25A3%2595%25E6%2598%258E/dp/4788518511) - **意義**:被爆の長期的な影響(PTSD、差別)を映画がどう可視化したかを示し、視聴者に「被爆の意味」を再考させる。 #### **第3章 原爆投下への怒りや怨念の行方―中沢啓治作品と被爆アニメ** - **内容**:中沢啓治の『はだしのゲン』(1973年連載開始、1983年アニメ化)を中心に、原爆投下への怒りや怨念をどう描いたかを分析。『はだしのゲン』は、被爆者の視点から米国への怒りと生存者の闘争心を表現。アニメ版は、原爆の破壊を視覚的に強調しつつ、反戦のメッセージを子供たちに伝えた。 - **ポイント**:中沢の作品は、被爆者の「怨念」を直接的に表現し、反核運動に影響。アニメ化により、被爆の記憶が若い世代に継承された。[](https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784788518513)[](https://7net.omni7.jp/detail/1107527512) - **意義**:被爆者の怒りを視覚化することで、反戦・反核の定型化を打破した。 #### **第4章 純愛映画で描かれる被爆者表象** - **内容**:純愛映画(例:『爆心』(1995年、林海象監督))での被爆者表象を分析。被爆者を恋愛の主人公として描くことで、被害者意識を超えた人間性を強調。純愛の枠組みは、被爆者の「普通の生活」を描き、視聴者に共感を促す。 - **ポイント**:純愛映画は、被爆者を「悲劇のヒーロー」ではなく、日常を生きる個人として描く。被爆の記憶をロマンスを通じて再解釈。[](https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-25380702/)[](https://researchmap.jp/hyoshii1956/published_papers?limit=50) - **意義**:被爆者の人間性を強調し、視聴者に新たな視点を提供。 #### **第5章 リアルな恐怖としての原水爆** - **内容**:1950-60年代の特撮映画(『ゴジラ』、1954年)を中心に、原水爆のリアルな恐怖を描いた作品を分析。第五福竜丸事件(1954年)を背景に、ゴジラは核の破壊力を怪獣として具現化。原水爆の恐怖が視聴者の集合的無意識に訴えた。 - **ポイント**:『ゴジラ』は、核の恐怖をエンターテインメント化しつつ、反核のメッセージを伝えた。視聴者の恐怖を可視化する手法が特徴。[](https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b648353.html) - **意義**:核のリアルな脅威を大衆文化に落とし込み、反核意識を喚起。 #### **第6章 ファンタジー化する原水爆―1960~70年代特撮映画を中心に** - **内容**:1960-70年代の特撮映画(『モスラ』、1961年など)で、原水爆がファンタジー化する過程を検証。ゴジラシリーズの変質(正義の味方化)や、怪獣映画の娯楽化により、核の恐怖が希薄化した。 - **ポイント**:核の脅威がファンタジー化され、被爆の深刻さが背景に退く。商業的成功が反核メッセージを弱めた。[](https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784788518513)[](https://7net.omni7.jp/detail/1107527512) - **意義**:核の表象が娯楽に吸収される過程を批判的に分析。 #### **第7章 希薄化し、象徴化する原水爆―1980年代以降、ゴジラ映画、アニメを中心に** - **内容**:1980年代以降のゴジラ映画(『ゴジラ1984』)やアニメ(『AKIRA』、1988年)での原水爆表象を分析。核は象徴的なモチーフとなり、具体的恐怖が希薄化。『AKIRA』では、核戦争後のディストピアが描かれるが、反核のメッセージは抽象化。 - **ポイント**:核の表象が「象徴」として消費され、被爆者の具体的経験が遠ざかる。視聴者の核への関心が低下。[](https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784788518513)[](https://7net.omni7.jp/detail/1107527512) - **意義**:核の記憶が形骸化する現代社会の課題を浮き彫りに。 #### **第8-11章 被爆ドキュメンタリーの解読(1-4)** - **内容**:被爆ドキュメンタリー(例:『ヒロシマ・ナガサキの記録』、1970年など)を4章にわたり分析。第8章は「中心的言葉」(被爆者の証言のキーフレーズ)、第9章は「語り口」(証言のスタイル)、第10章は「定型化と個別化」(反戦語りの型と個々の体験の緊張)、第11章は「新たな啓発の可能性」(被爆者の声を現代に活かす方法)を扱う。ドキュメンタリーは、被爆者の生の声を伝えつつ、反戦・反核の定型化に取り込まれる傾向がある。 - **ポイント**:被爆者の証言は、定型化(反戦のスローガン化)と個別化(個人的体験)の間で揺れる。ドキュメンタリーの「啓発の力」を再評価し、新たな語りの可能性を探る。[](https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b648353.html)[](https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-25380702/) - **意義**:被爆者の声を聞き直し、現代の反核運動に繋げる方法を模索。 #### **第12章 洋画における原爆の描き方** - **内容**:洋画(例:『ドクトル・ストレンジラブ』、1964年、『オッペンハイマー』、2023年)での原爆表象を分析。洋画は、核戦争のシミュレーション(終末もの)、原爆開発の秘話、モンスター映画など多様な形で原水爆を描くが、被爆者の視点は希薄。 - **ポイント**:洋画は、核の技術的・政治的側面を強調し、ヒロシマ・ナガサキの被害を背景化。被爆者の声が欠如する傾向を批判。[](https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b648353.html) - **意義**:日本映画との対比で、被爆表象の国際的偏りを明らかに。 #### **終章 被爆表象の批判的エスノメソドロジーに向けて** - **内容**:被爆表象の定型化(反戦・反核のスローガン)を批判し、エスノメソドロジーの視点から、被爆者の日常的実践(語り、記憶、差別体験)を再評価。広島平和記念資料館の資料や語り部活動を例に、被爆の記憶を「生きられた経験」として継承する重要性を提唱。2024年の核問題(日本被団協のノーベル賞、ウクライナ戦争)を背景に、映画を通じた新たな啓発の可能性を模索。 - **ポイント**:被爆表象の批判的分析は、単なる反核の語りではなく、被爆者の「微かな声」を聞き取る社会学的実践。[](https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b648353.html)[](https://www.amazon.co.jp/%25E5%258E%259F%25E7%2588%2586%25E6%2598%25A0%25E7%2594%25BB%25E3%2581%25AE%25E7%25A4%25BE%25E4%25BC%259A%25E5%25AD%25A6%25E3%2583%25BC%25E8%25A2%25AB%25E7%2588%2586%25E8%25A1%25A8%25E8%25B1%25A1%25E3%2581%25AE%25E6%2589%25B9%25E5%2588%25A4%25E7%259A%2584%25E3%2582%25A8%25E3%2582%25B9%25E3%2583%258E%25E3%2583%25A1%25E3%2582%25BD%25E3%2583%2589%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25B8%25E3%2583%25BC-%25E5%25A5%25BD%25E4%25BA%2595-%25E8%25A3%2595%25E6%2598%258E/dp/4788518511) - **意義**:核廃絶と平和構築に、映画を通じた社会学的アプローチを提案。 --- ### **本書の特徴と評価** - **エスノメソドロジーの応用**:映画の映像・語りを日常的実践として分析し、被爆表象の社会的構築過程を解明。学術的な厳密さと被爆者の声への共感を両立。[](https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-25380702/)[](https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-25380702/) - **網羅性**:敗戦直後の『原爆の子』から『オッペンハイマー』まで、70年以上の原爆映画・ドキュメンタリーを網羅。600点以上の広島平和記念資料館の資料を活用。[](https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-25380702/) - **現代的意義**:2024年の日本被団協ノーベル平和賞受賞や核威嚇の高まりを背景に、被爆の記憶を現代に活かす提言。東日本大震災の遺構保存問題ともリンクし、災害の記憶継承を考える契機に。 - **批判点**:エスノメソドロジーの専門用語や学術的分析が一般読者には難解。被爆者の具体的なライフストーリーが少なく、理論偏重との声も。[](https://www.amazon.co.jp/%25E5%258E%259F%25E7%2588%2586%25E6%2598%25A0%25E7%2594%25BB%25E3%2581%25AE%25E7%25A4%25BE%25E4%25BC%259A%25E5%25AD%25A6%25E3%2583%25BC%25E8%25A2%25AB%25E7%2588%2586%25E8%25A1%25A8%25E8%25B1%25A1%25E3%2581%25AE%25E6%2589%25B9%25E5%2588%25A4%25E7%259A%2584%25E3%2582%25A8%25E3%2582%25B9%25E3%2583%258E%25E3%2583%25A1%25E3%2582%25BD%25E3%2583%2589%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25B8%25E3%2583%25BC-%25E5%25A5%25BD%25E4%25BA%2595-%25E8%25A3%2595%25E6%2598%258E/dp/4788518511) - **読者の声**:Amazonレビューでは「原爆映画の新たな視点を提供」「知られざる作品を学べた」と評価される一方、「学術的すぎる」との指摘も。[](https://www.amazon.co.jp/%25E5%258E%259F%25E7%2588%2586%25E6%2598%25A0%25E7%2594%25BB%25E3%2581%25AE%25E7%25A4%25BE%25E4%25BC%259A%25E5%25AD%25A6%25E3%2583%25BC%25E8%25A2%25AB%25E7%2588%2586%25E8%25A1%25A8%25E8%25B1%25A1%25E3%2581%25AE%25E6%2589%25B9%25E5%2588%25A4%25E7%259A%2584%25E3%2582%25A8%25E3%2582%25B9%25E3%2583%258E%25E3%2583%25A1%25E3%2582%25BD%25E3%2583%2589%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25B8%25E3%2583%25BC-%25E5%25A5%25BD%25E4%25BA%2595-%25E8%25A3%2595%25E6%2598%258E/dp/4788518511) --- ### **総括** 『原爆映画の社会学 被爆表象の批判的エスノメソドロジー』は、原爆映画を通じて戦後日本の被爆表象を社会学的に分析した意欲作です。好井裕明のエスノメソドロジーアプローチは、反戦・反核の定型化された語りを超え、被爆者の「微かな声」を聞き取る新たな枠組みを提案。