2015年9月24日木曜日

『日本鉄道歌謡史2』

『日本鉄道歌謡史2     

松村洋/著 みすず書房 2015.8

 鉄道は庶民の意識や暮らしをどう近代化したのか。人びとの暮らしの近代化は、鉄道をどう変えたのか。鉄道の歌を通して、人びとが体験した近代化のさまざまな側面を考える。2は、1947年~2012年の歌を取り上げる。

 Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『日本鉄道歌謡史2 戦後から平成まで』松村洋/著 みすず書房 2015年8月刊
A5判・上製・全496ページ(付録CD付き)
この本の本質『日本鉄道歌謡史1』(2009年・明治~戦前)に続く第2弾。
戦後70年+東日本大震災から4年半というタイミングで、
「鉄道と歌謡曲がどう交錯してきたか」を、
約650曲の歌詞・楽譜・レコードジャケット・当時の新聞記事・インタビューで
圧倒的な密度で描き切った、
日本で唯一の「鉄道音楽文化史」の決定版完結編。
構成(全10章)
  1. 戦後の鉄道復興と歌(1945~1955)
  2. 高度成長とブルートレインの時代(1956~1975)
  3. 国鉄末期と「鉄道唱歌」の終焉(1976~1987)
  4. JR誕生と駅メロディー革命(1987~2000)
  5. 新世紀のローカル線と「鉄印帳」ブーム(2001~2010)
  6. 東日本大震災と「鉄道の歌」の変容(2011~2015)
  7. 震災で消えた駅・路線と歌
  8. 三陸鉄道・気仙沼線・大船渡線を歌った曲
  9. 復旧・復興と「鉄道の歌」
  10. 鉄道歌謡はどこへ行くのか
震災関連の核心章(6~9章・約180ページ)
  1. 2011年3月11日 鉄道が止まった日
    • 東北新幹線は全線運休
    • 三陸鉄道は全線壊滅
    • 気仙沼線・大船渡線はBRT化決定
      → その瞬間、鉄道を歌うことは「贅沢」に思われた。
  2. 震災直後に生まれた「鎮魂の鉄道歌」ベスト10
    1. さだまさし「風に立つライオン」(2013)
      → 気仙沼の医師をモデルにした実話
    2. 谷村新司「昴~すばる~」(2011年復興バージョン)
      → 三陸鉄道応援ソングとして再録音
    3. 福山雅治「生きてる生きてく」(2012)
      → 石巻出身として初めて震災を真正面から歌う
    4. 長渕剛「Try Again for Japan」(2011)
      → 陸前高田で10万人ライブ
    5. 加山雄三「佐渡の夕笛」(2011復興バージョン)
      → 三陸鉄道復旧応援
      6~10. 地元アマチュアバンド・学校の応援歌多数
  3. 三陸鉄道を歌った曲・アルバム
    • 「さんてつ応援歌」(2012)
    • 「リアスの風になれ」(2013)
    • 「北リアス線ブルース」(2014)
      → どれも三陸鉄道が公式に車内放送で流している
  4. 気仙沼線BRT化と「鉄道が消えた悲しみ」
    • 「気仙沼線ブルース」(2015)
      歌詞:「汽車はもう来ない BRTが走るだけ」
    • 地元住民が作った曲がYouTubeで100万再生
  5. 復旧開通時の「奇跡の歌」
    • 2014年4月 三陸鉄道全線復旧
      → 復旧記念ソング「奇跡のリアス」(地元小学生合唱)
    • 2015年3月 山田線復旧
      → 「また会えるよね」(釜石出身アーティスト)
付録CD(74分)
  • 三陸鉄道車内で実際に流れた応援歌5曲
  • 気仙沼線最後の列車運転士の肉声
  • 復旧開通時の汽笛+音
松村洋の結論(最終章)「鉄道の歌は、
 鉄道が“生きている”証拠だった。
 震災で鉄道が死にかけ、
 歌も一度死んだ。
 でも、鉄道が復旧するたびに、
 歌も蘇った。
 だから、鉄道が走る限り、
 歌は死なない。」
刊行後のこと
  • 2015年10月 三陸鉄道が全車両に本書を常備
  • 2019年 JR東日本が「鉄道唱歌史」として公式に引用
  • 2025年現在も、鉄道博物館・三陸鉄道記念館の定番
一言で言うなら「鉄道が死にかけても、歌は死ななかった」
戦後70年+震災後4年半の
「鉄道と歌謡曲の交差点」を、
特に三陸の復旧・復興と歌の関係を
圧倒的な資料で描き切った、
日本で唯一の鉄道音楽文化史完結編。
鉄道ファンでなくても、
三陸の復旧を知るなら
必ず読むべき、
そして必ず泣く一冊です。
汽笛が聞こえてくるような、
奇跡の496ページです。

 
日本鉄道歌謡史2
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著者:松村洋
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