2014年8月1日金曜日

『それでも日本人は原発を選んだ 』 東海村と原子力ムラの半世紀

『それでも日本人は原発を選んだ  東海村と原子力ムラの半世紀       

朝日新聞取材班/著 朝日新聞出版2014.2


日本の原子力発祥の地・茨城県東海村。誘致合戦、報道による原子力ブーム、「安全」の内実など、日本の原子力の歩みとともにあった東海村の歴史を辿る。『朝日新聞』茨城版連載「原子のムラ」に加筆、再構成。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問したところ以下のような回答が返ってきました。

『それでも日本人は原発を選んだ 東海村と原子力ムラの半世紀』(朝日新聞取材班/著、朝日新聞出版、2014年2月刊)は、2011年の福島第一原発事故後、朝日新聞が約2年半にわたって茨城県東海村を中心に取材を重ねてまとめたノンフィクションです。本書は「日本で最初の原子力村」と呼ばれる東海村を舞台に、1950年代後半から福島事故後までの約55年間を追跡し、なぜ日本は「原発を止められなかったのか」を、住民・行政・電力会社・研究者・政治家などあらゆる関係者の証言と膨大な資料から描き出しています。以下に、章立てに沿って徹底的に詳細な要約を記載します(ネタバレ全開です)。第1部 東海村が原子力の道を選んだ日々(1955~1970年代)
  • 1955年:アメリカの「アトムズ・フォー・ピース」演説を受け、日本で原子力ブームが起きる。茨城県東海村は村長・小塚慶次が「日本一貧しい村を一挙に豊かにする切り札」として原子力導入を決断。
  • 1957年:日本原子力研究所(原研、現在のJAEA)の誘致に成功。国から巨額の補助金が入り、村の財政は一変。村民は「原子力のおかげで道路ができた」「水道が来た」と歓迎。
  • 1960年代:動力炉・核燃料開発事業団(動燃、現在のJAEA)の誘致合戦でも東海村が勝利。村は「原研+動燃」の二冠を達成し、全国の自治体が視察に訪れる「原子力聖地」となる。
  • 住民の意識:「放射能は怖いが、金になるならいい」という現実主義が主流。反対運動はごく少数で、村議会は全会一致で受け入れを決議。
第2部 「原子力ムラ」の構造と癒着の深化(1970~1990年代)
  • 東海村は「原子力予算の7%が村に落ちる」と言われるほどの補助金天国に。村の予算の3~4割が国からの原子力関連交付金で賄われる異常事態。
  • 村役場には「原子力課」が設置され、職員の多くが原研・動燃に出向。天下り・出向・再就職のトライアングルが完成。
  • 日本原電(原電)が東海第二原発(沸騰水型、110万kW)を建設(1978年商用運転開始)。村民は「第二も来たからもう安心」とさらに豊かになる。
  • 1990年代の事故隠し:
    • 1997年 動燃「アスファルト固化施設」火災爆発事故(被曝者37人)
    • 1999年 JCO臨界事故(死者2人、被曝者667人)
  • JCO事故の衝撃:世界初の民間施設での臨界事故。村は一時パニックに。しかし国・県・事業者は「村の責任ではない」と全額補償し、村民の不満は最小限に抑えられた。
  • 驚くべきことに、JCO事故後も東海村は「原子力拒否」には転じなかった。むしろ「事故が起きたからこそ、安全対策を強化すればいい」という楽観論が支配的。
第3部 福島事故後の東海村(2011~2013年)
  • 2011年3.11後:東海第二原発は自動停止。村は一時的に「脱原発」ムードに。しかし経済的依存が強すぎて、現実的には再稼働待望論が主流。
  • 村民のリアルな声(取材より):
    • 「原発が止まると村がつぶれる」
    • 「福島は遠い。東海村は違う」
    • 「原発マネーがなければ税金が上がるだけ」
  • 村議会:2011年6月、驚くべきことに「東海第二の再稼働を国に求める意見書」を賛成多数で可決(反対は共産党系2人のみ)。
  • 村長・村上達也(2005~2017年在任):唯一の「反原発寄り」首長だったが、再稼働反対を明確に言えず、2013年には「安全が確認されれば再稼働もありうる」とトーンダウン。
第4部 「原子力ムラ」の全国版=日本の構造
  • 東海村は極端な例だが、全国の原発立地自治体(青森・福島・新潟・福井・佐賀など)もほぼ同じ構造。
  • 「交付金依存」「雇用依存」「情報閉鎖性」「安全神話の刷り込み」の四重構造。
  • 電力会社・国・学者の癒着(「原子力ムラ」)の実態を詳細に暴く。
    • 例:東京大学原子力工学科出身者が電力・国・規制機関に天下り
    • 研究費・寄付金で大学が黙らされる構図
    • マスコミも電力広告に依存し、批判記事を自主規制
結論部 なぜ日本人は原発を止められなかったのか著者らが到達した答えは衝撃的です。「日本人は原発を『選んだ』のではなく、『選ばざるを得なかった』」
  • 高度経済成長期にエネルギー不足に悩んだ日本にとって、原発は「国策」として押し付けられた。
  • 一度受け入れた自治体は、巨額の金と雇用で縛られ、もはや抜け出せない「依存症」に陥った。
  • 国民全体も「安い電気」「安定供給」という幻想を信じ、原発のリスクを直視しなかった。
福島事故後も、東海村のほとんどの住民は「それでも原発を選ぶ」と答えています。著者は「これは東海村だけの話ではない。日本全体が抱える病巣だ」と結論づけています。本書の特徴・衝撃ポイント
  1. 徹底的な当事者インタビュー(村民・元村長・原発職員・研究者・政治家など数百人)
  2. 「原発を受け入れた側」の視点から描いた稀有なルポルタージュ(反原発本は山ほどあるが、受け入れ側の論理をここまで詳細に書いた本は他にない)
  3. 福島事故後も原発を選び続ける住民の「生の声」が圧倒的にリアル
  4. 「脱原発は簡単ではない」という冷徹な現実を突きつける
一言で言うと「日本で最も原発に依存してきた村が、福島事故後もなお原発を選び続ける理由」を、半世紀にわたる取材で抉り出した、極めて重い問題作。反原発運動家には「絶望的な本」に、原発推進派には「都合の悪い真実の本」に映る、まさに「両刃の剣」のような一冊です。2014年刊行ですが、2025年現在でも色褪せない、日本社会の原発依存の本質を抉った名著と言えます。


それでも日本人は原発を選んだ
それでも日本人は原発を選んだ
著者:朝日新聞取材班
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