『電力と政治』 日本の原子力政策全史 上
上川龍之進/著 勁草書房 2018.2
「原子力ムラ」はどのように生まれ、どのように強大化していったのか? 電力会社設立から3・11直後まで、戦後政治の「暗黒面」を凝縮した国策を、迫真のドキュメントで写し出す。
Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。
本書の概要『電力と政治 日本の原子力政策全史 上』は、上川龍之進氏が著した書籍で、2018年2月に勁草書房から出版された(ISBN: 978-4-326-35172-5、353+15ページ、四六判)。これは2巻本の前編で、戦後日本の原子力政策の起源から福島第一原発事故(2011年3月)直前までの歴史を政治過程論の観点から総括したドキュメントである。著者は、原子力政策の成立と発展を、政官業の思惑、対立、癒着(いわゆる「原子力ムラ」)を通じて描き、電力会社の政治権力(特に東京電力の影響力)と反原発運動の変遷を克明に分析。福島事故の遠因として、政策の経路依存(ロックイン)と権力構造の暗黒面を指摘し、将来のエネルギー政策を展望するための基盤を提供する。レビューでは、戦後政治の「暗黒面」を抉り出す迫真のドキュメントとして高く評価され、具体的な人物の思惑や会話がドラマチックに再現されている点が注目されている。事故7年目の出版時点で、原子力ムラの暴走と無視された警告を強調し、民主的統治の欠如を批判。 本書の目的は、原子力政策の歴史を時系列的に追いながら、電力業界の権力メカニズム(献金、天下り、メディア操作)を暴露し、事故の構造的要因を明らかにすること。著者は政治学の専門家として、一次資料(国会会議録、内部文書、関係者インタビュー)を基に、原発導入の政治的駆け引きから原子力ルネサンスの失敗までを論じる。全体として、原子力政策が「変われない」理由を、経路依存と既得権益の観点から解明し、下巻への橋渡しとする。 著者・上川龍之進(1976年生まれ)は、京都大学大学院法学研究科博士課程修了(博士・法学)。専門は政治過程論で、大阪大学大学院法学研究科准教授。主著に『政党の政治学』(2012年)などがあり、原子力政策の政治的側面に注力。 目次と全体構造本書は、はしがきで戦後原子力政策の全体像を概説し、6章で歴史を時系列的に展開。章ごとに政策の転換点と権力闘争をテーマにし、詳細な注釈と参考文献で学術性を高める。全体構造は、導入期(第1章)から運動活発化(第2章)、低迷期(第3章)、復活期(第4章)、権力分析(第5章)、事故直前闘争(第6章)で構成され、下巻の事故後史へつなぐ。以下に詳細な目次を示す。
- はしがき
- 第1章 原発導入――政官業の思惑と対立の構図
- 1 九電力体制の成立
- 2 原子力予算の成立
- 3 原子力平和利用キャンペーン
- 4 原子力導入に向けた政界・産業界の動向
- 5 原発をめぐる電力会社と通産省の主導権争い
- 6 科学技術庁の四大プロジェクト
- 第2章 活発化する反原発運動と暗躍する原子力ムラ
- 1 原子力船「むつ」放射線漏れ事故と原子力安全委員会の設置
- 2 反原発運動の活発化と通産省・電力会社の協調路線の確立
- 3 核燃料再処理事業をめぐる電力会社と科学技術庁の対立
- 4 核不拡散問題と日米原子力協定の改定
- 5 核燃料サイクル基地の建設
- 6 反原発運動と労働運動の分裂
- 7 チェルノブイリ原発事故の衝撃
- 第3章 原子力冬の時代――東京電力と経済産業省の一〇年戦争
- 1 原発拡大路線の行き詰まり
- 2 一九九〇年代以降の四大プロジェクト
- 3 原子力行政の失敗と科技庁の解体
- 4 電力自由化をめぐる電力会社と経産省の戦い
- 5 核燃料サイクルをめぐる対立
- 6 東電と電力族の結託
- 第4章 原子力ルネサンスの到来――暴走する原子力ムラ
- 1 原子力ルネサンスと原発輸出の促進
- 2 佐藤栄佐久・福島県知事とプルサーマル計画
- 3 関電美浜原発三号機事故と新潟県中越沖地震
- 4 福島原発事故以前の民主党の電力・エネルギー政策
- 5 無視された警告
- 第5章 東京電力の政治権力・経済権力
- 1 経済界における東電の権力
- 2 行政機関に対する東電の権力
- 3 自民党との関係
- 4 学界に対する東電の権力
- 5 労働組合を通じた東電の権力
- 6 立地自治体における影響力関係
- 7 反原発団体・市民運動に対する東電の政治権力
- 8 司法をめぐる影響力関係
- 9 マスメディアに対する電力業界の権力
- 10 世論対策
- 11 東電の権力の源泉
- 第6章 菅直人と原子力ムラの政治闘争――脱原発をめぐるせめぎ合い
- 1 東電への緊急融資
- 2 東電支援スキームの策定
- 3 菅直人首相の脱原発路線への転換
- 4 菅降ろし
- 5 玄海原発再稼働をめぐる争い
- 6 「脱原発宣言」と菅の退陣
- 注
- 参考文献一覧
- 人名索引
- 事項索引
電力と政治 上 日本の原子力政策 全史 [ 上川 龍之進 ] |