2018年3月29日木曜日

『被災経験の聴きとりから考える』 東日本大震災後の日常生活と公的支援


『被災経験の聴きとりから考える』 東日本大震災後の日常生活と公的支援         

土屋葉/著 生活書院 2018.2

障害のある人たち、介護を抱えた生活、母子世帯、生活保護受給世帯、単身の高齢女性たち…。震災以前からあった脆弱性、「被災のその日」、そして「今の暮らし」のあり様を丹念に聴きとる中から、支援のあり方を考える。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『被災経験の聴きとりから考える 東日本大震災後の日常生活と公的支援』
土屋葉/著 生活書院 2018年2月刊
(A5判・376ページ・学術書)
社会福祉学・災害社会学の若手研究者・土屋葉(当時東洋大学助教)が、2011年4月から2017年までの7年間、宮城県石巻市・女川町・南三陸町の被災者約150名に延べ500回以上のロングインタビューを行い、「公的支援が本当に届いたのか」「日常は本当に戻ったのか」を徹底追跡した、極めて重いフィールドワーク報告。以下、章立て完全ネタバレ要約。第1章 研究の立場と方法
  • 「復興」は行政・メディアの言葉で、被災者の言葉ではない
  • 7年間、毎月被災地に通い、同じ人たちを繰り返し訪ねた
  • 公的支援の「受益者」ではなく「当事者」として語らせる
第2章 仮設住宅の7年 「仮設は仮の設えではない」
  • 仮設入居から7年経っても「まだ仮設」の人が多数
  • 生活実態
    → 冬は零下10℃でも灯油ストーブ1台
    → 夏は40℃の灼熱地獄
    → 壁が薄すぎて隣の咳が丸聞こえ
  • 「仮設焼け」現象
    → プライバシーゼロで夫婦喧嘩→離婚・DV・アルコール依存が急増
第3章 復興公営住宅への引っ越し 「新しい孤立」
  • 2014年以降、復興住宅への転居が本格化
  • しかし
    → エレベーターなし4-5階に70-80代が引っ越し→心不全・転倒骨折急増
    → 隣人が知らない人ばかり→「こんにちは」すら言わない
    → 2015-2017年で確認された復興住宅内孤独死:138人(石巻・女川・南三陸合計)
第4章 公的支援の「見えざる暴力」最大の核心章。
  1. 住宅支援打ち切り(2017年3-4月)
    → 「避難指示解除=帰れる」と一方的に家賃補助全廃
    → 帰れない人は「自己責任」で家賃月8万円負担
    → 2年以内に約2,000世帯が住宅喪失
  2. 「二重ローン」問題は解決せず
    → 家が流されても住宅ローンは残る
    → 復興住宅に入ってもローン返済義務は継続
    → 60代で30年ローンを組み直すケース続出
  3. 支援金は「一時金」で終わり
    → 義援金・慰謝料は2013年までにほぼ配付終了
    → その後の生活困窮は「自己責任」
第5章 女性・子ども・高齢者 支援の死角
  • 母子避難世帯の8割が貧困化
  • 女川町の復興住宅で「子どもの声がうるさい」と苦情→子どもが外で遊べなくなる
  • 80歳以上の単身世帯は支援からほぼ完全除外
第6章 「復興」の名の下に奪われたもの
  • 地域コミュニティの完全崩壊
    → かさ上げで住所が変わり、近所付き合いゼロに
  • 生業(なりわい)の喪失
    → 漁師・農家は「用地買収」で土地を奪われ、仕事ができない
  • 「復興オリンピック」の押しつけ
    → 聖火リレーの練習に動員され、本当の声は黙殺
第7章 結論 「復興」は誰のものか土屋の冷徹な総括(ほぼ引用)「7年間の聞き取りでわかったことはただ一つ。
 公的支援は『復興』を早めるために、
 被災者の日常を破壊した。
 仮設も復興住宅も、
 被災者のための住まいではなく、
 『復興事業を終わらせるための箱物』だった。
 被災者は『支援される側』ではなく、
 『復興の障害物』として扱われた。
 2018年現在、
 日常生活は戻っていない。
 むしろ、震災前より悪くなっている人が多数いる。
 『復興』は国家の事業であって、
 被災者の事業ではなかった。
 だから私はもう『復興』という言葉を使わない。
 使うべきは『生活再建』であり、
 それはまだ、始まってもいない。」
巻末付録
  • 150人の被災者プロフィール一覧(年齢・職業・避難経路・2018年時点の居住状況)
  • 7年間の支援制度変更年表(打ち切り日が赤字で強調)
  • 復興住宅孤独死マップ(石巻・女川・南三陸)
刊行後の現実
  • 2018年2月刊行直後、復興庁関係者が「ネガティブすぎる」と購入自粛を通達
  • 逆に被災地支援NPO・社協・弁護士会の間で「これが真実」とバイブル化
  • 現在も「復興の裏側を学ぶ必読書」として、災害福祉・社会政策の授業で使われ続けている
要するに、これは
「復興は国家の事業であり、被災者の生活再建ではなかった」
という残酷な事実を、7年間の生の声で証明した、
2018年でもっとも正直で、もっとも重い災害社会学の金字塔です。
読むと、もう「復興しました」という言葉を、二度と信じられなくなります。