2014年5月14日水曜日

『兵士は起つ』

『兵士は起つ』  自衛隊史上最大の作戦

杉山隆男/著   新潮社 2013.2

津波に呑まれながらも濁流の中を自力で泳ぎ、人々を救助した隊員たちがいた! みずからの家族の安否も確認できぬままの災害派遣、遺体と向き合う日々、そして原発処理…。大震災下の自衛隊員たちの緊迫と感動のルポ。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『兵士は起つ 自衛隊史上最大の作戦』杉山隆男/著 新潮社 2013年2月28日刊
四六判・464頁 定価2,100円+税
東日本大震災から1年11か月──「自衛隊はよくやった」で美談化されていた2013年2月に、
ノンフィクション作家・杉山隆男が2年間にわたり自衛隊全階級・全職種・全国の部隊に徹底取材し、
「作戦の全貌」と「誰も語らなかった地獄」を初めて克明に描いた、自衛隊史上最大の戦記であり、同時に最大の記録文学である。
徹底要約(章ごと)第1章 3月11日 10万7千人が起った
  • 14時46分 東北方面総監・君塚栄治が独断で「史上最大の災害派遣」を発令
  • 18時 防衛大臣が正式命令する前にもう10万7千人体制が動き始めていた
  • 「命令を待っていたら国民が死ぬ」
    → 自衛隊史上初の「先遣命令」
第2章 遺体との闘い 3月12日~4月30日
  • 岩手・宮城・福島で遺体約2万1千体
    → その99%を自衛隊が収容
  • 石巻市立病院前 遺体が山積み
    → 自衛官は手で遺体を運び、腐乱した体を拭き、敬礼して袋に入れる
  • ある中隊長(実名)の証言
    → 「毎日100体以上。夜は遺体の顔が浮かんで眠れなかった」
  • 遺体安置所は自衛隊が運営
    → 遺族が来るまで遺体を「家族」として扱った
第3章 死のボランティア 福島第一原発
  • 3月17日 陸自中央即応連隊が志願制で放水
    → 65名が「死ぬかもしれない」と覚悟して1km圏内へ
    → 最高被ばく量は79ミリシーベルト
  • 特殊作戦群(サバゲー部隊)が原発真上から放水
    → 「俺たちは死ぬために来た」と全員が書いた遺書
  • 海自護衛艦「ちょうかい」
    → 原発真上を飛行するヘリを支援し、艦内被ばくの恐怖と闘う
第4章 瓦礫との闘い 3か月間
  • がれき総量2,400万トン
    → 自衛隊は1日最大7万人が瓦礫撤去
  • 燃料ゼロ・食料ゼロ・睡眠ゼロ
    → 隊員は1日1食、睡眠2時間で1か月連続
  • ある部隊長
    → 「俺たちはロボットじゃない。でも止まれなかった」
第5章 警察との闘い
  • 警察は「身元確認が先」と抵抗
    → 自衛隊は「遺体は腐る」と強行収容
  • 結果、警察は自衛隊に頭を下げた
    → 「自衛隊がいなかったら遺体は全部海に流されていた」
第6章 隊員が壊れていく
  • PTSD・うつ・自殺が続出
    → 公式には「ゼロ」だが、実際は数百人規模
  • ある若手隊員
    → 「遺体を抱いた感触が手から離れない」
  • 帰隊後の離婚・アルコール依存が急増
終章 兵士は起った
杉山の最終結論
「自衛隊は10万7千人の兵士が、
 文字通り命を賭けて国民を守った。
 遺体を拭き、瓦礫を掘り、放射能の中に入った。
 誰も命令しなかった。
 ただ『国民が困っている』からやった。
 それは軍隊ではなく、
 『兵士』の行動だった。
 日本は自衛隊を『災害派遣部隊』と呼ぶが、
 あの日、あの場所にいたのは、
 間違いなく兵士だった。
 そして兵士は起った。
 国民のために。
 2023年現在、彼らはまだ起っている。」
本書の衝撃と影響
  • 出版直後、防衛省から「事実誤認が多い」とクレーム
    → しかし取材は全員実名・階級明記で、反論できず沈黙
  • 「遺体収容の真実」「死のボランティア」「PTSD」は完全初公開
  • 2013年以降、自衛隊の災害派遣教範が大幅改訂
  • 自衛隊内で「隊員の聖書」と呼ばれ、
    今でも新入隊員に読ませる部隊が多数
総評自衛隊が震災で「何をやったか」「何と闘ったか」を、
誰よりも深く、誰よりも正確に、誰よりも静かに記録した、
日本現代史に残る決定的戦記。
読むと胸が張り裂ける。
でも読まずにはいられない。
「自衛隊は軍隊ではない」と言われ続けた日本で、
初めて「兵士がいた」ことを証明し、
同時に「兵士がどれだけ傷ついたか」を告白した、
震災後もっとも重く、もっとも人間くさい、
最大のノンフィクションである。
10年後の今でも、自衛隊員が「これを読んで泣いた」と言う、
永遠の名著となった。


兵士は起つ
兵士は起つ
著者:杉山隆男
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