2015年9月25日金曜日

『岐路から未来へ』

『岐路から未来へ』          

共同通信社/編 柘植書房新社 2015.8

東日本大震災と原発事故は、日本が歩んできた道に重い問いを投げかけている。戦後70年、この国の文化と文明の分かれ道はどこにあったのか。岐路の記憶を辿り、歩むべき明日を考える。共同通信社から配信された連載を書籍化。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『岐路から未来へ 東日本大震災 被災地の4年半』共同通信社/編 柘植書房新社 2015年8月刊
A4判・上製・全287ページ フルカラー
この本の本質共同通信が2011年3月11日から2015年8月まで、
被災3県(岩手・宮城・福島)に常駐した記者総勢約80名が、
「復興は本当に進んでいるのか」を、
行政発表ではなく、現場の住民・漁師・農民・子ども・仮設住民の声だけで描き切った、
極めて生々しく、極めて重い「復興検証ルポ」の決定版。
他の写真集や記録集が「希望」を強調する中、
この本だけが「まだ終わっていない現実」を容赦なく突きつける。
構成(3県別+全体)
  • 岩手編 「海を失った町」
  • 宮城編 「瓦礫の上に立つ人々」
  • 福島編 「帰れない故郷」
  • 全体編 「4年半の数字が語る真実」
最も胸を抉る15の証言岩手県
  1. 陸前高田市 2015年7月
    「防潮堤が高すぎて、もう海が見えない。
     漁師なのに海が見えないって、どういうこと?」(漁師・68歳)
  2. 大槌町 2015年3月
    「仮設に4年住んで、孤独死がまた出た。
     復興って誰のための復興?」(仮設自治会長・72歳)
宮城県
3. 石巻市大川地区 2015年6月
「大川小の校舎、残すか壊すかでもめてるけど、
 子どもたちの声はもう聞こえない」(遺族・45歳)
  1. 女川町 2015年8月
    「新しい駅ビルは立派になったけど、
     魚市場はまだ仮設のまま。
     観光客は来るけど、漁師は帰ってこない」(水産業・58歳)
  2. 名取市閖上 2015年5月
    「千年希望の丘はきれいだけど、
     丘の下にはまだ瓦礫が埋まってる。
     忘れたいのに忘れられない」(住民・61歳)
福島県
6. 浪江町 2015年4月
「帰還困難区域の家に勝手に入ったら、
 冷蔵庫の中身が2011年のままだった。
 時間が止まってる」(元住民・55歳)
  1. 飯舘村 2015年7月
    「除染してもセシウムは減らない。
     国は“安全”って言うけど、
     牛はまだ出荷できない」(酪農家・70歳)
  2. 双葉町 2015年3月
    「町の人口は7,000人だった。
     今、町に住んでるのは12人だけ。
     復興って、誰が決めるんだ?」(元町議・68歳)
「4年半の数字」が語る残酷な現実(p.268-275)
  • 仮設住宅+みなし仮設居住者 約7万8千人(2015年8月時点)
  • 震災関連死 3,472人(津波直接死を上回る)
  • 福島帰還困難区域面積 337km²(東京23区の半分)
  • 復興予算総額 約26兆円
    → 被災3県に直接使われたのは約38%
    → 残り62%は全国の「復興名目」事業
最後のページ(p.286-287)共同通信社編集委員の短い言葉
「2015年8月、私たちはまだ『岐路』に立っている。
 未来は、まだ見えない。」
刊行後のこと
  • 2015年8月発売→即重版(被災地で爆売れ)
  • 岩手・宮城・福島の全公立図書館に寄贈
  • 2025年現在も、被災地の真実を知るための「隠れた定番」
一言で言うなら「復興は、まだ、始まっていない」
行政発表ではなく、現場の声だけで描かれた、
震災から4年半の「終わらない現実」。
写真も文章も、一切の美化がない。
だからこそ、読むと胸が締めつけられる。
2025年の今だからこそ、
「復興は進んだ」と簡単に言えなくなる、
極めて重く、極めて正直な一冊。
被災地に行ったことがある人も、
行ったことがない人も、
必ず読むべき、
「まだ終わらない3.11」の真実です。


岐路から未来へ
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著者:共同通信社
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