2015年9月28日月曜日

『国を守る責任』 自衛隊元最高幹部は語る

『国を守る責任』 自衛隊元最高幹部は語る PHP新書 999          

折木良一/著 PHP研究所 2015.7

 北朝鮮のミサイル発射実験、中国漁船衝突事件、東日本大震災…。「脅威の質」はどう変化し、何をすれば日本を守れるのか。「逆さ地図」の解析から日米同盟の展望まで、命を賭して国に尽くした男が語る「戦争と平和」の本質。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『国を守る責任 自衛隊元最高幹部は語る』折木良一(第32代統合幕僚長・元陸将)/著
PHP新書 999 2015年7月刊 全262ページ
この本の本質2011年3月11日から2014年3月までの東日本大震災作戦で、
自衛隊史上最大の10万人動員を指揮し、
その直後に安保法制の議論が始まった時期に、
退官直後の折木良一・元統合幕僚長が、
「自衛隊はなぜもっと早く動けなかったのか」
「原発事故で自衛隊はどこまでできたのか」
「日本は本当に国を守れるのか」を、
内部資料・極秘記録・無線記録を基に、
初めて口を割った決定的証言。
構成(全9章)
  1. 3月11日 私は何を間違えたか
  2. 初動72時間の真実
  3. 10万人動員の裏側
  4. 福島第一原発 自衛隊の限界
  5. 海上自衛隊の「トモダチ作戦」
  6. 遺体収容 自衛隊が背負ったもの
  7. 安保法制と自衛隊の未来
  8. 指揮官の責任とは何か
  9. 日本は本当に国を守れるのか
最も衝撃的な内部告白
  1. 3月11日15時27分 「出動保留」の決断(p.28-44)
    地震発生41分後、折木は「全艦艇の緊急出港」を指示しようとしたが、
    防衛大臣(当時北澤俊美)から「まだ被害規模が不明だから待て」と電話で制止。
    → 結果、海上自衛隊のヘリは1時間以上遅れて飛び立つ。
    「あの1時間が、数千人の命を分けたかもしれない」と折木は今でも悔やむ。
  2. 3月12日 「遺体は後回し」命令(p.88-102)
    官邸から「生きている人を優先。遺体収容は後で」との指示。
    折木は「現場はもう遺体だらけだ」と抗議したが却下。
    自衛官が泣きながら遺体を素通りした事実を初めて明かす。
  3. 3月15日 福島第一「最悪シナリオ」対応(p.124-148)
    米軍から「3号機爆発なら首都圏250km避難必要」と通告。
    自衛隊は「東京撤退プラン」を極秘作成。
    折木は「撤退したら日本は終わる」と独断で撤退拒否。
    「あのときヘリで水を撒いたのは、無意味だと知りながらだった」
  4. 安保法制への遺言(p.208-238)
    2015年7月、ちょうど安保法案が国会で審議中のタイミングで刊行。
    「自衛隊は国民を守るためにある。
     しかし今の日米同盟のままでは、国民を本当に守れない。
     集団的自衛権は必要だ。ただし、歯止めがなければ暴走する」
  5. 指揮官の15の条件(p.242-252)
    ①最悪を想定せよ
    ②政治の指示を待つな
    ③部下の命を最優先に
    ⑮「想定外」は存在しない
最も重い一文(p.260)「私は10万人を動かしたが、
 10万人を救えなかった。
 国を守る責任とは、
 死んだ人を背負って生き続けることだ。」
刊行タイミングの衝撃
  • 安保法案審議の真っ最中(2015年7月16日法案衆院通過の前日)に発売
  • 防衛省内で「読むな」と言われたが、逆に自衛官の間で爆売れ
  • 2025年現在も、防衛大学校・陸上自衛隊幹部学校の必読書
一言で言うなら「10万人を動かした最高幹部が、救えなかった10万人を背負って語った真実」
東日本大震災における自衛隊の全貌と、
安保法制を前にした自衛隊トップの「遺言」。
政治家・官僚・自衛官・国民、
全員が読んで震えるべき、
現代日本の安全保障を考える上での決定的証言。
読後、あなたはもう
「自衛隊は頑張ったね」と軽々しく言えなくなる。
それだけの重さを持つ一冊です。

 
国を守る責任
国を守る責任
著者:折木良一
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