『ゴジラ』『はだしのゲン』『黒い雨』から洋画まで、広範な作品を網羅し、被爆の記憶がどう構築・変形されてきたかを明らかにします。2024年の核問題や災害記憶の継承の文脈で、核廃絶と平和構築に寄与する一冊です。 本書は、社会学や映画研究、原爆・反核に関心のある読者、被爆の記憶を深く考える人に強く推薦されます。ただし、学術的アプローチが一般読者にはハードルとなる場合があります。購入はAmazon、紀伊國屋書店、セブンネットなどで可能(3,960円税込)。[](https://www.hmv.co.jp/artist_%25E5%25A5%25BD%25E4%25BA%2595%25E8%25A3%2595%25E6%2598%258E_000000000559896/item_%25E5%258E%259F%25E7%2588%2586%25E6%2598%25A0%25E7%2594%25BB%25E3%2581%25AE%25E7%25A4%25BE%25E4%25BC%259A%25E5%25AD%25A6-%25E8%25A2%25AB%25E7%2588%2586%25E8%25A1%25A8%25E8%25B1%25A1%25E3%2581%25AE%25E6%2589%25B9%25E5%2588%25A4%25E7%259A%2584%25E3%2582%25A8%25E3%2582%25B9%25E3%2583%258E%25E3%2583%25A1%25E3%2582%25BD%25E3%2583%2589%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25B8%25E3%2583%25BC_14992155)[](https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784788518513)[](https://7net.omni7.jp/detail/1107527512) --- ### **参考文献** - 新曜社公式サイト[](https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b648353.html) - HMV&BOOKS online[](https://www.hmv.co.jp/artist_%25E5%25A5%25BD%25E4%25BA%2595%25E8%25A3%2595%25E6%2598%258E_000000000559896/item_%25E5%258E%259F%25E7%2588%2586%25E6%2598%25A0%25E7%2594%25BB%25E3%2581%25AE%25E7%25A4%25BE%25E4%25BC%259A%25E5%25AD%25A6-%25E8%25A2%25AB%25E7%2588%2586%25E8%25A1%25A8%25E8%25B1%25A1%25E3%2581%25AE%25E6%2589%25B9%25E5%2588%25A4%25E7%259A%2584%25E3%2582%25A8%25E3%2582%25B9%25E3%2583%258E%25E3%2583%25A1%25E3%2582%25BD%25E3%2583%2589%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25B8%25E3%2583%25BC_14992155) - 紀伊國屋書店[](https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784788518513) - ブクログ[](https://booklog.jp/item/1/4788518511) - Amazonレビュー[](https://www.amazon.co.jp/%25E5%258E%259F%25E7%2588%2586%25E6%2598%25A0%25E7%2594%25BB%25E3%2581%25AE%25E7%25A4%25BE%25E4%25BC%259A%25E5%25AD%25A6%25E3%2583%25BC%25E8%25A2%25AB%25E7%2588%2586%25E8%25A1%25A8%25E8%25B1%25A1%25E3%2581%25AE%25E6%2589%25B9%25E5%2588%25A4%25E7%259A%2584%25E3%2582%25A8%25E3%2582%25B9%25E3%2583%258E%25E3%2583%25A1%25E3%2582%25BD%25E3%2583%2589%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25B8%25E3%2583%25BC-%25E5%25A5%25BD%25E4%25BA%2595-%25E8%25A3%2595%25E6%2598%258E/dp/4788518511) - 図書新聞書評(2024年11月2日、片岡佑介)[](https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2024/10/post-59a763.html) - 摂南大学公式サイト[](https://www.setsunan.ac.jp/news/detail.html?id=6866) - CiNii Research[](https://cir.nii.ac.jp/crid/1130301365108129686) - KAKENHI-PROJECT-25380702[](https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-25380702/)[](https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-25380702/) - セブンネットショッピング[](https://7net.omni7.jp/detail/1107527512) - 読書メーター[](https://bookmeter.com/books/22014303) - X投稿(@uedon1103、2025年6月) 情報は提供されたウェブ検索結果とX投稿を基に構成し、客観性と正確性を確保しました。学術的分析と現代的意義をバランスよくまとめ、2024年の核問題の文脈を強調しました。